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面接対策

転職面接を成功させる5つのポイント | 転職の基礎知識

転職面接を成功させる5つのポイント

転職活動で、せっかく書類が通過しても、面接で失敗してしまうケースは珍しくありません。 採用担当者がいくら慎重に書類選考をしても、応募者の人柄や組織との相性などまでは把握しきれません。そこで面接をして、業務に必要な能力を確認し、「応募者が本当に戦力になる人材か否か」を見極めようとするわけです。 ですから、面接で緊張してしまって、自分のことをうまく相手に伝えられなかったり、採用担当者が書類から受けたイメージと、実際に会った時の印象にギャップを感じてしまったりすると、面接を突破することは難しくなります。 ここでは、「面接に合格するために押さえておきたいポイント」についてご紹介します。 面接前に知っておきたい5つのポイント 転職の面接は、新卒の面接と比較すると、採用のハードルはどうしても高くなります。 面接をスムーズにこなし転職を成功させるためには、面接前にいくつかのポイントを知っておくことが大切です。 まず、転職の面接を成功させるための大前提として、面接を「選考試験」と捉えず「自分と面接官がコミュニケーションをとる場だ」と考えてください。 面接とは、応募先企業と応募者の双方が、お互いの希望や条件がマッチしているかどうかを対等にチェックする場です。 「選ばれたい」「面接に受かりたい」という気持ちも分かります。しかし、受け身の姿勢でいるだけでなく、応募先企業が自分の転職先としてふさわしいかどうか……という点も確かめる気持ちで、面接に臨みましょう。 1. 面接から内定までの流れを知る 面接に臨む前に、まずは面接から内定までの大まかな流れを知っておきましょう。 中途採用の場合は、新卒の面接よりも早いテンポで進むのが通常なので、採用担当者からいつ電話やメールで連絡がきてもいいように、しっかり準備をしておくことが大切です。 ~面接から内定までの流れ~ 1. エントリーする(履歴書・職務経歴書の提出) 2. 面接日の決定 3. 一次面接(筆記試験がある会社も) 4. 二次面接 5. 内定 2. 電話やメールでのやり取り 転職活動が始まると、採用担当者と電話やメールでのやり取りが多くなります。 携帯に会社の電話番号を予め登録しておき、着信があった場合は焦らず対応できるようにしておきましょう。 なお、応募先の会社から電話があった場合は、すぐに折り返しの電話をするように心掛けます。 メールについても、外出先でも小まめにチェックできるようにしておきましょう。 もちろん、電話・メールどちらの場合も社会人としてのマナーや言葉遣いには十分注意したいものです。採用担当者は、このようなやり取りの時でも、応募者の「人となり」をしっかりチェックしている、ということを忘れないようにしましょう。 3.定番質問の回答は用意しておく 面接前には、提出した履歴書や職務経歴書の内容をもう一度確認することが大切です。 採用担当者や面接官は、履歴書や職務経歴書の内容を見て、興味を持った個所について質問をしてきます。ですから、提出した履歴書や職務経歴書は、提出前にしっかりコピーを取りましょう。そして、面接前に再度確認して復習しておき、質問されそうなポイントについてはしっかり回答を用意しておきます。 面接で面接官が知りたいと思っているのは、応募者の人間性や何ができるのか(自己PR)、なぜ転職をしたいのか(志望動機)、そして退職理由の3つ。 最低限この3つについては、回答をしっかりまとめておきましょう。 自己PRの回答を用意する際には、長所と短所、それを説明する具体例(エピソード、成果など)をきちんとまとめておきます。また、志望動機の回答を用意する際は、職歴の概要と志望する理由、企業研究で得た情報を交えて、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。 この作業は頭の中を整理することにもなり、その他の質問をされた際も、落ち着いて回答ができるようになります。 あらかじめ頭の中で話の内容を整理しておけば、話がまとまらなくなってしまったり、聞かれたこととは別のことを話してしまう……などといった失敗も防ぐことができるでしょう。 4. 声に出して練習する 面接前に、定番で聞かれる質問の回答を、声に出して練習しておくのがおすすめです。 1つの質問に対しては長くても1分、できれば30秒以内に話せるかという点も確認しておきましょう。 練習する時は、鏡の前で練習するのがおすすめです。話している時の表情やしぐさなども、しっかりチェックします。できれば、家族や友人に聞いてもらって、声の大きさや話の長さ、説明が分かりやすいかなど、アドバイスをもらうのもよいでしょう。 何度も練習すれば完成度も上がりますし、面接でもそれほど緊張しないで臨むことができるようになります。 5. 前日の準備が合否を左右する 面接の前には、持ち物チェックと会社までの経路の確認を忘れずに。 面接ばかりに気を取られていると、当日慌てて持ち物を用意したりする羽目になり、それが原因で心に余裕がなくなってしまうこともあります。 面接当日は、面接以外のことに惑わされることがないよう、前日までに持ち物チェックと経路の確認を忘れずに行いましょう。 面接当日に注意したい5つのポイント 面接は、受ける前からすでに始まっています。 面接会場に入る時、席に座る時、待合室で順番を待つ時も、気を抜かないようにしましょう。 また、面接中のしぐさ、言葉遣い、服装や、見落としがちなマナーなども、面接官はしっかりチェックしています。どんなに面接の回答がよくても、これらを疎かにしてしまうと、イメージダウンにつながってしまうので、十分注意しましょう。 ここでは、面接当日に注意したい5つのポイントをご紹介します。 1. 面接は受付から始まっている! 面接は、会社に入って受付をする段階から始まっています。 会社によっては、受付にチェック表が用意されていて、受付や待合室での態度をチェックしているところもあります。 建物に入る前にはコートを脱ぎ、受付では「本日○時より面接をお願いしております、○○です」とこちらから名乗って挨拶をします。 待合室や待機場所を案内されたら「ありがとうございます。」と一礼をし、書類や会社案内資料を渡されたら、「ありがとうございます」と両手で受け取るようにしましょう。 いくら受付の方の手元に名簿があるとしても、「お名前をお願いします」と催促されるようでは、社会人として失格です。「面接会場はどこですか?」など自分の要件のみを訪ねるのもマナー違反となります。 できれば早めに到着し、トイレで身だしなみをチェックしておくと、気持ちも落ち着いて安心です。 2. 待合室でも気を抜かない 待合室に入室する際も、「失礼します」と挨拶してから入室します。 もし、他の応募者がいる場合は、笑顔で挨拶をしてから着席しましょう。 緊張をほぐしたいからと言って、他の応募者になれなれしく話しかけたりすることは禁物です。 もちろん、足を組んでだらしなく座ったり、スマホをいじったり、雑誌を読むのも厳禁です。 落ち着いた態度で、用意してきた面接の回答を見直すなどして過ごしましょう。 3. 歩き方、お辞儀、座り方のマナー 歩き方、お辞儀、座り方は、第一印象に大きく影響します。 特に面接中の姿勢は重要です。 猫背だったり足を投げ出したりしていると、「信頼できる社会人」という印象とは程遠くなってしまいます。 話している時には、背もたれによりかかったりせず、少し前のめりくらいに座るのがおすすめです。面接官との距離も近づきますし、意欲的に見せることができます。 また、お辞儀も重要なポイントです。 笑顔で相手を見て「自己紹介をお願いします」と言われたら「○○と申します。本日はよろしくお願い致します」と挨拶した後に一礼します。この時、①頭をさっと下ろす②下げたら一呼吸おいて、ゆっくり頭を上げることを意識すると、丁寧なお辞儀に見えます。 着席する際は、「どうぞ」と着席を促されてから、「失礼します」と軽く一礼して着席しましょう。 入室の仕方、お辞儀や着席についても、面接前に練習しておくと、本番でスムーズに行うことができます。 4.表情やしぐさに注意する 面接で回答する時の表情やしぐさも、面接官がチェックするポイントのひとつです。 キョロキョロして落ち着かない態度をとったり、表情が固くなってしまい面接官をにらみつけるような表情をしたりしないよう、注意しましょう。 回答する時には①相手の目を見ながら、②微笑みながら……を心掛けましょう。 また自分では気づいていない「しぐさ」にも要注意。 貧乏ゆすりをしたり、首をかしげながら回答したり、身振り手振りが大き過ぎたりしてしまうと、やはり「信頼できる社会人」という印象を与えるのが難しくなってしまいます。 予めこのような無意識のしぐさについて、家族や友人に確認しておいたり、自分が回答している姿を録画して確認したりして、チェックしておきましょう。 なお忘れがちですが、回答する時は、面接官の質問が終わったあとに、「はい」と受けてから回答しましょう。面接官の質問が終わっていないのに話し始めたりしないように、落ち着いて回答することを心掛けてください。 5. 清潔感のある身だしなみを意識する 面接前に徹底的にチェックしたいのが、清潔感のある身だしなみです。 寝グセのついたボサボサなヘアスタイルや、肩に落ちたフケなどは言語道断です。派手なネイルや伸びた爪も良い印象ではありません。 スーツにシワがついていないか、袖口がほつれたり汚れたりしていないか、肩幅、袖丈、すそ丈は体型に合っているかはもちろん、靴が汚れていないかなども細かくチェックをしましょう。 男性は黒、紺、グレーのスーツが基本。 シャツは白が無難ですが、アパレル業界などの場合は、その会社の雰囲気に合わせた方がふさわしいケースもあります。 女性もスーツかセットアップでジャケットを羽織り、ワンピースやフリルのブラウスなどは避けましょう。 スカートかパンツスタイルかで迷う人もいますが、これはどちらでも問題ありません。 以上、転職面接を成功させるために注意したい、面接前のポイントと面接当日のポイントについてご紹介しました。 ココカラ転職では、経験豊富なキャリアアドバイザーが、面接での注意点はもちろん、転職活動を進めていく上でのさまざまな相談事についても、しっかりサポートいたします。 また、ココカラ転職は、紹介先の全ての企業に訪問し、募集要項や募集背景だけでなく、企業風土や職場の雰囲気にいたるまでを、詳細にヒアリングし、独自に豊富かつ、詳細な企業情報を収集しています。 石川・富山・福井・新潟の転職は、地元企業への転職に強いココカラ転職にお任せ下さい。

第二新卒とは?第二新卒の転職を成功させる方法 | 転職の基礎知識

第二新卒とは?第二新卒の転職を成功させる方法

第二新卒とは、学校を卒業してから一度就職をした人が、約3年以内に転職活動をする人を指します。 企業も「それほど経験がなくてもいいから、第二新卒の応募者を採用しよう」という考え方が増えています。 ただし、第二新卒の転職活動は、新卒と比べて求められるレベルも違い、面接などのやり方も異なるため、注意が必要です。 応募先企業のニーズを把握し、自分の人間性を効果的にアピールすることが重要です。 第二新卒とは 第二新卒とは、一般的は入社後3年以内に転職活動をする若年の方のことをいいます。 以前は、第二新卒に対して「採用しても、すぐに辞めてしまう」という、ネガティブなイメージを持っている人もいました。現に「第二新卒の転職活動は不利になる」と悲観しながら、転職活動をしている方もいるのではないでしょうか。 しかし実際には、第二新卒は「やり直すなら、早いうちにやり直したい」「早く辞めた方がステップアップ出来る」という理由から退職する人も多く、「現実を、しっかりと見据えている」「挫折を経験し、そのうえで、前向きに転職活動を行っている」と考える企業も増えてきたことから、以前のようなネガティブなイメージはなくなりました。そして「それほど経験がなくても、新卒より社会人としてのマナーを身につけている」という理由で、第二新卒を積極的に採用しようとする企業も増えています。 第二新卒の職務経歴書 入社後3年以内の第二新卒の場合には、仕事の実績と言っても何も書くことがないのが普通なので、背伸びした表現は避けることが大切です。 ここでは、第二新卒の職務経歴書を作成する際のポイントについてご紹介します。 「前向きな姿勢」をアピールする 職務経歴書には、前職でやってきた仕事を具体的に書き、それに加えて自己PRや「私にできること」と言った、人間性を伝える工夫をするようにしましょう。 なぜなら、第二新卒を採用しようとする企業は、「プロフェッショナルな人材」より「将来性のある人材」を期待しているケースがほとんどだからです。 ですから、職務経歴書では「経験がある」ということをアピールし過ぎるのではなく、「仕事に対して前向きな人間であること」「新しいことに対して積極的に取り組んでいく人間であること」を感じさせるような職務経歴書を作成するよう、意識しましょう。 ただし、第二新卒でも「業務を工夫して効率を上げることができた」などの実績があれば、その点にも触れるようにしましょう。 努力・学び・目標を丁寧に書く 第二新卒の場合には、自己PR欄が職務経歴書の半分を占めてしまっても構いません。ただし文章は見出しを付けるなどして、簡潔に読みやすくまとめるようにしましょう。 なお、「電話応対の際には、誰よりも先に2コール以内で出ることを心掛けた」「目の前のお客様のためにできることは何だろうと常に考え、笑顔で対応した」など、状況が具体的に分かるような表現で、「努力・学び・目標」を書き、採用者に「前向きな人間性」をイメージしてもらえるよう工夫するのもおすすめです。 ~自己PR欄記載例~ 前職は2年という短い期間ではありましたが、日常業務のなかで、以下の点を心掛けてまいりました。 【1】どんなに忙しくてもサービスの質を落とさず、お客様に対してのおもてなしの心を忘れずに接客を行なってまいりました。 【2】伝票起票、入力業務などの細かい作業においては、必ず2度チェックを行い、入力ミスのないよう工夫をしました。また、支払先の管理等の業務については、常に店舗内のお金の流れを把握するよう、心掛けておりました。 この経験で培った「おもてなしの心」と「コミュニケーション能力」を、今後は御社で新規展開する店舗のスタッフとして、貢献させていただきたいと思っております。 そして、今後もさらに多くの経験を積み、自己の成長につなげられるように頑張る所存です。よろしくお願い申し上げます。 1年未満なら学生時代・研修中のエピソード 前職を1年未満で辞めた場合は、経験もほとんどないのですから、無理に経験をアピールする必要はありません。 それよりも志望動機や人柄、やる気などをアピールする方が有効です。 1年未満の退職であれば、前職の経験は簡潔に記載して、それよりも自己PRに学生時代のエピソードや研修の内容などの記載を入れるのも良いでしょう。 いくら1年未満の勤務だったとしても、新卒と違う点はアピールしたいので、「在職期間はともかく、社会人としての基礎力は身につけた」ということをアピールしたいものです。 具体的に、取引先に文書を送付する際の添え状の送り方や、電話での対応など「組織で働く社会人としての基本的なマナー」を学んだことは記載するようにしましょう。 第二新卒が面接でやってはいけないこと 第二新卒は「短期で働いたのは、会社が悪かった」とか「2年しか働いていないから、大した経験はない」などネガティブな思考になりがちです。 しかしそのような思考は、面接担当者にも伝わってしまい、評価を下げてしまうことになりかねないので、注意しましょう。 もし空白時間が長いのであれば、面接担当者に納得してもらえるような理由を、自分の言葉できちんと説明できるよう、準備をしておきましょう。 前職の不満やグチを言う 第二新卒者は「自分が辞めたのは自分が悪いのではなく、会社のせいだ」というニュアンスの発言をしてしまうことがあります。 しかし、「短期で離職するケースでは、会社側に問題があることが多い」ということは面接担当者も分かっているはずです。 ですから「会社が悪かった」という発言は避けて、「次の職場の方が、自分は成長出来ると思った」というポジティブな言い方を心がけるようにしましょう。 ~回答例~ 現職では、販売職として2年間勤務しておりました。 常に、お客様の立場に立って接客することを心掛けておりました。お客様から感謝の言葉をいただくことも増え、やりがいをもって取り組むことができました。 しかし、販売職として働いていくなかで、徐々にもっと将来性のある分野で専門的なスキルを身につけていきたいと考えるようになりました。 2年間という短期間で退職することについて迷った時期もありましたが、未経験の分野に挑戦して、専門的なスキルを身につけるためには、早いうちに挑戦するほうが自分を成長させることにつながると考えました。 退職理由をいくつも述べる 限られた面接時間の間に、退職理由をいくつも話してしまうのは避けましょう。 退職しようと考えた理由がいくつかある場合でも、それらを全て回答しようとすると、どうしても前職の悪口になってしまいがちです。 それに、それぞれの退職理由について面接担当者から質問されてしまうと、退職理由を説明するだけで貴重な面接時間が終わってしまいます。 面接で退職理由を聞かれても答えるのは1つだけに絞り、あとの時間は「やる気があります」という前向きな話に使うようにしましょう。 キャリアを強調し過ぎる 第二新卒のキャリアが浅いのは、面接担当者も重々承知しています。 それなのに「あれができる」「これもできる」と強調し過ぎると、どうしても背伸びをしている印象を与えてしまいますし、面接担当者から「客観的に自分自身を見ることが出来ない人物」と判断されてしまうこともあります。 無理をしてキャリアを強調するよりは、「経験は浅いが、これから努力して御社に貢献したい」とアピールした方が、好感を持ってもらうことが出来ます。 第二新卒の人は、あくまで謙虚な姿勢で、仕事に対する前向きな意欲、学ぼうとする姿勢をアピールした方がよいでしょう。 以上、第二新卒の転職を成功させる方法についてご紹介してきました。 これまでご紹介してきたように、採用する側の第二新卒に対する期待は以前よりずっと高まっています。企業も、入社時の多少のスキル不足より早い時期に戦力化する第二新卒に、熱い視線を送っています。 ですから、キャリアがないからといって悲観することはありません。若さがあり円満で明るく、積極性があり健康でタフな体力があり、前向きな人間性を上手にアピールすれば、転職活動を成功させる可能性は十分にあります。 第二新卒として挑戦する気概をなくさず、転職活動を成功させましょう。 「ココカラ転職」では、第二新卒の転職活動に豊富なノウハウを持つキャリアアドバイザーが、第二新卒の履歴書や職務経歴書、面接の際に注意すべき点など、さまざまな視点からきめ細やかなアドバイスを行いながら、転職成功のサポートを行っています。 登録するのも、転職サポートを受けるのもすべて無料です。まずはお気軽にお問合せ下さい。

受かるための面接のコツ | 転職の基礎知識

受かるための面接のコツ

面接は、応募先企業のニーズに合わせて自分自身をプレゼンする場です。 しかし、このことを認識できていなかったために、せっかく書類選考を突破できたにも関わらず、面接で失敗してしまう人もいます。 中途採用では、とくに面接が重視される傾向がありますので、中途採用の面接ではどのようなことが求められているのか、どのような点に注意するべきかを知っておきましょう。 中途採用の面接で求められるもの 面接とは、応募先企業のニーズに合わせて「自分」という商品をプレゼンし、応募先企業に「売り込み」をするための場です。 面接は、新卒を採用する場合も重視されますが、中途採用の場合は、新卒の時の何倍も面接が重視されると言っても過言ではありません。 中途採用を行う企業は、中途採用を行わなければならない差し迫ったニーズがあり、そのニーズにマッチした人材(即戦力となる人材)を、早く欲しいと思っています。 そして中途採用の面接は、「募集職種のニーズと応募者のスキルがマッチしているか」を確認する場なのです。 応募者のなかには、このような企業の意図を理解せず、面接を「自分自身を理解してもらう場」と勘違いしてしまい、「自分は、こんなに優秀な人材である」いうことを必死にアピールしようとする人がいます。 しかし、前述したとおり、企業側は「応募者が自社の事情やニーズに合っているか」を見極めようとしています。企業側が欲しいのは、自社の事情やニーズに最も合う人であり、必ずしも優秀な人材というわけではないのです。 ですから、中途採用の面接では、十分な企業分析と自己分析を行ない、応募先企業が求めている人材のニーズをしっかり把握することが必要です。そして、そのニーズに合わせて、自分の強みや売りをプレゼンできるよう、準備をしておきましょう。 最低限の基本的な身だしなみ 言うまでもないことですが、面接で軽視すると痛い目に遭うのが、基本的な身だしなみです。 男女とも、服装は地味なスーツが無難です。 女性は髪の毛が長いのであれば、しっかりとまとめるようにしましょう。男性の無精ひげはもちろんNGです。 ■男性 ・服装 黒か紺、グレーのジャストサイズのスーツを用意しましょう。 サイズが合わないスーツは、それだけでだらしない印象を与えてしまいます。 ワイシャツは白が無難。ネクタイも派手すぎないものを選びましょう。 ・靴 ビジネスライクな革靴で、色は茶か黒を選びます。 靴下も黒・紺・濃い目のグレーを選びます。靴の汚れにも気をつけましょう。 ・ヘアスタイル 手入れの行き届いた清潔感のある髪型を心掛けましょう。 茶髪、金髪、長髪、寝グセ、無精ひげはNGです。 ・カバン 黒系のA4サイズの書類が入るカバンを用意しましょう。 ■女性 ・服装 黒か紺、グレーのジャストサイズのスーツを用意しましょう。 男性と同様、サイズが合わないスーツは、だらしない印象を与えてしまいますので、注意しましょう。 ワイシャツは白が無難。アクセサリーは派手すぎないものであればOKです。 ・靴 ビジネスライクな革靴で、色は茶か黒。ヒールの高いものはNGです。 ・ヘアスタイル 手入れの行き届いた清潔感のある髪型を心掛けましょう。 髪の毛をまとめ、顔まわりをすっきり見せると、きちんとした印象に見えます。 ・カバン 黒系のA4サイズの書類が入るカバンを用意しましょう。 面接の合否に影響する第一印象 第一印象は、面接の合否を決める大きなポイントになります。 なぜなら面接の際に、「一緒に働きやすい人かどうか」という点を、第一印象で見極めようとする面接官も多いからです。 第一印象は、表情の作り方ひとつで変わります。 無理に笑顔をつくろうとすると、目じりに力が入って不自然になるので普段から自然な笑顔を心がけ、相手の目を見て話す練習をしておくとよいでしょう。 無意識にやってしまいがちなのが、面接官と視線を合わせないままに入室して、着席してしまうこと。それだけで「コミュニケーション能力が低いのではないか」という印象を与えてしまうこともあるため、注意してください。 また、表情と同じく第一印象の大部分を占めているのが「挨拶」です。 面接だからといって特別意識する必要はありませんが、とくに大切なのは「初め」と「終わり」になります。 ドアを開けて入室する際に「失礼します」と、聞き取りやすい声ではっきり言えること。 そして面接の終わりに「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。」の一言が言えること。 この初めと終わりの挨拶をしっかりできるというだけで、面接官に大変よい印象を与えることができます。 応募先企業の意図を理解する 中途採用では即戦力が求められますが、この即戦力とは、単にスキルや経験を指すのではありません。 中途採用で求められる即戦力には、【1】職場で周りとうまくやっていける人材か【2】働く意欲があり、十分な成果を上げられるか の2点も含まれるのです。 応募先企業ごとの「即戦力」の具体的な意図を理解し、面接をスムーズに進めるためには、応募先企業の求人広告やホームページを改めてチェックして、応募先企業が目指す将来像やビジネススタイルなどの情報を収集しておくことが大切です。 情報を十分収集したら、次に「自分がこの企業で働くことになったら、どのような仕事をして、どのように貢献できるか」をイメージします。 このように、採用されるためには応募先企業のニーズ、面接担当者の質問の意図をしっかり理解し把握する努力をすることが大切になります。また、応募先企業に合わせて、どのように話せば自分の思いが相手に分かりやすく伝わるかについても、自分なりに考え、研究し、準備しておくとよいでしょう。 即戦力をアピールするための準備 即戦力をアピールする際は、社会人としての基本的な知識はもちろん、すぐにでも職場で活かせる業界知識、専門知識、商品知識などがあることを伝えられれば、「短期で戦力となる応募者だ」という印象を与えることができます。 経歴・職歴を、応募先企業のニーズと照らし合わせて具体的に説明できるよう、しっかり準備しておきましょう。 なお、経歴・職歴・自己紹介の説明は、3分ほどでテンポよく説明できるように準備するのがおすすめ。 経歴・職歴は職務経歴書にも記載してありますので、あまり長く説明すると、面接官のトーンを下げてしまうことがあります。 スキルや経験が豊富な人だと、「アレもできる、コレもできる」と長々とアピールしたくなることもあるかもしれませんが、そこはグッと我慢してください。 自分のアピールポイントを押さえつつ、短く分かりやすく説明できることは、逆にコミュニケーション能力のアピールにもつながります。 それに即戦力をアピールする上で大切なのは、これまでの経歴・職歴ではなく「いかに意欲を伝えられるか」「これまでのスキルが募集ポストに合っていて、そこで成果を上げることができるか」をアピールすることです。 面接の質問に受け答えする際のコツは、「ピンポイントに答える」が鉄則であるということを、いつも頭の中に置いておいてください。 面接で不採用となる理由 これまで述べてきたように、採用・不採用は、応募者と応募先企業のマッチング次第で、「優秀な人材=採用される」というわけではありません。 しかしマッチングしていても、基本的なビジネスマナーを身につけていなかったり、面接の持つ意味、コツなどを理解していないばかりに、不採用が続いてしまう人がいます。 ここでは、面接で不採用となってしまう人の理由をご紹介します。 間違った言葉遣い 面接では、しっかりとした敬語を使えるか否かが、大きく印象を左右します。 自分では正しい敬語をしっかり話せている……と勘違いしているケースも少なくないので、面接の前に再度確認をしておきましょう。 ■間違った言葉遣い 例 「見ました」→「拝見いたしました」 「知っています」→「存じております」 「御社の社長の考えに」→「社長様の理念に」 「すみませんでした」→「失礼しました」「申し訳ありませんでした」 「できれば○○したいです」→「もしよろしければ、○○をお願いしたいのですが」 丸暗記した回答 事前に想定問答集を読み込み、面接の練習をすることは必要です。 しかし、中途採用の面接においては、「このように回答すれば、どこでも採用される」と断言できる模範解答は存在しません。 ですから、市販のノウハウ本に載っている想定問答集の回答を丸暗記することは、絶対に避けましょう。 ありきたりな言葉を使って、いかにも「暗記してきました」という姿を見せることは、自分のスキルのなさを露呈しているようなもの。 ですから、想定問答は必ずオリジナルのものを用意するようにしてください。 なお、自分なりの想定問答集を用意する時には、「なぜ自分はこのように考えたのか」を深く掘り下げて考えてみること。この作業を怠ると、いざ面接となった時に、面接官の鋭い突っ込みに対応出来ないことがあります。 退職理由が「後ろ向き」 中途採用の面接では、「前職では人間関係が悪かった」「忙しすぎて不満だった」など、前職への不満を長々と語らないように注意する必要があります。 「ちょっと忙しいと、すぐに辞めてしまうのでは」「周りの人とうまくやれずに、またすぐに辞めてしまうのでは」という印象を与えてしまうからです。 面接官が知りたいのは、前職の不満でもなく愚痴でもありません。「入社したら、何を実現したいと思っているのか」という働くうえでの意欲、意気込みを知りたいという意図があるということを、忘れないようにしましょう。 以上、受かるための面接のコツについてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

中途採用と新卒採用の違い | 転職の基礎知識

中途採用と新卒採用の違い

新卒のときと同じ気持ちで中途採用の面接に臨む人がいますが、中途採用と新卒採用では、面接担当者の視点は全く違います。 企業が中途採用者を採用するメリットは、新卒者と比べて教育訓練の時間やコストがかからず、入社早々に第一線で活躍する人員を獲得できることにあります。 中途採用で面接に挑む際は、面接担当者が新卒採用と違い、どのような視点を持っているか、予め知っておくとよいでしょう。 中途採用が新卒採用と違うところ 中途採用の場合も、新卒の就職活動のときと同様に、書類審査が行われたあと、面接が行われます。 しかし中途採用における面接担当者の視点は、新卒採用の際と大きく違うことに注意しましょう。 まず中途採用の場合は、「求められている職種が決まっている」「求められるスキルが明確である」という点です。 当たり前のように聞こえるかもしれませんが、この点を把握しないまま、面接で延々と自分のキャリアやスキルをアピールする応募者もいますので、注意が必要です。 たとえば、富裕層に投資物件を売る営業職に応募するとしましょう。 その面接で「営業経験が豊富で、コミュニケーション能力にも自信があります。このような経験を御社で活かせると考え、応募いたしました」とアピールする人がいます。 しかしこの場合、面接担当者としては、応募者の経験として営業経験があることはむしろ当たり前のことで、そのうえで求めるている人材像は、「富裕層に投資物件を売れる人」なのです。 ですから、そんな面接担当者を相手に、漠然とした営業力やコミュニケーション能力をアピールしても、面接担当者にとっては応募者の具体的な人物像やスキルのイメージがわきにくく、アピールとしては物足りない印象となってしまいます。 面接担当者が欲しい情報は「富裕層に投資物件を売れる人か否か」なのです。 ですから、「富裕層に投資物件を売る仕事」をしたければ、面接で富裕層についてのリサーチ、自分の持っているキャリアをどう生かせるかという点を、具体的にアピールすることが必要になります。 応募職種と自分との「接点」を探す 求められている仕事が決まっている中途採用においては、面接担当者の求めているものにマッチングニーズがあり、自分のキャリア・スキルがその職種と接点を持っていることをアピールする必要があります。 言い換えれば、面接という場は、この接点をお互いに確認し合う場なのです。 ではこの応募職種と自分のキャリア・スキルに接点があるか否かについては、どのようにチェックすればよいのでしょうか。 具体的には、CAN(活かせそうか)、WILL(伸びそうか)、FIT(合いそうか)という3つの視点をチェックすると良いでしょう。 CAN(活かせそうか) 応募者のこれまで身につけてきたスキルや経験を「活かせそうか」 WILL(伸びそうか) 入社後、活躍し、成長してもらえそうか「伸びそうか」 FIT(合いそうか) 会社の文化や習慣を理解し、他の従業員とうまくやっていけそうか「合いそうか」 第一印象の重要性 では前述した3つの視点「CAN、WILL、FIT」を、面接担当者はどこで判断しているのでしょうか。 まず大切なのが、第一印象。 面接担当者は、採用担当者と話す前の第一印象をかなり重視しています。 面接担当者のなかには「第一印象で人物やその人のやる気などはもちろん、応募した職種との接点などを即座に判断する」という人もいるほどです。 ですから、第一印象でいっしょに働けそうで活躍してくれそうなイメージを与えることが非常に重要です。 採用・不採用の分かれ目は、優秀なのかそうでないかではありません。 第一印象で、いっしょに働けそうで活躍してくれそうなイメージを与え、話のなかで「この人なら、その仕事ができるというイメージ」を持ってもらえるようアピールすることが大切です。 具体的なエピソードをアピール 第一印象で、いっしょに働けそうで活躍してくれそうなイメージを持ってもらえたら、次に、これまでの経歴やエピソードを織り交ぜながら、応募先での職務遂行能力が十分あることをアピールしましょう。 面接担当者は、主に以下のような接点があるかを面接で判断したいと思っています。 ・任せた仕事をやり抜くスタミナや責任感、実行力があるか ・成長したいという意志や主体性があるか ・仕事の本質を把握し、取り組もうとしているか、それに必要な能力があるか ですから、この点を面接担当者に伝わるようにということを意識しながら、面接の準備をしておけば、転職成功の可能性はぐんと高まります。 印象に残っていることや、一番本気で取り組んだ仕事、失敗体験やそれに対する反省、やりがいや充実感を感じた場面などを具体的に書き出して、アピールする際にうまく盛り込めるようにしておきましょう。 以上、中途採用と新卒採用の違いについてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

面接での第一印象を良くするコツ | 転職の基礎知識

面接での第一印象を良くするコツ

面接担当者は、応募者が部屋に入ってきて初めて目を見合わせた瞬間、つまりまだ言葉も交わしていない時から、相手のことを観察しているものです。 いわゆる「第一印象」というものですが、この第一印象が与える影響はかなり強いです。今一度、挨拶の仕方や基本的なマナーを確認し、第一印象をできるだけよくするようにしましょう。 第一印象をよくするコツ 面接担当者は、ほしい人材かどうかを見抜く時、第一印象をかなり重視しています。 ですから、第一印象はできるだけよくしたいものです。 しかし「第一印象がよい」といっても、人によって価値観は違いますので、「こうすれば第一印象がよくなる」という絶対的な正解があるわけではありません。 任せたい職種によって求めるものも変わるでしょう。 ですから「第一印象をよくする」とは、「面接担当者に、この応募者なら一緒にうまくやっていけそうなイメージを与える」という意味だととらえるとよいでしょう。 挨拶するときの注意点 面接で第一印象をよくするポイントは、挨拶と相手の話を聞く態度です。 もちろん入室やお辞儀など、基本的なビジネスマナーはしっかりおさえておくことは言うまでもありませんが、接客のプロと同じような美しいお辞儀やマナーまで目指さなくても大丈夫です。 特に大切なのは最初と最後の挨拶です。 挨拶する時は、「誠実に元気よく」を心掛けましょう。 相手の顔をしっかり見て、はっきりした声で「山田と申します。よろしくお願いします!」と挨拶します。 「会いたくて憧れていた」面接担当者が会ってくれたことに対して、精一杯の感謝しているという気持ちを伝えようとイメージすれば、おのずと誠実な挨拶をすることができるでしょう。 無理に笑顔を作ろうとすると、顔がこわばってしまい幼く見えるのではないか…と気にして、普段通りで行こうとする人もいますが、これではせっかく時間を作ってくれた面接担当者に失礼になってしまいます。 別れ際の挨拶 面接が終了した別れ際の挨拶も気を抜かないように。 別れ際に相手の顔を見て、感謝の気持ちを表情から伝えるように心掛けてみましょう。 時間を割いてもらったこと、話を聞いてもらったことに対して面接官に感謝の気持ちを示すと同時に、次の機会をもらえるように、心を込めてアピールする機会でもあることを忘れないようにしましょう。 聞く態度 面接担当者は、職場で活躍してくれる応募者を期待しているのですから、面接も仕事の場である、ということを忘れないようにしたいものです。 面接官の話は一言も漏らさないように集中して聞きましょう。 そして自分が話をする時には、「自分が何を伝えたいのか」ということをしっかり考えて、必死で伝えたいという態度を見せるのです。 これだけで面接担当者の態度はずいぶんよくなります。 第一印象をよくするトレーニング 面接の前には、自分の第一印象をよくするトレーニングをしておくのがおすすめです。 おすすめの方法は鏡に向かって、自分自身と面接する方法。 鏡のなかの自分を見て「自分が面接官だとしたら、自分はどんな風に見えるだろう」「うつむきがちになっていないか」「座った時の姿勢で、肩が曲がっていないか」「顔が斜めに傾いていないか」なども細かくチェックすると、今まで気づかなかった自分の癖にも気づくことができます。 癖を直すことで印象を良くできそうなところは、ひとつひとつ意識して直していきます。 なお普段見慣れていて気付きにくいのが、髪型やメイク。 男性は、髪の毛を短くかつ清潔感のある髪型に。女性は、髪の毛をまとめて、控えめなメイクを心掛けてください。 男性も女性も、スーツは体にあったジャストサイズのものを用意しておきましょう。 そのほか応募した職種や相手の立場から見て、一緒に仕事をするとしたら、何がよくて何がデメリットに映りそうかを客観的にとらえておきましょう。 そして、採用されるにはどのようなことを伝えればよいか事前に準備しておきましょう。 以上、面接での第一印象を良くするコツについてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

どの会社にも通用するアピールポイント | 転職の基礎知識

どの会社にも通用するアピールポイント

アピールポイントや志望動機は、職務経歴書のなかでもとくに人事担当者が注目している欄です。ですからアピールポイントや志望動機は具体的に詳細に書いて効果的にアピールしたいものです。 転職活動において求められる能力やスキルは会社ごとにさまざまですが、どの会社でも求められる能力があります。 それは、コミュニケーション力、マネージメント力、そしてプレゼンテーション力の3つです。 ここでは、職務経歴書のなかでコミュニケーション力、マネージメント力、プレゼンテーション力を効果的にアピールする方法についてご紹介します。 コミュニケーション力 自己PR欄でただ単に「私はコミュニケーション力があります」と書いても、説得力はありません。 コミュニケーション力をアピールする際には、先輩、上司、顧客から評価されたエピソードや、どのような点が評価されてどのような結果を残したかを、うまくエピソードとして盛り込むのがおすすめです。 また、できるだけ自分を客観視して第三者に納得できるように簡潔に説明し、その長所を仕事でどう生かせるかをアピールするように意識しましょう。 接客、サービス業ではお客様とのコミュニケーション力が求められるのはもちろん、それ以外の職種でも同僚、上司、部下とのコミュニケーション力や、業者の担当者とのコミュニケーション力は大変重視されます。 「顧客の意見を尊重し、商品やサービスの改善をした」「顧客から評価され、売上アップにつながった」「スタッフから評価を受けた」など具体的なエピソードがあれば、思い出せるだけ書き出してみましょう。 なお記載する際には、文中に見出しをつけることで、読み手である採用担当者に「読んでみよう」と思わせる工夫もしてみましょう。 コミュニケーション力の自己PR例 丁寧なコミュニケーションで契約を獲得 私は前職で訪問営業を行っていました。 契約をしてくださったお客様には、契約後も定期的に訪問をしながら、お客様の新たなニーズをくみ取って、問題解決の糸口になるような新規の提案を行うように心掛けてきました。 お客様に対して丁寧なコミュニケーションを取り続けた結果、お客様がご自身の知人や友人の方を紹介してくださるようになり、2年目には目標契約件数の2倍の契約を獲得できるようになりました。 マネージメント力 中途採用では、リーダーシップのある人やマネージメント経験者が好まれます。 後輩指導やプロジェクトリーダーの経験がある人は、積極的に書くのがおすすめです。 マネージメント力をアピールする場合には、新入社員に指導を行った経験や、部下にどのような指導をしたかを具体的に書きましょう。 そしてその結果、「部下のモチベーションが上がった」「効率が上がった」「顧客の評価が上がり売上増加につながった」などの具体的な効果もあわせて書くようにします。 マネージメント力の自己PR例 適材適所を意識した組織構築力 私はプロジェクトリーダーとして6人のメンバーを統括していました。 プロジェクトを遂行する際には、常に部下の適材適所を念頭に置いて、冷静な評価をするように心掛けていました。また、部下がそれぞれ自分の仕事やノルマに責任を持ったうえで、自発性、積極性を発揮できるように工夫していました。 部下からは「相談に乗ってくれながら、モチベーションを高めてくれる」と評価され、プロジェクト遂行後は、売上を前年比18%増に改善することができました。 組織力を最大に高める工夫 私はプロジェクトリーダーとして6人のメンバーを統括していました。 プロジェクトチームを任された時から、自由に発言できる環境を作り、積極的に部下の考えを聞いて適性を把握するように努めました。 また私はプロジェクトリーダーとして、メンバーには自由に仕事に取り組ませて、その責任は自分が全て負うことを宣言していましたが、これが職場の雰囲気を大きく変革させたという評価を得ています。 私がプロジェクトリーダーになる前に、その部署の売上は社内で最下位の成績でしたが、前述したような組織力を最大に高める工夫をした結果、新規契約部門では社内トップレベルの成績を残せるようになりました。 プレゼンテーション力 プレゼンテーション力はとくに専門職・企画職で重視されます。 「20xx年に開催されたシンポジウムでプレゼンテーションを行った」など、具体的なエピソードを盛り込みましょう。 プレゼンテーション力をアピールする際には、企画書を書いた経験や人前で発表した経験、営業をするときに自分なりに工夫した点があるかなどを具体的に書くようにします。 なお営業職としてプレゼンテーション力をアピールする場合には、具体的な数値も記入するとよいです。 採用担当者に「この人なら、確実に営業数字を叩き出せる」という印象を持ってもらうためには、取り扱った商品や顧客層、営業スタイル、達成実績、表彰歴などをバランスよく盛り込んで効果的にアピールしましょう。 なお採用担当者は職務経歴書の体裁からも、応募者の書類作成能力やプレゼンテーション力を判断します。 読み手の立場に立って、読みやすいレイアウト・文章を意識しましょう。 プレゼンテーション力の自己PR例 ニーズに的確にこたえるプレゼンテーション力 私は前職で訪問営業を行っていました。営業職は数字が全てといっても過言ではないと考えていますが、数字に結びつく効果を出すためには、お客様にきちんとご納得いただいく提案力、プレゼンテーション力が大前提だと考えています。 ご提案させて頂く際には、お客様のニーズを的確にくみ取ること、常に提案シナリオを作成して何度もシミュレーションすることを心がけ、着実に成績を残してまいりました。 ○○保険株式会社に在籍している時には、常に売上トップを誇り、数々の表彰を受けるという実績を残すことができました。 以上、どの会社にも通用するアピールポイントについてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

転職面接 OK回答とNG回答からノウハウを学ぶ | 転職の基礎知識

転職面接 OK回答とNG回答からノウハウを学ぶ

転職活動における面接は、新卒の面接よりハードルが高くなります。それに、立派な経歴やスキルを持っていれば合格できるというものでもありません。 面接で他の応募者に差をつけ、転職を成功させるためには、経験やスキルなどよりもっと大切なことがあります。そして、面接前に準備しなければならないこともたくさんあるのです。 ここでは、面接でよくある回答集を例にしながら、転職の面接を成功させるノウハウについてご紹介します。 転職の面接の心得 転職活動を始める前に、まず転職を決めた理由について自己分析が必要になります。 「どうして転職をしたいと思ったのか」 「転職することで、何を得たいのか」 転職活動を始める前には、これらのことについて、自分なりの明確な回答を出しておきましょう。単に「給料が安いから辞めたい」「仕事がハードだから転職したい」など、前職への不満だけを理由に転職しようとする人は、誰も採用したいと思いません。 前職の不満をどんなにアピールしたところで、「この人は、うちの会社に入社しても同じように不満を感じて、辞めてしまうだろう」と判断されてしまうだけです。 ですから、転職活動の準備をする際は「どんな人材なら、採用したいと思われるだろう」という視点を忘れないことが大切です。 さらにこの時、自己分析・ネガティブチェックを行い、転職の目的や自分自身の価値観を突き詰めて考えることは、転職の応募書類の作成や面接試験を受ける際に大変役立ちます。 転職面接と新卒面接の違い 新卒採用の場合は、応募者に職歴はなく、スキルや技能などもないのが普通です。ですから、新卒採用の面接では、面接担当者は応募者の人柄・性格などを見ようとします。 「周りの人間とうまくやっていけるか」「入社後、努力を惜しまず、いずれ活躍できる人材か」などの素質を見て、採用・不採用を判断するのです。 中途採用でも人柄・性格は重視されますが、それよりも「明日からでも働ける」という即戦力、つまりスキルや経験が求められます。もちろん、ビジネスマナーなどの社会人としての常識は大前提です。 ですから転職活動では、応募先の会社のニーズに合わせて「私にはこんなスキルがあります」「私を雇用すれば、こんなメリットがあります」という主張を具体的にアピールする必要があります。 話の内容以上に大切な「見た目」 よく「人間は見た目が大事」と言いますが、これは転職の面接でも同じです。 面接では、応募者の話す内容やスキル、経歴を聞いて合否を決定すると思われがちです。もちろん話す内容やスキルも大切ですが、実際には「第一印象で合否を決めている」という面接担当者もいるとのこと。 他の応募者と差をつけ、見た目で好印象を与えるためには、服装や身だしなみのチェックをしっかりと行いましょう。もちろん、見た目だけではなく好印象を与えるためのコミュニケーションも大切です。 転職活動を成功させる第一歩は、好印象を与える見た目とコミュニケーションであるということを忘れないようにしましょう。 転職面接のOK回答・NG回答 転職面接の前に、しっかりとイメージトレーニングを行い、対応力を身につけておきましょう。とくに面接でよく聞かれる質問については、担当者の狙いを理解して、自分なりの回答を用意しておくことが必要です。 ここでは、転職の面接でよく聞かれる質問ごとに、OK回答とNG回答を示しながら、対応力をトレーニングする方法をご紹介します。 自分の回答を用意する際の参考にしてください。 1. 転職理由 面接の冒頭でよく聞かれるのが、「どうして転職をしようと思ったのですか」などの転職理由に関する質問です。 転職理由について質問された時は「もっとやりがいのある仕事をしたくて」といった漠然とした回答は避けましょう。もちろん「前の会社は給料が安くて」など前職の悪口を言うのも絶対にNG。 面接担当者がすんなりと転職理由を理解できるように、具体的に回答するのがベストです。 ○OK回答 「現在も不動産の営業を行っておりますが、単にノルマをこなすのではなく、顧客ニーズの調査や検証、戦略のある提案などを意識した営業スタイルを目指しておりました。御社では、営業職の募集内容やホームページで「何よりも顧客のニーズに沿った提案」というモットーを掲げていらっしゃいました。御社でなら、私がこれまで意識してきた営業スタイルを貫き、売上にも貢献できると思い、応募させていただきました。」 --具体的かつ簡潔に転職理由を伝え、前向きな印象を与えています。 また、募集内容やホームページを見て、事前に企業研究を行っていることについても触れています。 ○NG回答 「前の会社ではやりがいを感じなかったので、もっと自分の可能性を広げたいと思い、転職したいと思いました。」 --ネガティブなうえに現実逃避している印象を与え「またすぐに辞めてしまうのではないか?」と判断されてしまいます。「自分の可能性を広げたい」のは、自分だけの理由で、応募先企業に何の関係もメリットもありません。 2. 当社に応募した理由 「応募した理由は何ですか」などの応募理由は、面接でよく聞かれる定番の質問です。 この質問は、「当社のことをきちんと知ったうえで応募しているか」を確かめるのが目的。 ですから、ここでも漠然とした表現やネガティブなワードはNG。 前向きな姿勢を心掛け、もし応募先企業に商品やサービスがあるなら、実際に利用してその感想を述べるなど、具体的な理由を答えましょう。 ○OK回答 「以前から御社のサービスのファンでした。他社と比べて、何よりもユーザー視点に立ち、細かい工夫・サービスをしているからです。例えば、○○といったサービスでは、利用した際に心から感動しました。 ユーザー視点を何よりも大切にしている御社でならば、自分の信念と誇りを持って仕事に取り組むことができると思ったのが、応募した理由です。」 --商品やサービスを実際に利用し、ファンであることを効果的にアピールしています。 もし商品やサービスがない場合は、ホームページの情報でもいいので、具体的な理由を伝えることができるように準備をしておきましょう。 ○NG回答 「ホームページの『顧客のメリット第一』というモットーに魅力を感じたので、応募しました。」 --モットーに目をつけたのはいいのですが、あまりに漠然とした表現では社交辞令のようになってしまいがち。 もっと掘り下げて、具体的な理由を伝えるようにしましょう。 3. 前の会社を辞めた理由 「どうして会社を辞めようと思ったのですか」などの退職理由は、悩む質問のひとつだと思います。 この時も、「給料が安かったから」「人間関係が理由で」など、ネガティブなワードは避けましょう。 「ステップアップ」「スキルを磨く」などポジティブなワードを使いながら、今までの経験を、次の会社でどのように活かしたいか、具体的に回答することが大切です。 ○OK回答 「不動産営業として5年間、お客様のご希望や悩みを聞いてまいりました。今後は、法人向け営業としてのスキルを磨き、よりお客様に喜んでいただきながら、売上に貢献したいと思い、転職を決意しました。」 --理由が前向きな動機で好印象。さらに応募先でどのように活躍していきたいかについても触れているので、より効果的にアピールすることができています。 ○NG回答 「前の会社は仕事がきつく、体力的にも限界を感じたので、転職を決めました。」 --たとえ事実でも、待遇や環境のせいにするのはNGです。 4. ブランクの理由 前の会社を辞めてから時間が経っている場合には、「前の会社を辞めてからブランクがありますが、その間は何をされていたのですか」とブランクの理由を聞かれることがあります。 採用担当者は、基本的に長いブランクがある人を好みません。「ビジネス感覚が鈍っているのでは」「何か理由があるのでは」と考えるからです。 ですから、面接でこの質問をされた時は、面接担当者が納得できるようなブランクの理由を答えましょう。 ○OK回答 「キャリアアップを目指してイギリス、ロンドン、○○スクールにて、英語と貿易実務について学びました。」 --「スクールに通った」「留学した」などの理由は説得力があります。留学などが経済的に厳しければ独学で図書館で勉強していた、という理由も十分アピールになるでしょう。 ○NG回答 「体調不良のため、長期療養していました。」 --事実でも、正直に答えてしまうとマイナスの印象を与える場合があります。 もし病気やけがが理由である場合は、現在は完全に回復していることを併せて答えるようにしましょう。 5. 転職回数が多い理由 転職回数が多いと「飽きっぽい人なのでは」と思われてしまうことがあります。 採用担当者のこのような不安を払拭するためには、「確かに転職回数は多いけれど、どれも意味のある転職だった」という事実をアピールすることが大切です。 ○OK回答 「これまで一貫して営業に従事してきました。どの部署でも、業務の効率化を意識し、喜んでいただきました。」 --部署・職種の一貫性をアピールすることで、転職回数の多さをカバーしています。 さらにこの時、喜んでもらったエピソードなどを盛り込むとより効果的でしょう。 「デパートやスーパーを中心にルートセールスをしていましたが、お客様のご要望を聞き、それを解決して喜んでいただけることにやりがいを見出し、○○のコンサルティングに従事するようになりました。」 --職種に一貫性はなくても、自分自身のビジョンには一貫性があることをアピールできています。 ○NG回答 「どの仕事も自分を出しにくいと感じていました。」 --前の会社の悪口、特に人間関係や職場環境などについての自分勝手な感想は、避けるようにしましょう。 以上、転職面接のOK回答とNG回答についてご紹介しました。 面接では、どのように回答すればいいのか迷うこともあるかと思いますが、「この人と一緒に仕事をしたい」と思わせることができれば、合格はグッと近づきます。 前向きな姿勢、ポジティブなワードを心掛けて、良い印象をアピールしましょう。 なお、面接が何度か行われる場合は、その面接のたびに同じ質問をされる可能性があります。その際には、前の面接で答えた回答よりさらに説得力のある答え方をもう一度考えて、用意するとよいでしょう。 「ココカラ転職」では面接対策はもちろん、企業選びやキャリアプラン、住まいや子育て環境についてもアドバイスしております。 地元をよく知るアドバイザーが、親身にサポートを行います。まずはお気軽にお問合せください。  

【転職】面接でライバルと差をつけるための心得 10 | 転職の基礎知識

【転職】面接でライバルと差をつけるための心得 10

面接は、誰でも緊張するものです。 「そんなに緊張するタイプではない」という人でも、いざ面接となると、普段だったら当たり前にできていることができなくなってしまう…というケースもあります。 しかも面接では、限られた面接時間内で「いかに自分が応募先企業の求める人物像とマッチしている人材か」を、効果的にアピールすることが必要です。 せっかく書類審査を通過したのに、面接でのアピールが失敗してしまえば、自分の良さが相手に伝わらず、残念な結果に終わってしまうこともあります。 それでは、ライバルに差をつけて、面接を成功させるためには、どうすればよいのでしょうか。 ここでは、転職の面接で緊張しない方法や、ライバルに差をつけるアピールの方法などについてご紹介します。 1. 面接前日のリラックス法 面接の前日にやるべきことは、【1】会社までの経路を調べる【2】持ち物のチェックをする【3】十分な睡眠をとる、の3つです。 面接前日は、誰でも緊張するものですが、なかには「緊張し過ぎて眠れず、面接で十分力を発揮できなかった」という人もいます。 大切な本番の前日に、緊張や不安を取り除き、きちんと睡眠をとるためには、どのように過ごせばよいのでしょうか。ここでは、面接前日にできる簡単なリラックス法をご紹介します。 努力したことを紙に書く 人間は、頭の中に不安要素が溜まってくると、ますます不安が強くなってしまうものです。 ですから、前日には「今まで自分が努力してきたこと」「面接当日、緊張する必要がないほど、準備してきたこと」を紙に書き出してみてください。 「面接の回答を、何時間練習したか」「企業研究をどれだけ行ってきたか」など、思いつく限りのことをいくつも書き出して、本番の自信につなげるのです。 頭の中だけで考えず、実際に紙に書き出してみると、自然に緊張がほぐれてリラックスできるでしょう。簡単で効果のある方法なので、ぜひ試してみてください。 2. 面接当日の緊張のほぐし方 面接当日に緊張し過ぎてしまうと、本来の自分の良さを面接担当者に充分に伝えることができず、残念な結果に終わってしまうこともあります。 ある程度の緊張はむしろあった方が良いのですが、自分をコントロールできずにパニックになったり、頭が真っ白になってしまう事態は避けたいもの。 ここでは、面接当日にできる簡単なリラックス法をご紹介します。 朝食は、腹五分目程度 まず朝食は、腹五分目程度で抑えておきましょう。人間は空腹状態の方が頭の回転が良くなり、集中力が増すからです。想定外の質問をされた時も、慌てずに瞬時に判断することができるようになります。 余裕をもって行動する 朝食を摂ったら、余裕をもって家を出ましょう。 当日ギリギリに面接会場に到着してしまうと、そのバタバタが不安の原因になってしまい、面接前に緊張してしまいます。 面接会場の近くで時間をつぶすくらいの余裕があると、ベターです。 そして、面接会場に着いたら、会社のトイレで髪形やメイク、ネクタイなどの身だしなみを確認しましょう。 これくらい時間に余裕をもって行動すると、心にも余裕が生まれ、段々リラックスすることができます。 緊張しても、OKと開き直る それでも「どうしても緊張してしまう」という人も、ご安心ください。 緊張してしまう、というのは、それだけ面接に本気で挑んでいるからではないでしょうか。 要は、どれだけ緊張していても、その「本気度」が面接担当者に伝わればよいのです。「緊張してしまっているが、それだけ自分は本気だということが伝わればいい」と開き直ってしまいましょう。 3. 好印象を与える話し方「目線、話す速度」 面接で話す時は、笑顔と目線に注意しましょう。 緊張するあまりに怒ったような表情になってしまったり、無表情になってしまわないように注意してください。 面接の練習は、必ず何度も行いましょう。 頭の中でまとめるだけでなく、実際に声に出して話してみることも大切です。1つの回答を30秒程度にまとめることができているかも確認しましょう。 「メラビアンの法則」を応用した話し方とは 面接に挑む前に、ぜひ知っておいていただきたい法則があります。 それは、「メラビアンの法則」という法則で、「人の印象は見た目、声から受ける印象がほとんどである」という法則です。 「メラビアンの法則」によれば、人が受ける印象の割合は以下の通りとされます。 ・見た目から受ける印象:55% ・声から受ける印象:38% ・話の内容から受ける印象:7% そして、この「メラビアンの法則」を面接でも応用すると、面接担当者に好印象を与えることができます。 面接というと、ビジネスマナーや回答内容が重要視されると思われがちです。 もちろん、これらが重要であるのは事実ですが、面接担当者に良い印象を与えるためには、回答内容だけではなく、見た目や声の印象がとても重要なポイントになるといえるでしょう。 【1】目線 「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるとおり、感情のこもった目線は、口で話すのと同じくらい相手に気持ちが伝わるもの。視線が定まらずキョロキョロしてしまったり、うつむきがちにならないよう、注意してください。 【2】声のトーンと速度 声のトーンや話すスピードも、好感度をアップさせるために注意したいポイントです。 まず声のトーンでは、普段より1トーン高い声を意識して話しましょう。高いトーンは「明るい」「元気」「楽しそう」というプラスの印象を与えますし、相手が聞き取りやすいからです。 次に話すスピードですが、一気にまくしたてるように話すのは禁物です。 相手に伝えたい重要なポイントについて話す時は、ゆっくりと話すと、相手の印象に残りやすくなります。 【3】姿勢 目、声と同じくらい大切なのが、姿勢です。 座る時は背もたれは使わず、座面の3分の2または半分を使って腰かけます。 だらしなく座ったり貧乏ゆすりなどをしてしまうと、せっかく良い回答をしても悪い印象を与えてしまいます。 4. 会社の受付も「面接官」と思え 面接する会社の受付で挨拶をする時から、面接は始まっています。 面接会場に入る前にコート、マフラーなどは脱いでおき、面接できる格好で受付に挨拶をしましょう。 受付では自分から名乗る 受付で、いきなり「面接会場はどこですか」と自分の要件を伝えるのは、大変失礼です。 「おはようございます。本日面接をさせていただくことになっております、○田○子です」と自分から挨拶をしましょう。 受付だけではなく、廊下やエレベーター、トイレなどですれ違う社員は、すべて「面接担当者」だと思って、気を抜かないようにしてください。 5. 会社の待合室では、自分から挨拶を 会社の待合室に入室する際は、「失礼します」と挨拶をしてから入室します。他の応募者がいる場合は、軽く会釈してから着席します。 他の応募者には自分から挨拶を 後から応募者が入室してくる時も、自分から笑顔で挨拶をしましょう。 応募者はライバルではありますが、敵ではありません。 笑顔で挨拶をすることで好意を与えることができれば、相手からも好意を持ってもらうことができます。待合室の雰囲気を良くすることは、面接の緊張をほぐすためにも効果的です。 この時、落ち着かないからといって、他の応募者に話しかけたり、スマホを操作したり、雑誌を読んだりするのは、あまり良い印象を与えません。 会社情報を見直したり、準備した回答例をまとめたものを読み返しながら、静かに待つのが社会人としてのマナーです。 6. 「好感度」は合否に影響大 これまでも述べてきましたが、好感度は合否にかなり大きな影響を与えます。 そして、アメリカ合衆国の心理学者であるアルバート・メラビアン氏によると、「たった数秒で人の印象(好感度)が決まる」とされています。 実際、多くの面接担当者からは、「応募者がドアをノックしてから、椅子に座るまでの間に合否を決める」といった意見も聞かれます。 それでは、面接開始数秒間で、面接担当者に好印象を与えるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。 面接担当者に、数秒で好印象を与える方法 【1】笑顔はノック前から作る 笑顔は、面接会場の扉をノックする前から作っておきましょう。 ドアを開けた隙間から「笑顔でない」状態が1秒でも見えてしまったら、その笑顔でない顔も、面接担当者に影響を与えてしまうからです。 【2】笑顔の練習をしておく 普段は自然に笑顔を作っているものですが、笑顔には4つの条件があります。 この4つの条件を意識して、面接前に練習をしておくと、緊張したなかでも「自然に見える笑顔」を作ることができます。 ○口角が後ろに引かれ、上がっている ○口は横に開いている(歯は見えても見えなくてもOK) ○目は少し細くなり、目尻にはシワが寄っている ○頬は上がっている この4つの笑顔の条件を意識しながら、鏡を見て練習してください。 「目だけ笑っていない」「口元が不自然に閉じている」など、4つの条件に当てはまっていない点があれば、面接前までに改善しておきましょう。 7. 自己PRに使いたい「両面提示」 面接では絶対と言っていいほど聞かれる質問が、自己紹介や自己PRです。 自己PRは、新卒採用の場合には面接の最初の方に求められることが多いですが、中途採用の場合には、面接の終盤頃に聞かれるケースもみられます。 書類選考を通過してきた応募者のレベルは、「どんぐりの背比べ」になっていることが多いので、自己PRでぜひ“決め”のアピールをしたいところです。 そこで、ここでは面接の自己PRをより有効的に伝える、「両面提示」の方法をご紹介します。 プラスとマイナス両面を提示 両面提示とは、物事の両面を見せることで、片面提示とは物事の一面だけを見せるという意味です。これはマーケティング心理学でよく使われる用語で、効果的にものやサービスを販売する手法のひとつとして紹介されています。 人は、何かを説得され判断しようとしている時に、プラスの内容だけ説明されると「どこか怪しい」と思ってしまうことがあります。 面接といった場面でもそれは同じで、応募担当者が「自分のよい点」ばかりアピールしても、面接担当者としては、「何か信用できない」という印象を払拭できずにいる可能性もあります。 ですから、自己PRをする場合も、ポジティブな要素だけではなく、ネガティブ要素やデメリットなどを合わせて説明する方が、効果的です。 「面接では、自分の良さをしっかりアピールしよう!」と思ってしまいがちですが、それだけでは逆効果になることもあります。 致命的にならない程度の弱点をあえて自ら提示して、それから自己PRを行うと、面接担当者に信頼感や好感を与えることができます。 ~回答例~ 長所は、人並み以上に体力があるところです。 大学まで10年以上陸上競技を続けてきたので、特に基礎体力には自信があります。 短所はときどき、時間を忘れて熱中し過ぎてしまうことです。 今は、自分でスケジュールを管理する習慣を身につけるために、常に手帳を持ち歩き、意識的にタイムマネジメントできるよう、工夫しています。 8. 逆質問で差をつける方法 面接官から、「何か質問はありますか」と聞かれることがあります。いわゆる「逆質問」です。 この時、特に聞きたいことや知りたいことがないのであれば、「丁寧にご説明をいただきましたので、ひと通り理解することができました。本日お話を伺って、改めて御社で働かせていただきたいという想いが強くなりました」と回答すればOKです。 逆質問を利用して、好印象を与える 逆質問を利用して、面接担当者に好印象を与える方法もあります。 例えば、あえて「先程、御社は開発に今後力を入れるとおっしゃっていましたが、そこで必要とされるスキルは何ですか」と質問するのです。 そして、面接担当者が「必要なスキルは○○の知識です」と回答してきたら、それに対して「安心しました。私は前職で○○の知識を習得しているので、その分野で活躍できると思います。そして本日からますます○○の知識を得る努力をしていきます。」と伝えます。 このように逆質問を利用したアピール方法は、緊張している場面ではなかなか難しいかもしれませんが、事前に何度か練習しておくと、自然に行うことができるはずです。 9. 「揺さぶり質問」には動じない 揺さぶり質問とは、「年齢が高いですが、職場になじめますか」「もし不採用だったら、どうしますか」など、面接官がわざと応募者が困るような厳しい質問をして、それに対してどのような対応をするかを見るものです。 面接の緊張の度合いを上げて応募者の本音を引き出したり、非常事態やトラブルへの対応力を見るという目的もあります。 揺さぶり質問も、質問のひとつ 揺さぶり質問をする目的は、「仕事で緊急事態が起こった時に、臨機応変に対応できる人物かどうか」「社会人としての振る舞いができるか」を見ることが目的です。 ですから、「揺さぶり質問も、質問のひとつだ」ととらえ、何よりも落ち着くことが大切です。沈黙してしまったり、腹を立てたりするのは絶対にNG。社会人として失格と思われてしまいます。 どんな質問に対しても、落ち着いて自分なりの回答ができるよう、しっかりと準備しておきましょう。 10. 最終面接後の「お礼状」 最終面接が終わったら、ぜひしておきたいのが、面接担当者に対する「お礼状」です。 とくに中小企業にはダイレクトに熱意が伝わり、効果的です。 大企業に対しても、ライバルが大勢いる場合には、強く印象づけることができます。 面接のお礼状は、その日のうちに 面接のお礼状は、その日のうちに採用担当者にメールか手書きで伝えます。 お礼状の内容は、面接へのお礼、面接で感じたこと、入社への意欲などを、簡潔にまとめます。長すぎる文章は、相手の負担になることもあるので注意しましょう。 ~お礼状 書面例~ 拝啓 時下、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 本日はお忙しいところ、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 ○○様が、貴社の経営方針や今後の展開などについて丁寧に説明してくださり、ますます貴社に入社させていただきたいという気持ちが強くなりました。 最終面接ということで、大変緊張いたしましたが、私にとっては気持ちを新たにする大変充実した時間をいただき、心から感謝しております。 改めて、貴社で私の経験をぜひとも活かしてまいりたいと存じます。 また、本日から○○の知識をさらに習得すべく努力してまいりたいと思っております。 取り急ぎ、お礼を申し上げたく、メール(手紙)させていただきました。 末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。 本当にありがとうございました。                    敬具                             平成○○年○月○日                                  山田○子 株式会社E商事 人事採用ご担当 佐藤○男 様 以上、面接でライバルと差をつけるための心得についてご紹介しました。 ここでご紹介した10個の心得は、どれも「言われてみると当たり前のこと」かもしれません。でもこんなちょっとしたことが、面接担当者の好意を獲得し、ライバル達に差をつけることができるのです。 ぜひ、今日から準備・練習を始めてみてください。 スペインの哲学者であるバルタサン・グラシアンは、「愚か者が後回しにすることを、賢人はただちに実行する。どちらもやることは同じ。違うのはタイミングだけだ」と言っています。 やるべきことをいかに早く始められるかが、ライバルに差をつけるための第一歩なのです。 面接は、「選考される場」ではなく「情報や気持ちを伝え合うコミュニケーションの場」でもあります。 「ココカラ転職」では、面接を突破する方法だけでなく、面接を通して、応募者がしっかりと「その企業が、本当に自分の転職先としてふさわしいかどうか」確認していただけるよう、しっかりとアドバイスいたします。 また、面接対策だけでなく、企業選びやキャリアプラン、住まいや子育て環境についてもお気軽にご相談ください。 地元を良く知るアドバイザーが、親身にサポートを行います。

転職の面接で質問したい時(逆質問)の聞き方、マナー | 転職の基礎知識

転職の面接で質問したい時(逆質問)の聞き方、マナー

面接担当者は、採用予定人数の何倍もの大勢の応募者と面接を行うこともあります。そして、その中から自社のニーズに最も合う人を探し出すために、さまざまな質問をしてきます。 しかし採用されるか否かは、求人企業とマッチングしているかどうかで決まるので、面接といっても、決して応募者が一方的に質問を受ける場というわけではありません。 面接で、採用側と応募者がそれぞれ持っている情報や意思、考えを伝え合い、双方の思いが一致した場合に採用となるのです。 ですから、応募者も「選ばれたい」「雇ってほしい」という受け身の姿勢ではなく、その応募先企業が本当に自分の転職先としてマッチしているかどうか……を確認するつもりで面接に臨むよう心掛けることが大切です。聞きたいことや確認したいことがあれば、面接の中で質問することは問題ありません。 ただし、逆質問する際に必要なマナーもあり、面接時ではなく採用後にするべき質問などもあります。 転職の面接には、質問したいこと(逆質問)の聞き方、マナーについて、しっかり確認してから臨みましょう。 まずは面接の流れを知っておく 面接は、職務経歴書などの書類だけでは伝えにくい、自分の長所を知ってもらう大切な場です。 書類上は他の応募者と比較して見劣りがあったとしても、面接を行った結果の総合評価で採用されたという人もたくさんいます。 面接を突破し採用されるためには、まず面接の前に『面接の一般的な流れ』を参考にして、自分なりにアピールポイントや質問するタイミングを、あらかじめ考えておくことが大切です。 もちろん、面接の進行を応募者がコントロールすることは難しいですが、タイミングをあらかじめ想定しておけば、面接担当者との質疑応答がちぐはぐになってしまったり、質疑応答の流れから外れた唐突なアピールや質問をしてしまうという事態は、かなり防ぐことができます。 一般的な面接の流れ ○入室 入室する際にも、身だしなみや立ち居振る舞いなどの社会人としてのマナーについて、しっかり見られていることを忘れないようにしましょう。 ・入室する場合は、ノックをして「どうぞ」と言われてから入室します。 ・入室したら横向きになって、ノブを持ち替えてからドアを静かに閉めます。 ・着席する椅子の横まで進み「○○田○○子です。よろしくお願いします」と一礼します。 ・「どうぞ座って下さい」と促されてから、着席します。 ○面接担当者からの質問 応募者の緊張をほぐすため、冒頭に「会社までどのように来ましたか?」「会社の場所はすぐに分かりましたか?」など、軽い質問をされることがあります。 その後、職歴や実務経験、スキルの内容などについての質問、会社や仕事に対する考え方、将来の目標などについて聞かれます。 さまざまな質問の中で、業務に必要な能力の有無、職場との相性などがみられていますので、何を聞かれても焦らないように、きちんとオリジナルの回答を用意しておきましょう。 なお、あらかじめ考えてきた質問事項について、このやり取りのなかで説明されることもあります。その場合には、そのタイミングを逃さないように会話の中で自然に質問をするようにしましょう。 ○面接終了の告知 面接の終了前には、面接結果の連絡先や時期、これから先の選考手順などの説明があり、「ほかに質問はありますか?」と聞かれることがあります。これは面接終了の決まり文句のようなものではありますが、もし質問や確認したいことがあり、なおかつそれまでの質疑応答の中で面接担当者から説明がなかった場合には、このタイミングに聞くのがベストです。 ○退室 退室する時も気を抜かないように。 面接担当者にお尻を向けないよう、退室したら必ずドアに向き直ってから、閉めるようにしましょう。 面接でこちらから質問する(逆質問)場合 ひと通りの質疑応答が終わると「何か質問はありますか」「最後に何か確認したいことはありますか」などと聞かれることがあります。 これは、面接終了を告げる合図のようなものです。 よく、「この時何かを質問しないと、入社意欲がないと思われるのではないか」と思う人もいますが、そんなことはありません。 特に聞きたいことがなければ、「丁寧にご説明をいただきましたので、ひと通り理解することができました。本日お話を伺って、改めて御社で働かせていただきたいという想いが強くなりました」と回答すればOKです。 むしろ、「何か聞かなければ」と面接に関係ない必要度の低い質問をしてしまうと、マイナス評価になってしまうケースもありますので、注意してください。 もし、それまでの質疑応答で聞きもらしたことがあるのであれば、この時に確認するのはもちろん構いません。しかし、面接の終盤になって基本的な仕事内容について質問してしまったりすると、「しっかり話を聞いていたのか」とマイナス印象になってしまうこともあります。くれぐれも不要な質問をすることがないように、表現の仕方にも十分注意するようにしましょう。 事前に聞きたいことを用意しておこう 面接に臨む前には、事前に質問したいこと、確認したいことをしっかり整理しておきましょう。 真剣に企業研究をしたうえで面接に臨んでいるのであれば、詳しく聞いてみたいことや確認したいことが出てきても不思議ではありません。「これだけは確認しておきたい」という質問事項を2、3個用意しておくと良いでしょう。 なお、今後の選考手順や結果連絡の時期・方法などについて質疑応答のなかで説明がなかった場合には、面接の終盤で確認するようにします。 面接の結果が出るまでの期間は、企業によってさまざまで、1週間後に結果が分かる場合もあれば、1か月後になることもあるので、その期間ずっと落ち着かない状況を過ごすことになってしまいます。 「結果のご連絡をいただける時期や方法について教えていただけますか?」「この後は二次面接など予定されているのでしょうか?」と確認しておけば、採用の連絡がくるまで落ち着いて過ごすことができます。 仕事内容や勤務条件 会社によっては、企業のホームページ内に「先輩の体験談」などで業務内容などが掲載されていることもありますので、事前にしっかり目を通しておきましょう。「御社のホームページの○○のコーナーで、新規開拓営業の方法や営業目標について記載されていましたが、営業目標の設定の仕方の部分だけ、もう少し詳しく教えて頂けますか」などと聞くと、「しっかり企業研究をしている」という、勉強熱心なイメージを与えることができます。 ただし、仕事内容や勤務条件、給与や待遇などは、面接の本題ともいえる事項なので、面接の終盤に聞くようなことではありません。面接の終盤に質問する場合には、「参考までに御社では中途入社された社員の方は、どのくらいいらっしゃいますか?」「私のように異業種から転職し、活躍されている方はいらっしゃいますか」といった聞き方をするようにしましょう。 給与額について 給与額についての質問は、あまり良い印象を与えません。 確かに給与額は誰でも気になるものですが、給与額の質問ばかりしてしまうと、仕事内容よりも給与額が大事なのかといったマイナスの印象を与えてしまいます。 ですから、給与額については面接で聞くのではなく、できるなら内定後に聞くのがおすすめです。 ただし、基本給が曖昧に提示されている場合や、条件が提示されていない場合には、後々のトラブルを避けるために確認するのもよいでしょう。 その際、「ノルマが達成できないと、手取りは減るのですか」などといったストレートな聞き方はNGです。「ぶしつけな質問になりますが、先に確認させてください」「募集要項の『基本給+出来高』とは、具体的にどのように考えればよいですか」など、なるべくソフトで配慮のある聞き方をするよう、注意してください。 残業や休暇の確認 残業がどのくらいあるのか、休日出勤はあるのかなどは、働く上で大いに気になるポイントではありますが、給与額と同様、ストレートに聞くのはあまり良い印象を与えません。 残業や休暇については、面接担当者から「残業はできますか」などと質問された際に「はい、大丈夫です。ただ時期や仕事量は、どの程度と考えておけばよろしいでしょうか」と会話の流れの中で、自然に聞くのがおすすめです。 試用期間について 企業によっては、正社員登用まで一定期間試用期間を設けていることがあります。 試用期間とは、入社するにあたり一定の期間、労働者を観察・評価するための期間です。 会社としては、書類審査や面接だけでは労働者の性格や能力などを正しく判断することが難しいため、試用期間という「お試し期間」を設けて、労働者の性格や能力、適性などについて判断するわけです。 試用期間中は、労働者にとって本採用されるか分からない不安定な立場に置かれるということなので、気になった場合には雇用形態について確認しておきましょう。 この場合もストレートに「試用期間後は、正社員に採用していただけるんですよね?」と聞いてしまうと、仕事の内容より労働条件が優先か、とマイナスイメージを持たれてしまいます。 なお、試用期間について確認するのは面接の場ではなく、できれば内定が決まった段階で「確認事項」として質問するのかよいでしょう。 出産・育児との両立について 特に女性にとっては、出産・育児と仕事の両立は切実な問題です。 女性の終身雇用も進んではいますが、企業によっては女性の労働環境が整っていない場合もあります。実際、妊娠・出産、産前・産後、育休などを理由として、女性が不利益な取り扱いを受けるいわゆる「マタハラ」の被害も後を絶ちません。 現在は男女雇用機会均等法および育児・介護休業法で規制され、たとえば、妊娠を理由として解雇することは無効となりますし(男女雇用機会均等法9条4項)、妊娠し、つわりなどで十分仕事ができなくなったため降格させる行為も、許されません。 しかし実際には、まだまだこのようなケースは完全になくなったとはいえません。 ですから、結婚、出産をし、子育てをしながら働く意志を持っている人は、「長く働きたいと思っている。仕事も私生活もしっかり管理するつもりだ。」という将来のビジョンを前向きに示しながら、質問してみましょう。 ただし、質問するときに自分の権利ばかり主張するような聞き方は考えものです。 「子育てをしながら働いている人は、どのくらいいらっしゃいますか?」といった聞き方をすれば、会社として労働環境をどのように整備しようとしているか、イメージできるはずです。 もし労働環境があまり整っていない職場だと感じても、面接では「私が働く女性のロールモデルになりたい」など、「自分も努力します」という前向きなニュアンスを伝えるようにしてください。 以上、「転職の面接で質問したい時(逆質問)の聞き方、マナー」についてご紹介しました。 「ココカラ転職」は、企業風土や職場の雰囲気、一緒に働く人物像といった企業の詳細情報を把握した経験豊富なキャリアアドバイザーが、面接に臨む際の注意点や回答例などはもちろん、応募者の意向と企業が求める人物像を照らし合わせ、転職理由や志望動機、自己PRをどう伝えればいいのかについて細かくアドバイスさせて頂きます。 応募書類の添削を行い、ロールプレイングなど実践的な面接対策を行ったうえで、あなたの転職を成功に導くために、しっかりとサポートさせていただきます。

転職を成功させる自己PR~履歴書、面接で効果的な自己PRノウハウとは | 転職の基礎知識

転職を成功させる自己PR~履歴書、面接で効果的な自己PRノウハウとは

面接官が自己PRを通して知りたいのは、応募者が「職場でどれだけ活躍できる能力があるか」そして「業務を行う十分な資質や行動特性があるのか」という点です。 但し、ここでいう能力、資質、行動特性は、企業のニーズにマッチしている必要があります。ですから、自分が持っている能力、資質、行動特性のどの部分をどのようにアピールしていくかは、企業のニーズによって異なることになるのです。 効果的に自己PRを行うためには、まずは応募先企業のニーズを正確に把握すること、そして、これまでの自分の仕事に関する経験の中からその企業のニーズにマッチするものを探し出すという作業が必要になります。 ここでは、履歴書、職務経歴書、面接で効果的な「自己PR」についてご紹介します。 「自己PR」とは 自己PRや志望動機は、履歴書、職務経歴書、面接いずれのシーンでも最も重要な項目の一つです。面接では人柄や能力に加え、プレゼンテーションスキルの有無についても確認されます。 自己PRをまとめる際には、「なぜ応募先企業の募集職種を選んだのか」「そこでどのような貢献ができると考えているのか」という2つの観点を必ず盛り込む必要があります。 ここでは「貴社の経営理念に強く惹かれました」「貴社の安定性に惹かれて」などといった抽象的な表現は、NGです。必ずオリジナルの回答を作成し、自分の熱い思いを端的に伝えるように工夫しましょう。 アピールポイントを見つけるには 「自分のアピールポイントなんて、どのように見つければよいのか分からない」という方は多いと思います。 確かにいきなり「自分がアピールできるところって、どこだろう?」と考えると、なかなか思い浮かばないですよね。 その場合には、まず企業のニーズを把握する作業から始めましょう。 例えば、求人広告に「明るく誠実な対応ができる方」という記載があれば、自分が過去にクライアントや同僚に対して明るく誠実な対応をできた経験はなかったか、それによってクライアントや同僚に評価された経験はなかったかを思い出していくのです。 また、どのように業務に取り組んできたのか、自分なりに工夫した点はなかったのかという視点からも考えてみましょう。 企業のニーズを把握する 自分では「○○が自分の売りだ」と思っていても、それが応募先企業のニーズにマッチしていなければ「売り」とは言えません。 そこで、自己PRを考える際には、もう一度応募先企業の求人広告を見直して、その企業のニーズを正確に把握するようにしましょう。そしていくつかある自分の「アピールポイント」のなかで、最も企業のニーズにマッチした部分を中心に自己PRをまとめていくようにします。 なお、自己PRを考える際には、是非キャリアコンサルタントやアドバイザーにアドバイスを求めることをおすすめします。 企業が求めるニーズは一つではありません。経験豊富なキャリアコンサルタントやアドバイザーであれば、求人広告からは把握できない企業のニーズをつかみ、そのニーズに沿った効果的なアピール方法をアドバイスしてくれるからです。 自分の良さというものは、案外自分では気付きにくいものです。 自分では「できて当たり前のこと」と思っていても、意外とそうではなくてアピールポイントになっている場合もあります。 「どんなに忙しくても、依頼された仕事は笑顔で引き受ける」というのも立派なアピールポイントです。自分では「そんなの当たり前」と思っていることでも、その人ならではの良さ、アピールポイントが隠れているケースは多いものです。 エピソードを盛り込む 自己PRをまとめる時には、必ず具体的なエピソードを添えるようにします。 例えば、応募先企業の求人広告に「明るくコミュニケーション能力のある方を求めます」という記述があったとします。その場合には、自分に「コミュニケーション能力を活かしたエピソード」が過去になかったかを考えてみます。 そして、具体的に自分がどのような対応をしたのか、どのような効果(上司に評価されたこと、第三者からの感謝の言葉など)があったのか、ということが客観的に分かるように表現するように工夫しましょう。エピソードを交えることで、面接担当者が「この応募者は、このような仕事のやり方ができるのか」「この人には、こんな能力があるのか」といった具体的なイメージができるようになるからです。 同じ販売職であっても、扱う商品やクライアントによってその手法や工夫は異なります。例えば、ある人は大手百貨店で販売の仕事をしていましたが、「業務を効率よく進め、お客様が商品を見つけやすくするためには、ディスプレイだけではなく全ての環境の整理整頓が必要」と考え、店頭の棚だけでなくレジまわり、倉庫の棚にラベリングをして整理整頓を徹底したそうです。その結果スタッフから「無駄な動きがなくなって、効率的に作業を進めることができた」という声が上がり、お客様からも「スムーズに対応してくれて、ストレスがない」というお褒めの言葉をいただいたそうです。 このように具体的に何をどのようにしたのか、どんな工夫をしたのか、その具体的なエピソードを思い出していく作業も、アピールポイントを見つけるために効果的です。 職務経歴書の「自己PR」 職務経歴書の自己PR欄は、特に決まった形式はありません。 ですから、例えばそれほどアピールできるような職歴がない場合には、まず「自己PR」の項目を立てて、学生時代からの経験や将来への抱負などを踏まえた欄を設けて、その下に職歴や取得資格を記載するのも一つの手です。 職務経歴書の「自己PR」はそれぞれの事情に沿って、最も効果的なアピールができる形式、文言を意識しましょう。 ここでは、さまざまなケースの自己PRをご紹介します。 フリーター経験が長い場合 フリーター経験がある人は、単に職務経歴を記載するのではなく、必ず「自己PR」の項目を設けて「自分がフリーターの間は何をしてきたのか」「なぜフリーターという道を選んだのか」「今回正社員を志そうとした理由は何なのか」を端的かつ自信を持って説明するようにしましょう。 【回答例】 大学卒業してからの3年間は、デザイナーを目指してアパレルでアルバイトをしていました。結果的にデザイナーという夢は軌道修正することになりましたが、3年間の経験は決して無駄ではなかったと自負しています。 デザイナーを目指すなかで、商品を企画段階から意識することができました。そして、アパレルでアルバイトをし、在庫管理や販売を担当した経験のなかでは、お客様のニーズを強く意識することができました。 御社では、商品の企画段階から買付け、販売と総合的な分野に関わっていきたいと思っております。 同じ会社で勤続年数が長い場合 同じ会社で同じ仕事を続けてきた人の場合には、その堅実さをアピールしたいところですが、単に「続けた」というだけでは、アピール度はそれほど高くありません。それに、書き方を工夫しないと「庶務全般を担当」「経理全般を担当」など1行にしかならず、書くことが少なくなくて、見た目がスカスカの職務経歴書になってしまうというリスクもあります。 「どんな豊富な経験があるか」「その経験を活かし、これからどのような貢献ができると考えているか」について、具体的に述べる工夫が必要です。 【回答例】 私は、入社以来、一貫して雑誌・編集の仕事を続けてまいりました。 2010年以降は医療分野の書籍を担当しており、とくに産婦人科関連を中心に医師、看護師などとコミュニケーションをとりながら業務に携わりました。 貴社であれば、前職と同じ業種であり企業規模も同等であることから、私の10年の経験・スキルを余すことなく発揮し、持ち前の迅速さ、正確さを活かして医療分野の編集のスペシャリストを目指していきたいと考えております。 転職回数が多い場合 転職回数が多い場合には、それがハンデと見えないように工夫することが大切です。 これから応募する企業や業種によって、これまでの豊富な経験をどのように有効に活用できるかを最大限アピールするようにしましょう。 【回答例】 これまで一貫して営業をバックアップする業務に従事してきました。 新しい業界や職場環境にも違和感なく溶け込むことができます。さまざまな企業の営業サポートで培ったこれまでの貴重な経験を生かし、営業部員の業績アップにつながるサポート業務に従事したいと考えています。 面接での「自己PR」 面接での自己PRも、応募先企業のニーズを意識することが最も大切です。 自己PRの組み立て方で、面接をリードできるかどうかが決まると言っても過言ではありません。 面接に臨む前には、応募先企業のニーズを正確に把握し、これからやってみたい仕事の内容を明確にイメージしましょう。そのうえで、具体的に仕事に対してどのような姿勢で取り組むつもりなのか、自ら考えて行動できる人間なのかをしっかりアピールできるよう準備しておきましょう。 ここでは、面接で自己PRをする際の注意点や組み立て方、職種別の自己PR回答例などについて、ご紹介します。 自己PRの組み立て方 面接で自己PRをする際には、①挨拶、②前職の会社、配属先、これまでの仕事の要約、③能力、資質、行動特性、④志望動機、⑤締めの5つの視点から組み立てていくのが基本です。 「○田○郎と申します。私を一言で申しますと○○な人間です。と言いますのは、○○だからです。以前こんなことがありました(エピソード)。以上のように、私の強みは○○です」という順番で話すと理路整然と、相手に内容が伝わりやすくなるからです。 ただし、転職回数が多い人は伝える順番を入れ替えてアピールするなど、工夫をするのも良いでしょう。 ①挨拶 まずは、元気よくフルネームで挨拶をして、堂々とした明るい印象をアピールしましょう。 「本日は貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございます。 ○田○郎と申します。まずはプロフィールの概略と自己紹介をさせていただきたいと思います」 ②前職の会社、配属先、これまでの仕事の要約 会社、配属先、これまでの仕事の要約については、簡潔に分かりやすく説明するのがポイントです。前職の会社の事業内容、ビジネスモデル、所属していた部署の説明をしたら、成果や実績なども盛り込みながら、面接担当者に具体的なイメージを持ってもらえるようアピールしましょう。 ③能力、資質、行動特性 これまで経験してきた業界や職種の知識を盛り込ませ、エピソードを交えながら、応募先企業のニーズにマッチした能力、資質、行動特性があることをしっかり説明します。 ④志望動機 志望動機は面接で必ず聞かれる定番質問ですが、自己PRをする際にも軽く触れておくことをおすすめします。 面接でも注意したいのが、志望動機として「応募先企業の魅力」などの抽象的な表現を避けるということ。志望動機を述べる際には、「御社の○○に魅力を感じて」というより「企業の魅力が、自分にとってどんな利点があるのか」そして「それについて、自分はどのような考えを持っているのか」を自分の言葉でしっかり伝えることが大切です。 面接担当者が応募者に望むのは、近い将来会社で活躍してくれる人材かという点であり、応募先企業に魅力を感じてくれている人材ではないからです。 面接担当者は、入社後の活躍する姿を想像しようとしています。 ですから、面接担当者に「そんな志望動機があるなら、この応募者は入社後に活躍してくれる人材だ」と確信させるために、志望動機を述べる際には、「○○したいと思う」だけではなく「○○に取り組み、○○の仕事をし、○○という成果を出します」というように前向きな意思を示すようにしましょう。 ⑤締め 締めの言葉は、以下のような簡単な挨拶で十分です。 「以上、簡単ではございますが、自己紹介とさせていただきます」 面接での自己PRは3分がベスト 面接で自己PRをする際は、「3分以下」を意識しましょう。 それより長くても短くても、バランスがよくありません。 面接前には、自分で時間を計りながら何度も練習するなど、念入りに準備しておきましょう。 本番では緊張して早口になってしまい、一気にまくしたてて話してしまいがちですが、それも印象がよくありませんので注意してください。「このようなチャンスをいただき、ありがとうございます」と簡単なお礼から入り面接担当者に対する気遣いを見せるようにすると、人間としての落ち着きが感じられ、自分自身も余裕を持つことができます。 なお、企業によっては3分ではなく1分など時間を制約することで、応募者にプレッシャーを与える場合もあります。その制限時間内で、どう的確に自己PRできるかを見ているわけです。 与えられた制限時間が想定していた時間と違っても慌てないように、いくつかの制限時間に合わせてアピールする内容を用意しておきましょう。 自己PR例 営業職の場合 営業職は、何を、誰に、どのように、どれくらい売ってきたかを具体的に示す必要があります。そして、どのような工夫や努力をしてきたかというエピソードを交えながら、自分なりの営業のコツを示すようにしましょう。 【回答例】 売上を伸ばすため、クライアントとは日頃からコミュニケーションをとることを心掛けてきました。何気ない会話のなかから、この人は価格を重視する人なのか、商品の質を重視する人なのかが分かることがあります。正確にクライアントのニーズをつかみ、迅速に対応することで成績を伸ばしてきました。クライアントから新規のクライアントを紹介されることも多く、「とても熱心で親身になってくれたから」と言っていただいた経験が何度もあります。 事務職の場合 事務職とひと口に言っても、その内容は会社によってかなり異なります。ですから、どのような仕事をしてきたのか、どのような工夫をしてきたのかについて、具体的に説明できるようにしましょう。 【回答例】 見積書や注文書の作成や、受注後製造部との納期の交渉や調整まで行っていました。月次報告書では、営業部員のモチベーションアップのために具体的な数字を分かりやすくグラフで表現するように提案しました。 職場では、常に頼まれやすい雰囲気でいることを心掛け、「どんなに忙しくても、いつも笑顔で対応してくれて助かる。まわりの雰囲気も明るくなって仕事がはかどる」と言っていただいた経験があります。 以上、転職面接を成功させるため履歴書、職務経歴書、面接で効果的な「自己PR」についてご紹介しました。 「ココカラ転職」では、経験豊富なキャリアアドバイザーが、履歴書、職務経歴書、面接で効果的な「自己PR」のまとめ方はもちろん、転職活動を進めていく上でのさまざまな相談事についてもしっかりサポートさせていただきます。 「ココカラ転職」は、地元全ての企業に訪問し、募集要項や募集背景だけでなく、企業風土や職場の雰囲気にいたるまでを、詳細にヒアリングし、正確に企業のニーズを把握しています。 応募者の皆様が、入社後もイキイキと活躍して頂ける転職を実現するために、しっかりとサポートさせていただきます。 石川・富山・福井・新潟の転職は、地元企業への転職に強い「ココカラ転職」にお任せ下さい。

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