リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書の書き方
投稿日:2024.02.27 最終更新日:2024.06.18
目次
リストラや倒産が原因で長年勤めた職場を辞めざるを得なかったという場合、その人自身には十分な実績がある、というケースがほとんどです。
その場合は、スキルアップの度合いを書くようにするなど、いくつかの工夫が必要です。
ここでは、リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書の書き方についてご紹介します。
リストラ・倒産で転職する場合の職務経歴書
リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書は、全体的に「リストラや倒産で仕方なく応募した」という印象にならないように気をつけましょう。ポジティブでプラス思考な姿勢を随所ににじませることが大切です。
退職理由は「会社都合」
リストラや倒産が理由で転職する場合の退職理由は、「会社都合により退職」「業績不振により退職」「事業清算のため解雇」など簡潔に書いておけば十分です。
会社都合と書くと不利になるのでは、という不安を持つ方もいらっしゃいますが、この点が採用・不採用の直接的な理由になることはまずありません。
実績は具体的に
倒産やリストラという言葉は確かにネガティブな響きを持っていますが、採用担当者からすれば日常茶飯事の話であり、倒産やリストラといっても、個人の業績には関係ないケースがほとんどです。
そのような事情は気にせずに、自身の経歴をポジティブに考えて、自分はこれまでどんな仕事をこなしてきたのか、どのような結果を出してきたのかを具体的に書きましょう。
職歴の書き方事例:
【職務経歴】
【主な業務内容】
自己PR欄を充実させる
本来、職務経歴書はあくまで職務の経歴について記載するもので、個人のキャラクターについてアピールする書類ではないと考えられています。しかし、自己PR欄や「私について」という項目を立て、より明確な人物像を伝えることが効果的な場合も。
「私について」という項目の追加に抵抗がある場合は、「職務の要約」という項目を立てて、これまでの職務の経歴について説明するのもよいでしょう。
自己PR欄事例:
○○のプロとしてお客様に信頼いただくために、自社の全商品の知識習得はもちろんのこと、他社商品についての知識も習得し、自社製品の良さをより知っていただけるよう努力しました。また、営業から施工管理、アフターサービスまでのすべての過程に関する一切の業務を経験しておりますので、設計業務全般、賃貸部分併設住宅の収支シミュレーション、顧客からのクレーム対応等の業務について豊富な経験を有しております。
自己の実績を強調する際、成果を時系列で述べる方法もありますが、文字数が増えて読みにくくなる場合もあるので、その場合は上記のようにシンプルにまとめるのがおすすめです。
前向きな姿勢をアピール
「頑張ってきたのに辞めることになってしまった」「上層部のせいで倒産した」などの不平・不満を職務経歴書に書くのは絶対に禁物です。
気持ちを切り替えて「今後はこれまでの経験を最大限生かして、このような仕事をこのようにこなしていきたい」という前向きな姿勢を示しましょう。
自信を失ってマイナス思考になっている人は、まずプラス思考になる努力をすることが大切です。
「人間的に一回り大きくなれた」「人生の試練だが、必ず乗り越えてみせる」「働ける、ということのありがたさを実感できた。周りへの感謝を忘れずに、仕事に全力投球したい」など、リストラと前向きに向き合ってる姿勢を示すことができれば、問題ない場合がほとんどです。
以上、リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書の書き方についてご紹介しました。
会社でリストラが行われたり、会社が倒産するのは、会社の責任であり、個人の評価とは無関係の場合がほとんどです。
退職理由を気にしすぎるより、これまでの経験を生かして仕事をするんだ、というプラス思考で転職活動に挑みましょう。