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転職を成功させる書類 3つのポイント | 転職の基礎知識

転職を成功させる書類 3つのポイント

「転職活動で、いつも書類選考の段階で落ちてしまう……」という方はいませんか? 落ちてしまう書類に共通して言えることは、「企業が何を求めているか」という視点が欠けてしまっている点です。 企業が何を求めているか、という視点が抜け落ちてしまっているから、読み手の気持ちに配慮していない「読みづらい書類」や、企業のニーズに沿った経験を具体的アピールできていない書類を作成してしまうのです。 転職を成功させるためには、企業視点(企業が何を求めているか)を的確に捉えた戦略的な書類を作成する必要があります。 ここでは、転職活動を成功させるための、書類作成のポイントをご紹介します。 履歴書は「スッキリ」と 履歴書は、応募者のこれまでの略歴を、採用担当者に知ってもらうための書類です。 まずは採用担当者の視点に立って、採用担当者が読みやすいと思えるような、「スッキリと読みやすい」書類作成を心掛けます。 いわゆる「パッと見」の第一印象は、想像以上に重要で、内容以前に第一印象で落とされてしまう書類も少なくありません。 ですから、履歴書は読み手の気持ちに配慮した、スッキリと読みやすいレイアウトで作成することを心掛けましょう。 情報過多はNG! 情報の詰め込み過ぎはNGです。 応募者としては「できるだけ情報を入れて、アピールしたい」と思う気持ちがありますが、びっしり詰まっている書類だと、それだけで採用担当者は読む気をなくしてしまいます。 キャリアをアピールしたいあまりに、配属先・昇格などの経歴をたくさん書いてしまう人がいますが、これはごちゃごちゃした印象を与えてしまって、採用担当者を混乱させるだけです。それに、履歴書であまり情報量が多いと、「転職歴が多い人」「ポイントの整理ができない人」と思われてしまうリスクがあります。 また、「この書類の応募者は、読み手の気持ちに配慮できない自分本位な人」「相手のことを考えない人」という印象も与えかねません。 選考判断情報が足りないのもNG! 情報過多はNGですが、選考判断となる情報が足りないのも問題です。 情報が少な過ぎると、応募者の人物像がまるでイメージできないからです。たとえば、職歴欄に会社名と職種名しか書かれていないと、応募者がこれまでどんな仕事をしてきて、何をできるのかが分からず「選考判断情報が不足している」と判断されてしまう可能性があります。 職務経歴書は「企業視点」で分析を 職務経歴書は、「仕事の履歴書」であり、応募先企業に自身の経験・スキルをプレゼンする企画書です。 職務経歴書で最も大切なのは「企業視点」です。 採用担当者が職務経歴書でもっとも知りたいのは、「どのような仕事ができる人か」そして「これまでの経験がどれだけ企業側のニーズにマッチしているか」という点なので、ここを分かりやすく説明する必要があります。 どんなに立派なキャリアがあっても、応募先企業が求めている人材とズレてしまっていては、転職を成功させることはできません。 中途採用の場合は、新しく採用する人の配属部署、担当業務があらかじめ決まっているケースがほとんど。「こんな雰囲気の人で、こんなことができる人が欲しい」というイメージもおおよそ決まっていることが多いです。そして、採用側は、これらのニーズに合った人を探します。 ですから、応募先企業が求める人材像を分析して理解し、そのうえで採用担当者に「自分が、求められている業務にどれだけ適しているか」という点を、客観的にアピールすることが大切になります。 基本的な職務経歴書のスタイルは、【1】プロフィール【2】職務経歴【3】自己PRの、3部構成です。この3つを記載する場合は、常に企業の求める価値観、企業の求める人材像を意識しましょう。 【1】プロフィール プロフィールを書く場合も、やたらにアピール材料を詰め込めばいいのではなく、「応募先企業のニーズに合致した経験」「応募先企業の求める人材像」とマッチングした点をアピールしましょう。 プロフィール欄には、以下の3つを盛り込むようにします。 ①仕事の環境(どんな環境で仕事をしてきたか) ②仕事の内容とやり方(どういう仕事にどう取り組んできたか、何を身につけてきたか) ③仕事の結果(どんな実績を出して、どのような評価を受けたか、どのような点を改善し、どんな提案をして、その結果どんな変化が起きたか、など) 転職歴が多いと気にする人がいますが、企業が求める価値観を簡潔にアピールできれば問題ないケースがほとんどです。逆に職務経験が浅い場合でも、接点のある趣味や勉強などに触れることで、カバーできる可能性は十分ありますので、企業のニーズにマッチする部分がより強調されるように内容をまとめてみましょう。 ~プロフィール記載例~ ※下記の記載例は、応募先企業の対象顧客が20~40代の女性客であり、イベントの企画や実施を行う人材、加えて顧客ごとにカスタマイズして販売管理できる人材を希望していると分析したうえで、プロフィールを作成しています。 私はこれまで約10年にわたり、家具・インテリアを中心とした業界で、販売企画や商品企画の業務に従事して参りました。 5年勤務したA社では、20~40代の女性を対象に、店舗展開の戦略立案や運営はもちろん、リピート客獲得のためのイベントの企画や運営までを行っておりました。 イベントでは、商品の配置をあえて不規則にし、お客様が店内にとどまる時間ができるだけ長くなるよう工夫し、売上アップに貢献しました。 また、その後2年勤務したB社では、20~40代の女性のなかでもとくに富裕層を対象として、訪問営業を行いました。アフターフォローに注力した結果、リピート率の30%増を達成しました。 以上のような経験から、幅広い顧客層に対するカスタマイズやアフターフォローはもちろん、幅広い販売スタイルの提案、イベント等の企画・実施などを得意としております。 【2】職務経歴 職歴は全て記載する必要がありますが、全ての職務をただそのまま記載しても、かえってごちゃごちゃして逆効果です。 職務内容を記載する場合は、スッキリとしたレイアウトを心掛け、職務を仕分けたり、書く順番を工夫します。 職歴はいきなり書き出さずに、まずは自分の職歴について次の4つの視点から分析してみましょう。 ①経歴を振り返る これまでどんな状況でどんな仕事をしてきたか、書き出してみましょう。入社日、社内研修の期間、配属先や任された業務内容、異動なども全て書き出します。 ②実績、成果を振り返る 経費削減や利益率アップ、受賞歴など具体的な実績はもちろん、仕事でどのような工夫をしてきたか、その結果どのような効果が生まれたかを書き出します。 マネジメントの経験者は、役職や部下のメンバー数、表彰の経験などを忘れずに書き出しましょう。 上司や顧客に評価された点や、印象に残るエピソードも書き出します。 プロジェクトや新規事業の立ち上げに携わった経験については、事業内容や組織構成、その事業を立ち上げた背景や具体的な職務、そして実績や成果などについて具体的なエピソードを交えながら、ストーリー形式でまとめると、ぐっと印象が良くなるでしょう。 ③スキルアップ度を振り返る 「このような仕事をしたので、こういう成長ができた」などの成長度合いを書き出します。 「担当顧客が増えた」「1年目は2人で処理していた業務に就いて、2年目からは○○の点を改善し、1人で処理できるようになった」など具体的に書き出してみましょう。 ④専門知識、資格について 業務を通じて得た知識やスキル、もともと持っていた資格などを書き出します。 このように自分の職歴を分析したら、難易度の高いミッションや業務などから書いていったり、細かい業務については「○○業務全般」というように、ひとくくりにまとめて書くなどの工夫をして、職歴をまとめてみましょう。 その際も、「応募する会社のニーズにマッチしたものを中心にまとめる」という視点を忘れないように注意して下さい。 もっとも大きなアピールポイントになるのは、応募先の会社のニーズにマッチした経験や能力の部分です。 企業のニーズは複数あるケースがほとんどなので、求人広告や企業のホームページなどをチェックして、そこに書かれているニーズを細かく分析しましょう。 ~職務経歴記載例~ 平成○年4月 ○○株式会社入社 第一営業部配属 【取扱商品】 インテリアグッズ・家具 【対象】 大手デパート 【方法】 電話でアポイントをとりつけ、訪問して商品説明 受注から納品までの一連の作業(価格交渉、伝票作成、工場への発注業務、請求書作成、商品の納品、陳列などの一連の販促業務)を担当 平成○年4月 営業副主任に昇進(チームは10人) 新規開拓営業に従事し、チームが新規獲得優秀賞入賞(営業部員230名中10位)。 【3】企業の価値観に沿った自己PR 自己PRは、「企業の求める価値観」にしっかり沿って書くことが何よりも重要です。 「企業の求める価値観・マインド」とマッチングする人材であることをしっかりと盛り込みながら、自分の価値観・マインドをプレゼンテーションしましょう。 その際は、簡潔なエピソードがあると印象が良くなり、採用担当者に「会ってみたい」と思わせることができるので、おすすめです。 なお、これらの書類がひと通り作成できたら、少し時間を置いてからもう一度読み直し、「本当に読みやすい書類であるか」をチェックします。 その際は、「企業の視点」に立ち、採用担当者になったつもりで書類をもう一度見直し、適宜修正していきましょう。 ~自己PR記載例~ 売上を伸ばすためには、各店舗の担当者との、日ごろのコミュニケーションが重要だと考えています。 ですから、まずは誠実な対応と工夫を心掛けていました(たとえば先方の他情報を仕入れてから訪問し、話題を合わせるなど)。そのような工夫から、何気ない会話をすることにつながりますし、そのなかから仕入れ先担当者の特徴やニーズをつかむことができ、いち早く対応することも可能になったと思います。 担当地域変更の引継ぎの際には、「普段から、誠意のある迅速な対応に感謝していたが、引継ぎまで誠意ある対応をしてくれたことに感謝する」という、お褒めの言葉をいただきました。 不合格になってしまう書類とは せっかく書類内容が素晴らしくても、書類を作成する際のうっかりミスで印象を悪くしてしまい、不合格になってしまうケースもあります。 枚数が多くて文字が詰まり過ぎだったり、タイトルがなかったりすると、どんなに内容が良くても、担当者はそれだけで読む気をなくしてしまいます。 逆に、いかにもスカスカな見た目の書類では、「内容も薄っぺらいだろう」という印象を読み手に抱かせてしまう可能性も。また、内容にメリハリがなく「売り」が見えにくい書類も、やはりマイナスイメージにつながります。 ここでは、そんな不合格になってしまう書類の特徴についてまとめました。 誤字・脱字がある 言うまでもありませんが、誤字・脱字、イージーミスには十分注意しましょう。 誤字・脱字やイージーミスが多いと、「ケアレスミスが多い人」「常識がない人」という印象を与えてしまいます。 ■日付・氏名がない 日付・氏名を記入するのは、基本中の基本なのですが、案外うっかりミスをしてしまう人もいるので注意が必要です。日付は提出日を記入します。 ■(株)(有)など略している 書類上は(株)(有)など略すのは、NG。株式会社、有限会社と書きましょう。 ■西暦と和暦が混在 ひとつの書類のなかでは、西暦か和暦のどちらかに統一すること。 混在していると、とても読みにくい書類になってしまいます。 後ろ向きな退職理由 以前の勤務先や職務について、グチを書くのは絶対にNGです。 「社内の人間関係が悪かったから」「やりがいのない仕事だったから」「セクハラ、パワハラがひどかったから」など、たとえそれが本当のことで、自分に全く非がないことを訴えたいと思っていても、これらの理由をそのまま書くのは避けましょう。 同情を求めて書いたところで、事情を知らない担当者にしてみれば、「人間関係は、応募者本人にも原因があったのでは」「飽きっぽい人なのでは」という印象を持ってしまうリスクがあるからです。 ですから、転職の理由は、「今後はこういう仕事をしたいから」「前の会社で得るものは得たので、ステップアップのために転職したい」「これまでの経験を生かして、こういう仕事をしたいと考えた」など、ポジティブで前向きな印象を与えるワードを意識しましょう。 ~退職理由記載事例~ 前職では、マーケティング業務(調査の準備、統計ソフトのフォーマット作成、グループインタビューの速記、リライト等の業務)などに従事し、マーケティングの基礎知識を身に付けることができました。 前職では全国規模の調査には従事していなかったため、より対象者の多い調査、パネル調査の業務に携わりたいと考え、転職を決意しました。 「勉強させてください」 未経験分野に転職する人や、応募の動機を説明したり前向きな態度をアピールする際に「勉強させてください」と記載してしまうことがありますが、職場は学校ではありません。 職務に必要となる勉強は、自分でするという態度をアピールしましょう。 なお、未経験分野に転職する人の場合も、最大のアピールになるのは「これまでの実務経験」です。これまでどのような仕事に従事し、どのように取り組んできたのかを具体的に示しましょう。今までの経験をしっかりアピールし、必要な知識は自分で習得するという前向きな姿勢をアピールできれば、「この人なら、たとえ未経験でも、安心して任せることができそうだ」という印象を与えることができます。 自主的、積極的に新しいことをどんどん吸収していく姿勢、そしてその力があるということをしっかりアピールしましょう。 マイナスポイントに触れていない 長期のブランクがある場合や、実務経験が乏しい人、リストラや倒産を経験した場合は、応募先の企業側もその点を気にすることが多いです。この点に全く触れていない応募書類は、やはり印象がよくありませんし、書類選考で不合格になってしまうこともあります。 たとえ面接まで進めても、マイナスポイントについて面接で初めて説明する方が、印象はよくないでしょう。 自分でマイナスポイントだと思っていることでも、書類選考の段階で堂々と説明すれば、採用担当者にプラスの印象を与えることもできるので、書類上で必ず触れておきましょう。 返事が遅い 書類選考の段階で応募先企業から連絡が来ることも多いのですが、この応募先企業からの連絡について、返事が遅いのはマイナスです。タイムリーに返事を返すのは、間違いなく好印象につながるので、メールをこまめに確認し、スピーディな対応を心掛けましょう。

受かるための面接のコツ | 転職の基礎知識

受かるための面接のコツ

面接は、応募先企業のニーズに合わせて自分自身をプレゼンする場です。 しかし、このことを認識できていなかったために、せっかく書類選考を突破できたにも関わらず、面接で失敗してしまう人もいます。 中途採用では、とくに面接が重視される傾向がありますので、中途採用の面接ではどのようなことが求められているのか、どのような点に注意するべきかを知っておきましょう。 中途採用の面接で求められるもの 面接とは、応募先企業のニーズに合わせて「自分」という商品をプレゼンし、応募先企業に「売り込み」をするための場です。 面接は、新卒を採用する場合も重視されますが、中途採用の場合は、新卒の時の何倍も面接が重視されると言っても過言ではありません。 中途採用を行う企業は、中途採用を行わなければならない差し迫ったニーズがあり、そのニーズにマッチした人材(即戦力となる人材)を、早く欲しいと思っています。 そして中途採用の面接は、「募集職種のニーズと応募者のスキルがマッチしているか」を確認する場なのです。 応募者のなかには、このような企業の意図を理解せず、面接を「自分自身を理解してもらう場」と勘違いしてしまい、「自分は、こんなに優秀な人材である」いうことを必死にアピールしようとする人がいます。 しかし、前述したとおり、企業側は「応募者が自社の事情やニーズに合っているか」を見極めようとしています。企業側が欲しいのは、自社の事情やニーズに最も合う人であり、必ずしも優秀な人材というわけではないのです。 ですから、中途採用の面接では、十分な企業分析と自己分析を行ない、応募先企業が求めている人材のニーズをしっかり把握することが必要です。そして、そのニーズに合わせて、自分の強みや売りをプレゼンできるよう、準備をしておきましょう。 最低限の基本的な身だしなみ 言うまでもないことですが、面接で軽視すると痛い目に遭うのが、基本的な身だしなみです。 男女とも、服装は地味なスーツが無難です。 女性は髪の毛が長いのであれば、しっかりとまとめるようにしましょう。男性の無精ひげはもちろんNGです。 ■男性 ・服装 黒か紺、グレーのジャストサイズのスーツを用意しましょう。 サイズが合わないスーツは、それだけでだらしない印象を与えてしまいます。 ワイシャツは白が無難。ネクタイも派手すぎないものを選びましょう。 ・靴 ビジネスライクな革靴で、色は茶か黒を選びます。 靴下も黒・紺・濃い目のグレーを選びます。靴の汚れにも気をつけましょう。 ・ヘアスタイル 手入れの行き届いた清潔感のある髪型を心掛けましょう。 茶髪、金髪、長髪、寝グセ、無精ひげはNGです。 ・カバン 黒系のA4サイズの書類が入るカバンを用意しましょう。 ■女性 ・服装 黒か紺、グレーのジャストサイズのスーツを用意しましょう。 男性と同様、サイズが合わないスーツは、だらしない印象を与えてしまいますので、注意しましょう。 ワイシャツは白が無難。アクセサリーは派手すぎないものであればOKです。 ・靴 ビジネスライクな革靴で、色は茶か黒。ヒールの高いものはNGです。 ・ヘアスタイル 手入れの行き届いた清潔感のある髪型を心掛けましょう。 髪の毛をまとめ、顔まわりをすっきり見せると、きちんとした印象に見えます。 ・カバン 黒系のA4サイズの書類が入るカバンを用意しましょう。 面接の合否に影響する第一印象 第一印象は、面接の合否を決める大きなポイントになります。 なぜなら面接の際に、「一緒に働きやすい人かどうか」という点を、第一印象で見極めようとする面接官も多いからです。 第一印象は、表情の作り方ひとつで変わります。 無理に笑顔をつくろうとすると、目じりに力が入って不自然になるので普段から自然な笑顔を心がけ、相手の目を見て話す練習をしておくとよいでしょう。 無意識にやってしまいがちなのが、面接官と視線を合わせないままに入室して、着席してしまうこと。それだけで「コミュニケーション能力が低いのではないか」という印象を与えてしまうこともあるため、注意してください。 また、表情と同じく第一印象の大部分を占めているのが「挨拶」です。 面接だからといって特別意識する必要はありませんが、とくに大切なのは「初め」と「終わり」になります。 ドアを開けて入室する際に「失礼します」と、聞き取りやすい声ではっきり言えること。 そして面接の終わりに「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。」の一言が言えること。 この初めと終わりの挨拶をしっかりできるというだけで、面接官に大変よい印象を与えることができます。 応募先企業の意図を理解する 中途採用では即戦力が求められますが、この即戦力とは、単にスキルや経験を指すのではありません。 中途採用で求められる即戦力には、【1】職場で周りとうまくやっていける人材か【2】働く意欲があり、十分な成果を上げられるか の2点も含まれるのです。 応募先企業ごとの「即戦力」の具体的な意図を理解し、面接をスムーズに進めるためには、応募先企業の求人広告やホームページを改めてチェックして、応募先企業が目指す将来像やビジネススタイルなどの情報を収集しておくことが大切です。 情報を十分収集したら、次に「自分がこの企業で働くことになったら、どのような仕事をして、どのように貢献できるか」をイメージします。 このように、採用されるためには応募先企業のニーズ、面接担当者の質問の意図をしっかり理解し把握する努力をすることが大切になります。また、応募先企業に合わせて、どのように話せば自分の思いが相手に分かりやすく伝わるかについても、自分なりに考え、研究し、準備しておくとよいでしょう。 即戦力をアピールするための準備 即戦力をアピールする際は、社会人としての基本的な知識はもちろん、すぐにでも職場で活かせる業界知識、専門知識、商品知識などがあることを伝えられれば、「短期で戦力となる応募者だ」という印象を与えることができます。 経歴・職歴を、応募先企業のニーズと照らし合わせて具体的に説明できるよう、しっかり準備しておきましょう。 なお、経歴・職歴・自己紹介の説明は、3分ほどでテンポよく説明できるように準備するのがおすすめ。 経歴・職歴は職務経歴書にも記載してありますので、あまり長く説明すると、面接官のトーンを下げてしまうことがあります。 スキルや経験が豊富な人だと、「アレもできる、コレもできる」と長々とアピールしたくなることもあるかもしれませんが、そこはグッと我慢してください。 自分のアピールポイントを押さえつつ、短く分かりやすく説明できることは、逆にコミュニケーション能力のアピールにもつながります。 それに即戦力をアピールする上で大切なのは、これまでの経歴・職歴ではなく「いかに意欲を伝えられるか」「これまでのスキルが募集ポストに合っていて、そこで成果を上げることができるか」をアピールすることです。 面接の質問に受け答えする際のコツは、「ピンポイントに答える」が鉄則であるということを、いつも頭の中に置いておいてください。 面接で不採用となる理由 これまで述べてきたように、採用・不採用は、応募者と応募先企業のマッチング次第で、「優秀な人材=採用される」というわけではありません。 しかしマッチングしていても、基本的なビジネスマナーを身につけていなかったり、面接の持つ意味、コツなどを理解していないばかりに、不採用が続いてしまう人がいます。 ここでは、面接で不採用となってしまう人の理由をご紹介します。 間違った言葉遣い 面接では、しっかりとした敬語を使えるか否かが、大きく印象を左右します。 自分では正しい敬語をしっかり話せている……と勘違いしているケースも少なくないので、面接の前に再度確認をしておきましょう。 ■間違った言葉遣い 例 「見ました」→「拝見いたしました」 「知っています」→「存じております」 「御社の社長の考えに」→「社長様の理念に」 「すみませんでした」→「失礼しました」「申し訳ありませんでした」 「できれば○○したいです」→「もしよろしければ、○○をお願いしたいのですが」 丸暗記した回答 事前に想定問答集を読み込み、面接の練習をすることは必要です。 しかし、中途採用の面接においては、「このように回答すれば、どこでも採用される」と断言できる模範解答は存在しません。 ですから、市販のノウハウ本に載っている想定問答集の回答を丸暗記することは、絶対に避けましょう。 ありきたりな言葉を使って、いかにも「暗記してきました」という姿を見せることは、自分のスキルのなさを露呈しているようなもの。 ですから、想定問答は必ずオリジナルのものを用意するようにしてください。 なお、自分なりの想定問答集を用意する時には、「なぜ自分はこのように考えたのか」を深く掘り下げて考えてみること。この作業を怠ると、いざ面接となった時に、面接官の鋭い突っ込みに対応出来ないことがあります。 退職理由が「後ろ向き」 中途採用の面接では、「前職では人間関係が悪かった」「忙しすぎて不満だった」など、前職への不満を長々と語らないように注意する必要があります。 「ちょっと忙しいと、すぐに辞めてしまうのでは」「周りの人とうまくやれずに、またすぐに辞めてしまうのでは」という印象を与えてしまうからです。 面接官が知りたいのは、前職の不満でもなく愚痴でもありません。「入社したら、何を実現したいと思っているのか」という働くうえでの意欲、意気込みを知りたいという意図があるということを、忘れないようにしましょう。 以上、受かるための面接のコツについてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

転職面接 OK回答とNG回答からノウハウを学ぶ | 転職の基礎知識

転職面接 OK回答とNG回答からノウハウを学ぶ

転職活動における面接は、新卒の面接よりハードルが高くなります。それに、立派な経歴やスキルを持っていれば合格できるというものでもありません。 面接で他の応募者に差をつけ、転職を成功させるためには、経験やスキルなどよりもっと大切なことがあります。そして、面接前に準備しなければならないこともたくさんあるのです。 ここでは、面接でよくある回答集を例にしながら、転職の面接を成功させるノウハウについてご紹介します。 転職の面接の心得 転職活動を始める前に、まず転職を決めた理由について自己分析が必要になります。 「どうして転職をしたいと思ったのか」 「転職することで、何を得たいのか」 転職活動を始める前には、これらのことについて、自分なりの明確な回答を出しておきましょう。単に「給料が安いから辞めたい」「仕事がハードだから転職したい」など、前職への不満だけを理由に転職しようとする人は、誰も採用したいと思いません。 前職の不満をどんなにアピールしたところで、「この人は、うちの会社に入社しても同じように不満を感じて、辞めてしまうだろう」と判断されてしまうだけです。 ですから、転職活動の準備をする際は「どんな人材なら、採用したいと思われるだろう」という視点を忘れないことが大切です。 さらにこの時、自己分析・ネガティブチェックを行い、転職の目的や自分自身の価値観を突き詰めて考えることは、転職の応募書類の作成や面接試験を受ける際に大変役立ちます。 転職面接と新卒面接の違い 新卒採用の場合は、応募者に職歴はなく、スキルや技能などもないのが普通です。ですから、新卒採用の面接では、面接担当者は応募者の人柄・性格などを見ようとします。 「周りの人間とうまくやっていけるか」「入社後、努力を惜しまず、いずれ活躍できる人材か」などの素質を見て、採用・不採用を判断するのです。 中途採用でも人柄・性格は重視されますが、それよりも「明日からでも働ける」という即戦力、つまりスキルや経験が求められます。もちろん、ビジネスマナーなどの社会人としての常識は大前提です。 ですから転職活動では、応募先の会社のニーズに合わせて「私にはこんなスキルがあります」「私を雇用すれば、こんなメリットがあります」という主張を具体的にアピールする必要があります。 話の内容以上に大切な「見た目」 よく「人間は見た目が大事」と言いますが、これは転職の面接でも同じです。 面接では、応募者の話す内容やスキル、経歴を聞いて合否を決定すると思われがちです。もちろん話す内容やスキルも大切ですが、実際には「第一印象で合否を決めている」という面接担当者もいるとのこと。 他の応募者と差をつけ、見た目で好印象を与えるためには、服装や身だしなみのチェックをしっかりと行いましょう。もちろん、見た目だけではなく好印象を与えるためのコミュニケーションも大切です。 転職活動を成功させる第一歩は、好印象を与える見た目とコミュニケーションであるということを忘れないようにしましょう。 転職面接のOK回答・NG回答 転職面接の前に、しっかりとイメージトレーニングを行い、対応力を身につけておきましょう。とくに面接でよく聞かれる質問については、担当者の狙いを理解して、自分なりの回答を用意しておくことが必要です。 ここでは、転職の面接でよく聞かれる質問ごとに、OK回答とNG回答を示しながら、対応力をトレーニングする方法をご紹介します。 自分の回答を用意する際の参考にしてください。 1. 転職理由 面接の冒頭でよく聞かれるのが、「どうして転職をしようと思ったのですか」などの転職理由に関する質問です。 転職理由について質問された時は「もっとやりがいのある仕事をしたくて」といった漠然とした回答は避けましょう。もちろん「前の会社は給料が安くて」など前職の悪口を言うのも絶対にNG。 面接担当者がすんなりと転職理由を理解できるように、具体的に回答するのがベストです。 ○OK回答 「現在も不動産の営業を行っておりますが、単にノルマをこなすのではなく、顧客ニーズの調査や検証、戦略のある提案などを意識した営業スタイルを目指しておりました。御社では、営業職の募集内容やホームページで「何よりも顧客のニーズに沿った提案」というモットーを掲げていらっしゃいました。御社でなら、私がこれまで意識してきた営業スタイルを貫き、売上にも貢献できると思い、応募させていただきました。」 --具体的かつ簡潔に転職理由を伝え、前向きな印象を与えています。 また、募集内容やホームページを見て、事前に企業研究を行っていることについても触れています。 ○NG回答 「前の会社ではやりがいを感じなかったので、もっと自分の可能性を広げたいと思い、転職したいと思いました。」 --ネガティブなうえに現実逃避している印象を与え「またすぐに辞めてしまうのではないか?」と判断されてしまいます。「自分の可能性を広げたい」のは、自分だけの理由で、応募先企業に何の関係もメリットもありません。 2. 当社に応募した理由 「応募した理由は何ですか」などの応募理由は、面接でよく聞かれる定番の質問です。 この質問は、「当社のことをきちんと知ったうえで応募しているか」を確かめるのが目的。 ですから、ここでも漠然とした表現やネガティブなワードはNG。 前向きな姿勢を心掛け、もし応募先企業に商品やサービスがあるなら、実際に利用してその感想を述べるなど、具体的な理由を答えましょう。 ○OK回答 「以前から御社のサービスのファンでした。他社と比べて、何よりもユーザー視点に立ち、細かい工夫・サービスをしているからです。例えば、○○といったサービスでは、利用した際に心から感動しました。 ユーザー視点を何よりも大切にしている御社でならば、自分の信念と誇りを持って仕事に取り組むことができると思ったのが、応募した理由です。」 --商品やサービスを実際に利用し、ファンであることを効果的にアピールしています。 もし商品やサービスがない場合は、ホームページの情報でもいいので、具体的な理由を伝えることができるように準備をしておきましょう。 ○NG回答 「ホームページの『顧客のメリット第一』というモットーに魅力を感じたので、応募しました。」 --モットーに目をつけたのはいいのですが、あまりに漠然とした表現では社交辞令のようになってしまいがち。 もっと掘り下げて、具体的な理由を伝えるようにしましょう。 3. 前の会社を辞めた理由 「どうして会社を辞めようと思ったのですか」などの退職理由は、悩む質問のひとつだと思います。 この時も、「給料が安かったから」「人間関係が理由で」など、ネガティブなワードは避けましょう。 「ステップアップ」「スキルを磨く」などポジティブなワードを使いながら、今までの経験を、次の会社でどのように活かしたいか、具体的に回答することが大切です。 ○OK回答 「不動産営業として5年間、お客様のご希望や悩みを聞いてまいりました。今後は、法人向け営業としてのスキルを磨き、よりお客様に喜んでいただきながら、売上に貢献したいと思い、転職を決意しました。」 --理由が前向きな動機で好印象。さらに応募先でどのように活躍していきたいかについても触れているので、より効果的にアピールすることができています。 ○NG回答 「前の会社は仕事がきつく、体力的にも限界を感じたので、転職を決めました。」 --たとえ事実でも、待遇や環境のせいにするのはNGです。 4. ブランクの理由 前の会社を辞めてから時間が経っている場合には、「前の会社を辞めてからブランクがありますが、その間は何をされていたのですか」とブランクの理由を聞かれることがあります。 採用担当者は、基本的に長いブランクがある人を好みません。「ビジネス感覚が鈍っているのでは」「何か理由があるのでは」と考えるからです。 ですから、面接でこの質問をされた時は、面接担当者が納得できるようなブランクの理由を答えましょう。 ○OK回答 「キャリアアップを目指してイギリス、ロンドン、○○スクールにて、英語と貿易実務について学びました。」 --「スクールに通った」「留学した」などの理由は説得力があります。留学などが経済的に厳しければ独学で図書館で勉強していた、という理由も十分アピールになるでしょう。 ○NG回答 「体調不良のため、長期療養していました。」 --事実でも、正直に答えてしまうとマイナスの印象を与える場合があります。 もし病気やけがが理由である場合は、現在は完全に回復していることを併せて答えるようにしましょう。 5. 転職回数が多い理由 転職回数が多いと「飽きっぽい人なのでは」と思われてしまうことがあります。 採用担当者のこのような不安を払拭するためには、「確かに転職回数は多いけれど、どれも意味のある転職だった」という事実をアピールすることが大切です。 ○OK回答 「これまで一貫して営業に従事してきました。どの部署でも、業務の効率化を意識し、喜んでいただきました。」 --部署・職種の一貫性をアピールすることで、転職回数の多さをカバーしています。 さらにこの時、喜んでもらったエピソードなどを盛り込むとより効果的でしょう。 「デパートやスーパーを中心にルートセールスをしていましたが、お客様のご要望を聞き、それを解決して喜んでいただけることにやりがいを見出し、○○のコンサルティングに従事するようになりました。」 --職種に一貫性はなくても、自分自身のビジョンには一貫性があることをアピールできています。 ○NG回答 「どの仕事も自分を出しにくいと感じていました。」 --前の会社の悪口、特に人間関係や職場環境などについての自分勝手な感想は、避けるようにしましょう。 以上、転職面接のOK回答とNG回答についてご紹介しました。 面接では、どのように回答すればいいのか迷うこともあるかと思いますが、「この人と一緒に仕事をしたい」と思わせることができれば、合格はグッと近づきます。 前向きな姿勢、ポジティブなワードを心掛けて、良い印象をアピールしましょう。 なお、面接が何度か行われる場合は、その面接のたびに同じ質問をされる可能性があります。その際には、前の面接で答えた回答よりさらに説得力のある答え方をもう一度考えて、用意するとよいでしょう。 「ココカラ転職」では面接対策はもちろん、企業選びやキャリアプラン、住まいや子育て環境についてもアドバイスしております。 地元をよく知るアドバイザーが、親身にサポートを行います。まずはお気軽にお問合せください。  

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