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転職ノウハウ

退職する時に損しない保険・年金・税金の手続き | 転職の基礎知識

退職する時に損しない保険・年金・税金の手続き

退職をする際には、社会保険や税金の手続きが必要です。すぐに次の会社に転職が決まっているのであれば、社会保険や税金の手続きは転職先の会社で行ってくれますが、失業期間がある場合には、自分で手続きを行う必要があります。 手続きをしないでいると、当然受けられるはずのさまざまな手当てを受けられず、損をしてしまうこともありますので、注意しましょう。 ここでは、退職する時に損をしないための保険・年金・税金の手続きについてご紹介します。 健康保険の手続き 退職をすると、今まで入っていた健康保険から抜けることになります。 すでに転職先が決まっている場合は、転職先の会社が加入している健康保険に加入することになります。もし決まっていない場合は、何らかの保険に加入しないと病気やケガをした際の治療費が全額自己負担になってしまうので、早めに手続きを行いましょう。 健康保険とは 健康保険とは、病気やケガをした際にその治療費を補てんしてくれる、いわゆる医療保険のことです。 退職後の医療保険制度については、以下のような選択肢がありますが、主な選択肢は、家族の被扶養者になるか、国民健康保険に加入するか、任意継続制度に加入するかです。 家族の被扶養者になる 家族の被扶養者になる場合は、保険料の負担はありません。 したがって、退職後はまずは配偶者や親などの家族の被扶養者になれるかどうかを優先的に考えるのがおすすめです。なお、家族の被扶養者になるためには以下の条件が必要となります。 ・ 年収が原則として130万円未満(60歳以上や障害年金受給者は180万円未満)で、被保険者の年収の2分の1未満であること ・ 3親等内の親族(うち配偶者、弟妹および直系血族以外は同居の必要あり) 国民健康保険への加入 国民健康保険は、ほかの健康保険に加入していない人が対象です。 保険料は、前年の収入が計算の基礎になりますが、市区町村によって異なります。 国民健康保険への加入手続きは、住所地を管轄する役所で、退職日翌日から14日以内に手続きをする必要があります。手続きをする際に必要な書類は、以下のとおりです。 【国民健康保険への加入手続きに必要な書類】 ・離職票(退職日が分かるもの) ・印鑑 ・源泉徴収票 ・(地域によっては、健康保険資格喪失証明書) 任意継続被保険者制度の利用 任意継続保険制度とは、退職した会社の健康保険に引き続き加入できる制度です。 任意継続制度を利用する条件としては、加入期間が退職日まで継続して2カ月以上であることが必要です。 任意継続制度に加入する場合は、退職後20日以内に手続きをしなくてはなりませんので注意しましょう。 また、任意継続保険制度が利用できるのは退職してから2年間が原則で、保険料は全額自己負担になります。在職中は半額を会社が負担していますので、ほぼ2倍の保険料を自分で支払うことになります。 「国民健康保険」と「任意継続被保険者制度」のどちらに加入するかについては、どちらの保険料が安いかという点と、それぞれの給付内容をもとに判断しましょう。 国民健康保険の保険料は、住所地の役所、継続保険料は、住所地を管轄する社会保険事務所または健康保険組合事務所に問い合わせてみましょう。 身分証明書と前年の源泉徴収票、または市県民税・特別徴収税額の通知書を、住所地を管轄する役所に持っていけば、保険料を計算してくれます。 国民健康保険か任意継続制度のどちらに加入すればよいか判断できないという場合は、とりあえず任意継続に加入することをおすすめします。 国民健康保険に加入してしまうと任意継続への切り替えはできませんが、任意継続制度から国民健康保険に切り替えることは可能だからです。 任意継続被保険者制度の手続きは、住所地を管轄する社会保険事務所または健康保険組合で、退職日翌日から14日以内に手続きをする必要があります。手続きをする際に必要な書類は、以下のとおりです。 【任意継続被保険者制度の手続きに必要な書類】 ・印鑑 ・住民票 ・資格取得申請書(退職前の保険証番号が必要になります) ・保険料(1~2カ月分) 国民年金の手続き 年金制度とは、老齢や退職、疾病、死亡などによる所得喪失に対する保障制度で、一定の金額が定期的に給付されます。 これまで会社勤めをしていた人は厚生年金に加入しているので、第2号被保険者となります。しかし、会社を辞めると自動的に厚生年金から脱退することになり第1号被保険者となります。第1号被保険者となると自分で保険料を支払うことになりますので、そのための手続きが必要になります。 国民年金とは 年金制度は、運営主体によって公的・私的年金に区分されます。 公的年金には「厚生年金」「共済年金」「国民年金」があります。 「国民年金」は20歳から59歳の人が全員加入します。「厚生年金」は民間会社に勤める人が加入し、「共済年金」は公務員などの共済組合員が加入します。 厚生年金は、5人以上の授業員がいる事業所において、従業員を対象に支給される年金です。国民年金に上乗せして支払われるので、民間企業に入社すると、厚生年金と国民年金に同時に加入することになります。 国民年金の被保険者は、自営業者、農業・漁業従事者、学生、フリーターなど、自分で保険料を納める第1号被保険者です。会社などに勤め、厚生年金や共済年金に加入している人は、第2号被保険者、第2号被保険者に扶養されている配偶者は、第3号被保険者に区分されます。 転職先未定ならすぐに国保へ加入 会社を退職して転職先の会社が決まっていない場合は、厚生年金から国民年金へ種別変更の手続きをしましょう。年金の未払い期間があると、将来の受給額に影響してしまうからです。 手続きを行うのは住所地の市区町村役場で、年金手帳、印鑑、離職票などの、退職日を証明する書類が必要です。 退職して転職先が決まった場合は、厚生年金加入手続きが必要となりますが、これらの手続きは勤務先の会社が代行してくれます。 税金の手続き 税金の手続きは、所得税、住民税、退職金にかかる税金の3つです。 所得税は申告すると税金が戻ってくることがあります。 所得税 所得税とは、個人の1年間の所得に課される税金で、会社員の場合には毎月天引きされ、年末調整で1年間の所得税を清算してくれます。 退職した年内に再就職をした場合には転職先で年末調整をしてくれますので、前の会社で発行してもらった源泉徴収票、生命保険、住宅ローンなどの控除証明書などの書類を一緒に提出します。 退職した年内に転職しなかった場合には、翌年に自分で確定申告をします。 毎月天引きされている所得税は払い過ぎているケースがほとんどなので、確定申告をすると払い過ぎていた税金が戻ってきます。 住民税 住民税とは、住んでいる都道府県(都道府県民税)と市区町村(市区町村民税)に納める税金で、通常は1月から12月までの所得に対する税金を、翌年の6月から翌翌年の5月にかけて支払う後払いシステムです。 納税方法は、退職した月によって異なります。 ① 1月から5月までの間に退職した場合は、退職月から5月までの納税額の合計を最終給与から一括徴収されます。6月頃から送られてくる納付書によって納めます。 ② 6月から12月までの間に退職した場合は、退職月の給与からその月の税額が差し引かれ、残りは送られてくる納付書に従って分割払いします。この時、退職時に給与などから一括納付することも可能です。会社で一括納付してもらえるか、退職後に自分で納付するのかを、会社の担当者に確認しておきましょう。 なお、退職したあと個人事業主などになる場合は、確定申告をすることになります。そして、住民税は確定申告による所得をもとに各市区町村が通知してくるので、確定申告の他に手続きをする必要はありません。 退職金 退職金にも税金が課されます。 退職金に関する手続きとしては、税務署にある「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出するだけで足ります。この書類を提出すると、会社が退職金から所得税を源泉徴収して税務署に納付します。一方この書類を提出しないと、退職金から一律で20%源泉徴収されてしまうことになり、損をしてしまうので、注意が必要です。 失業保険をもらうための手続き 退職後に次の就職先が決まっていない場合は、失業手当が支給されます。 失業給付は、一定の条件を満たしていれば、会社を退職して失業状態になった時に受け取ることができますが、支給期間や支給額は個々の事情によって異なります。 再就職までの生活を安心して送るためにも、失業給付をもらえる条件などについては、しっかり理解しておきましょう。 ※失業保険は、現在は「雇用保険(基本手当)」が制度の正式名称ですが、ここではあえて分かりやすく説明するために一般的に使われている「失業保険」という用語を使うことにします。 失業保険をもらうための要件 失業保険をもらうためには、以下の条件をすべて満たさなければなりません。 ①離職する以前の2年間に、11日以上働いた月が12カ月以上あり、雇用保険加入期間が1年以上あること ②離職して被保険者の資格を失ったことが確認できる書類があること ③積極的に働きたい意思があり、いつでも就職できる能力はあるが、失業状態であること(したがって病気やケガ、妊娠や出産などで、いつでも就職できる状態でない場合は、失業保険をもらうことはできません) ④ハローワークに出向いて求職の申し込みをしていること (正当な理由なく、ハローワークから紹介された職業や、指示された職業訓練を受けることを拒否した場合は、拒否した日から1カ月間の給付制限を受けるケースもあります) 受給するためには、条件をクリアしていることを示す書類を持参して、ハローワークに求職の申し込みを行います。 失業保険はいつからもらえるか 失業保険がいつからもらえるかは、退職理由によって異なります。 ・自己都合退職の場合 退職理由が自己都合退職や自己の重大な責任による解雇の場合には、待期期間の後さらに3カ月間は失業保険を受けることができません。 ・会社都合退職の場合 会社から解雇されたり、会社が倒産したりしてやむなく失業状態になった場合には、離職票を提出し、求職申込みをしてから、7日間の失業している日(待期期間)の経過後から、失業保険が支給されます。 失業保険はいくらもらえるか 失業保険がいくら給付されるかについては、大よその額を自分で計算することができます。 計算するためには、まず退職前6か月間の給与の総額を計算します。離職票と給与明細を照らし合わせて、定期代や残業代を含めて計算しましょう。 給与総額を退職前6カ月(30日×6カ月)で割ると、1日分の賃金日額を算出することができます。この賃金日額は、年齢階層別に上限と下限が設定されていて、賃金日額が低くなると給付率が高くなる仕組みになっています。 なお、基本手当日額は今後も制度内容に変更が起こる可能性がございます。トピックスにある最新の「〇年〇月〇日からの基本手当日額等の適用について」をご確認ください 詳細については、以下の厚生労働省のページから確認しましょう。 厚生労働省「雇用保険制度」 再就職した場合は 転職が成功し再就職先が決まった場合は、失業保険の給付が打ち切られます。 ただし、所定給与日数が45日以上の3分の1残っていて、再就職先で1年以上雇用されることが確実であるなどの条件をクリアしていれば、再就職手当が支給されます。 いずれにせよ、再就職先が決まったら、すぐにハローワークに連絡をしましょう。 以上、退職する時に必要な保険・年金・税金の手続きについてご紹介しました。 これまでご紹介してきたように、退職する際にはさまざまな手続きが必要であり、さらに複数の選択肢があるものもあります。その選び方や手続きのタイミングを間違えると、損をしてしまうことがあります。 転職活動に集中するためにも、できれば在職中に必要となる手続きや書類を理解しておくとよいでしょう。

「前職の仕事内容」転職の面接で必ず聞かれる質問① | 転職の基礎知識

「前職の仕事内容」転職の面接で必ず聞かれる質問①

転職の面接では、必ず聞かれる定番の質問というものがあります。 そのうちのひとつが、「前職で何をされていましたか」などといった前職での経験に関する質問です。 「前職の仕事内容」で面接担当者が知りたいこととは 転職の面接では、応募者が応募先企業との「接点」を見つけてそれをアピールし、面接担当者に「うちの会社で活躍してもらえそうだ」と思ってもらうことが大切です。 ですから、前職の仕事について質問された時は、自分がしてきた仕事を具体的なエピソードを交えながら、説明する必要があります。 応募先企業で役に立つスキルや資格、適性などがあれば、その点もしっかり強調しましょう。 前職でどんな経験を積んで、何ができるのか、応募先企業でどんな仕事に活かせるのか、という価値をアピールします。 1. キャリアチェック 面接担当者が前職の仕事について質問するのは、キャリアチェックのためです。 キャリアチェックとは、応募者のこれまでの仕事やキャリアを確認していくことです。 面接の中では、細かくキャリアチェックを行うために「それはどうしてですか」「その時どのような工夫をしましたか」など、具体的なエピソードについて掘り下げて質問されることが多々あります。 これは、本人の経験を本人の言葉で語ってもらうことで、具体的にどの程度のキャリアがあるかを確認しようとしているからです。したがって、どのような質問をされても、これまでの仕事上のエピソードを交えながら、面接担当者が応募者のこれまでの仕事をイメージしやすいような回答を用意しておくとよいでしょう。 2. 応募者の人物像 面接担当者は、応募者のキャリアを聞くことで、①募集している仕事に合っているか、その仕事を任せられるかどうか②経験がない場合は、この先伸びていく人材か、主体性があるかどうかを判断しようとしています。 ①募集している仕事に合っているか、任せられるか 面接担当者は「この応募者は、募集している仕事ができるだろうか」という点を判断しています。 したがって、面接担当者に「この応募者には安心して仕事を任せることができる」と判断してもらえるような、エピソード、スキル、適性、資格のアピールが必要です。 ②この先伸びていく人材か、主体性があるか 面接担当者は「この先伸びていく人材か、主体性があるか」という点も判断しています。したがって、主体性を持って業務をこなしてきたエピソードや、具体的に工夫して効果が出たエピソードなどを語るようにしましょう。 「前職の仕事内容」を聞かれた時の注意点 「前職の仕事内容」を聞かれた時は、①どのようなことを工夫したか②何を目標としていたか③具体的なエピソード・効果の3点を盛り込むと、効果的にアピールすることができます。 注意すべきなのは、①~③のすべてを盛り込むこと。 どんなに工夫しても、具体的な効果が伴わなければ意味がないですし、目標を持っていても、そのために具体的な行動をしていなければ、「目標を立てるだけなら誰でもできるよね」と思われてしまうからです。 何を目標にしたか、心掛けたか 何を目標にしたか、心掛けたかを語る時には、「お客様に感謝されること」「お客様の喜ぶ顔を見ること」など、自分が仕事をするうえで何を大切にしてきたかを思い出して、回答を準備しておくのがおすすめです。 具体的なエピソード 求める人物像は応募先企業によって多少異なりますが、どの企業でも「自分で考え、この先成長できる人材」を求めています。 回答例に具体的なエピソードを織り交ぜる時には、「自分から率先して工夫した」「主体的に仕事に取り組んだ」ことをイメージできるようなエピソードを語るようにしましょう。 この時「不本意な仕事だった」など、やらされ感のある表現は絶対にNG。 この質問に限ったことではありませんが、前職の悪口、不満などは面接で語ると印象が悪くなるので、十分注意しましょう。 「前職の仕事内容」の回答事例 ここでは、「前職の仕事内容」の回答事例をご紹介します。 ただし、面接では自分の言葉で自分の経験を語ることができるよう、しっかり準備しておきましょう。 マニュアルに載っているような回答例をそのまま回答しても、面接担当者には口先だけのように聞こえますし、掘り下げて質問された時に言葉に詰まってしまいます。自分で自身のキャリアを見直し、アピールできることをピックアップし、どのような質問をされてもきちんと回答できるよう、準備しておくことが大切です。 「販売職」の回答事例 「私は、○○社で、3年間事務用品の販売の仕事をしておりました。事務用品は、学生から会社員、お年寄りまで幅広い層のお客様に対し、それぞれのニーズに合った商品をお勧めする必要があります。 複数の商品のなかから、お客様のニーズに合った品をおすすめし、ご提案することが求められます。心掛けていたことは、「この商品には、こんな使い方があったんだ」と思っていただけるようなご提案をすることです。 使い切って捨てられるような事務用品ではなく、そのお客様のパートナーとして長くそばで使っていただけるような商品をおすすめすることを重視しておりました。 顔見知りのお客様も増え、3年間で200名近いリピーターのお客様に恵まれることができました。」 Point:どんな思いでどのような提案をし、お客様がどのような反応をしたのかが分かりやすくまとまっています。 また、効果を数字で端的に表していることも伝わりやすいです。 「営業事務」の回答事例 「私は、○○社で、3年間営業事務の仕事をしておりました。 仕事をするうえで、常に優先順位を決めることを心掛けていました。 営業事務はルーティンワークと思われがちですが、合間に急ぎの業務を行う必要もあります。ですから、効率よく業務を進めるために、優先順位を決め、最も効率の良い業務の進め方を常に考え、工夫をしてきました。 時には急ぎの業務の優先順位を上げるために、他の仕事の納期を延ばすこともありましたが、その時には丁寧に理由を説明し、交渉するよう心掛けてきました。」 Point:どのような工夫をしてきたか、そのための行動も、分かりやすい言葉で表現されています。面接担当者からすると、目の前にいる応募者がどのような行動を取ったのか、イメージしやすい回答となっています。 以上、転職の面接で必ず聞かれる質問の「前職の仕事内容」について、回答する際のポイントをご紹介しました。 転職の面接では、ありきたりの回答をするより、どのような場面でどのような工夫をしてきたか、どのような心掛けで業務を行ってきたかなど、一歩踏み込んだ答え方をすると、評価がアップします。 自分自身のことをアピールするのは苦手な人もいますが、転職の面接では、自分のキャリアを上手に説明し、優れた人材であることをアピールすることが大変重要です。 答える途中で多少たどたどしい説明になってしまっても、心配することはありません。 むしろ、マニュアルどおりの回答をするより、必死に自分の思いを伝えようとした応募者の方が好印象に映ることもあります。 「ココカラ転職」では、経験豊富なアドバイザーが、面接対策はもちろん、企業選びやキャリアプランについても、親身にサポートいたします。 転職の面接で不安なことや心配なことなど、どのようなことでもお気軽にお問合せください。 アドバイザーが、丁寧に対応させていただきます。

当社に応募した理由【面接でよく聞かれる質問】 | 転職の基礎知識

当社に応募した理由【面接でよく聞かれる質問】

転職で行われる面接の質問は、企業ごと職種ごとにさまざまですが「なぜ当社に応募したのか」「なぜこの仕事をしたいと思ったのか」といった志望動機を聞く質問は、ほとんどの企業の面接で聞かれる定番の質問事項であるといえます。 志望動機を聞く場合には「応募した仕事に対する基本的な理解はできているのか」「長期勤続できる人か」という点を知りたいために聞かれている場合が多いので、誠意や熱意が伝わるようにしっかりと回答できるように準備をしておきましょう。 ここでは、面接でよく聞かれる質問のひとつである「志望動機」に関する質問および、回答する際の注意点についてご紹介します。 当社に応募した理由 志望動機のなかでも特によく聞かれる質問が「なぜ当社に応募したか」です。 この質問は「仕事内容も応募条件も似たような条件の会社が多々あるなかで、どうしてうちの会社を選んだのか」という点を知りたくて聞かれているのですから「ちょうど御社が事務職を募集されていたので」といった回答はもちろんNGです。 「なぜこの会社を選んだのか」という理由を、具体的かつ誠実に熱意をもって明確に説明できないと、いい加減な応募者であると判断されてしまいますので注意しましょう。 「御社の商品に興味を持った」だけではNG 「御社の商品(サービス)に興味を持ったので応募しました」という言い方だけでは十分ではありません。 「具体的に商品(サービス)のどこに興味を持ったのか」「どうしてそこに魅力を感じたのか」を明確に説明できるように準備しておきましょう。 「前職の経験が生かせると思った」だけではNG 「御社なら、前職の経験を活かせると思い応募しました」だけではNGです。 これまで自分がどのような経験を持っていて、その経験をどのように生かしていけるのかという点を具体的かつ説得力のある表現で説明できるようにしましょう。 【回答例】 「以前からインテリアショップや雑貨ショップなどで御社の商品を拝見し手にとり購入させていただく機会が多くありました。 素材や加工技術はもちろん、斬新な発想にも大変興味をもっておりました。 そして自身が良いと思える商品を扱うことがより誠実に仕事に取り組むことにつながると考えるようになりました。 また前職で取り扱ってきた商品と販路が似ているので、その経験をベースに御社に貢献できるのではないかと考えたのが応募した理由です」 事業内容・経営方針に注目した場合 事業内容・経営方針・成長性などに注目して応募した場合も、事業内容のどの点に魅力を感じたのか、どうして成長性を感じたのかを具体的に説明できるようにしておきたい、という点では同じです。 「事業内容・経営方針」を応募した理由とすると、「マニュアルの回答しかできない応募者」と思われてしまうことも多いので、しっかりと理由を説明できるようにしておきましょう。 「高い給与額や待遇の良さ」はそのままでは危険 給与水準や待遇のよさに惹かれて応募する場合には、「給与水準や待遇のよさに惹かれたから応募した」とただそのまま本音をいうだけでは危険です。 給与水準がいい企業側の背景には、その高い水準に見合った業務がありますし企業の期待もあるはずです。 ですから、それらの業務や期待に応える覚悟が十分あり、また自分にはその能力があることをしっかり述べる工夫をする必要があります。   この仕事を選んだ理由 面接でよくある質問の一つに「この仕事を選んだ理由」があります。特に異職種からの応募やキャリアが浅い場合に多く問われます。面接担当者は、応募者が業界や仕事の内容を理解して応募しているか、興味や憧れだけでないかを確認したいと考えています。勤務期間の短い応募者が業務内容や仕事の理解が不十分なまま応募していることもあります。この質問は、長期勤続の見込みや即戦力となる能力を確認するために重要です。 「前職経験を活かしたい」が理由の場合 たとえ、前職で類似の業務経験があった場合でも、淡々とその内容を伝えるだけでは十分ではありません。 「○○の経験はありますので」といった表現をしたところで、応募先の業務とかけ離れている場合もありますし、直接応募した職種には関係ない場合もあります。 そしてその場合には、応募先企業に対する認識の甘さを露呈させてしまう危険性もあります。 ですから「前職経験を活かしたい」を、この仕事を選んだ理由とする場合には、前職と応募先の仕事内容に違いがあることをしっかりと理解している点にも触れながら、そのなかで活かせる前職経験を上手にアピールし、どのような覚悟や決心を持っているかを回答するのが効果的です。 【回答例】 「販売業務であるという点は前職と同じですが、御社のファッション販売は、商品の仕入れ管理を積極的に提案できる点や商品管理・ディスプレイも工夫することができ、さらに販促まで幅広く業務に関われるとい点に大変魅力を感じました。」 「第二新卒」の場合 第二新卒の場合には、未経験職種に志望するケースが多くなります。 しかし経験がないからといって、熱意ばかりアピールしてしまっても十分ではありません。 特に人気のある業界や職種は応募倍率も高くなりがちなので、厳しい面接を通過するためには「業務に必要とされる最低限の基礎知識」「業務の実態にふれた経験」を分かりやすくアピールしないと厳しい結果になる場合が多いです。 業務に必要とされる最低限の基礎知識 たとえば、マーケティング職に応募するのであれば、統計学や社会心理学などを学んだ経験をアピールしましょう。 学んだ経験がない場合でも「すでに勉強を始めている」という姿勢だけでもアピールしましょう。 なお「これから勉強するつもりである」といった表現だけではアピールにはなりませんので注意しましょう。 業務の実態にふれた経験 例えば学生時代のアルバイトで、業務の実態にふれた経験があればその経験を上手にアピールするようにしましょう。 そのほか応用できる知識や経験、主要クライアント業界の知識、商品開発の経験、トレンドに関する情報感度の良さもアピールポイントになります。 なお面接の前には事前に十分な業界分析を行ったうえで、応募先ごとにアピールポイントや具体的なコメントなどをしっかりとまとめておくとスムーズに回答できるようになるのでおすすめです。   転職(退職)を決意した理由 面接でよく聞かれる質問の一つに「転職(退職)を決意した理由」があります。応募先企業は長期勤続できる人を採用したいため、応募者がささいな理由で辞めてしまう可能性を確認したいと考えています。 また、転職(退職)を決意した理由を聞く際には、同時に応募者の業務や職場への期待を確認し、自社とのマッチングを見る狙いもあります。 応募者が持つ希望が自社で実現しにくい場合、長期勤続が望めないと判断されることもあるため、注意が必要です。 ただし、前職場の批判や人間関係のトラブルを理由にするのは避けるべきです。応募者の詳細な事情を知らない面接担当者からすれば、自社の状況が応募者の許容できる範囲内の職場であるかを判断しにくく、懸念を抱かれることもあります。 正社員を目指している場合 正社員になることを希望して転職活動をしている人が注意したいのは、派遣社員や契約社員であったことの不満や問題点ばかりを強調し過ぎないことです。 派遣社員や契約社員という働き方はそれなりにメリットもありますし、雇用形態の問題点だけを退職理由にするのでは説得力がありません。 不満や問題点などのデメリットを語る前に「正社員として責任のある立場で業務に貢献したい」「正社員として長期勤続して成長し、より貴重な経験をしたい」……といった将来の目標に焦点を当てたポジティブな姿勢を強調できる回答を準備しておきましょう。 ステップアップを目指している場合 「ステップアップ(キャリアアップ)を図るため」という回答は、一見前向きな姿勢を示しているようですが「なぜ退職したのか」の直接の理由にはなっていません。 ステップアップを図りたいだけなら、それは前の職場でも可能であったはずで面接担当者に「前職場でのステップアップの努力をしなかっただけなのでは」という印象を与えかねません。 ですから、「ステップアップ(キャリアアップ)を図るため」を転職理由とする場合には前の職場にはなかった応募先の特性(取扱商品、業務分野)にふれながらステップアップ(キャリアアップ)をしたいという意思をアピールすることが大切です。 持っている資格や技能がある場合には、「前職では生かし切れなかった資格や技能を応募先企業であれば実現できると感じる」ということ、そして「どうしてそう感じるのか」という点を具体的に示すと回答に説得力が出ますし、ポジティブな印象を与えることができます。 以上、面接でよく聞かれる質問の「当社に応募した理由」についてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

経験・職歴【面接でよく聞かれる質問】 | 転職の基礎知識

経験・職歴【面接でよく聞かれる質問】

「現在の仕事内容について説明してください」「これまでの職歴、経験について説明してください」など、職歴や経験・スキルについての質問は、面接でよく聞かれる定番の質問です。 職務経歴書に職歴や経験・スキルについて十分記載してある場合でも、面接で改めて聞かれるケースがほとんどです。 面接担当者はその応募者が即戦力になる人材かどうかを見極めるためにこの質問をしているので、応募先企業のニーズに合わせて具体的に説明する必要があります。 ここでは、面接で職歴・経験・スキルなどについて質問された場合の注意点についてご紹介します。 仕事内容について説明する 「これまでの仕事内容について説明してください」「前の職場の職務内容を教えてください」といった仕事内容についての質問は、志望動機や退職理由と並んで定番の質問事項のひとつといえます。 面接担当者には、実際にこなしてきた具体的な仕事内容を説明してもらい、その応募者が自社の即戦力になり得る人材か知りたいという意図があります。 ですから、これまで経験してきた仕事内容について説明する場合には、応募先企業のニーズとかみ合わせて具体的に説明することが大切です。 避けたいのは「仕事といってもいろいろあって、簡単に説明しにくいのですが……」といった遠回りな言い方や「小規模な職場なので〝何でも屋〟として幅広い業務を担当しています」といった曖昧な説明、「顧客管理を担当していました」といった端的過ぎる説明です。 ひと口に「顧客管理を担当」などと言っても、事業の特性、役割の配分、運用のしくみなどは企業ごとの環境によって違いますし、それに必要なスキルや経験値のレベルも実務を進めるための適性も違います。 また単に経験年数や大ざっぱな担当業務の種類だけ説明しても、面接担当者に実力レベルは伝わりにくいものです。 応募先企業のニーズをしっかりとくみ取り、これまで経験してきた仕事内容をうまくかみ合わせて具体的に説明すると、面接担当者に評価される回答になります。 キャリアを積んだ仕事に応募する場合 応募する職種について十分なキャリアがある人は、「こんなに経験がある」「職場でこんなに評価されてきた」とついアピールしたくなってしまうものですが、自分の〝幅広い経験〟を長々と細かく説明すると逆効果になってしまうので注意しましょう。 自分なりの工夫や実績について説明する際には、なるべく簡潔に長くても40~50秒で答えられるよう心掛けたいものです。 なお、業界用語や営業現場の用語、略語は職場によって意味が違うこともあり、とくに管理部門の面接担当者には理解してもらえないケースが多いようです。 ですから業界用語や営業現場の用語、技術用語などは、なるべく一般的な表現に置き換えて答えるように心掛けましょう。 異分野の仕事や未経験職種に応募する場合 異分野の仕事や未経験職種に応募する場合には、いくら立派な経験やスキルを持っているかを訴えても評価されにくいものです。 ですから仕事内容を整理し、応募先企業に必要とされている基礎スキルや適性、役立つ経験を持っている点をアピールできるような説明を心掛けましょう。 基本的なビジネススキルはもちろん、応募先企業でも応用できる業界知識・専門知識・商品知識などを伝えれば、面接担当者にも短期で戦力となれる応募者だ……と思ってもらえる可能性が高くなります。 経験やスキルに不足がある場合にも、それを補う知識やスキルをプラスすることで、面接担当者の心証はとても良くなるものです。 事務系職種に応募する場合 一般事務や営業事務など、いわゆる「事務系職種」は、営業職や販売職などと違って、スキルや経験のレベルが分かりにくいものです。職種の明確な定義がないうえに、一般事務や営業事務と一口に言っても会社によって中心的な仕事内容が全く異なるからです。 顧客からの受注事務と処理を担当している場合もありますし、営業を補佐して得意先との連絡調整を担当している場合もあります。 そのほか、経営資料や提案書などの作成を担当している場合もあるでしょう。 ですから、まずは主な業務が何なのかを明確に説明できることが大切です。また、仕事量の目安や処理スピードも数値でアピールできるようにしておくのもおすすめです。 経験やスキルが応募先企業のニーズに足りない場合には資格取得や専門知識の習得などでフォローできるよう準備しておくのもよいでしょう。 営業・販売系職種に応募する場合 営業・販売系の経験やスキルを伝える際には、取り扱ってきた商品やサービスの内容、対象顧客の属性はもちろん、営業手法や、担当顧客数、実績などについて数値で具体的に示す必要があります。 応募先企業のニーズに当てはまりそうな点はとくに丁寧に説明するなどの工夫も必要です。 これまでの職歴・経験について説明する 「これまでの職歴・経験について教えてください」という質問には、応募先職種に必要な実力を備えているか、応募先企業のニーズをきちんと捉えて説明できるかを確認したいという面接担当者の意図があります。 とくに志望した職種と直結するような経験・スキルが少ない応募者によくされる質問であるともいえます。 ですから職務経歴書に記入してある場合でも、面接で改めて質問されることも多いのですが、だからといって「そこに書いてある通りです」などといった回答は絶対NGです。 面接担当者は、提出された職務経歴書の内容と本人の説明に矛盾がないかもチェックしているからです。 そしてそのうえで、応募者の回答にさらに質問を重ねて疑問点を払拭し、応募者の実力レベルを正しく把握したいと思っているのです。 また、応募先企業のニーズや業務内容をしっかり理解しているか、具体的な事例や数値を提示しながら説明ができるか、なども確認されていることを意識しておきましょう。 十分なキャリアをもっている場合 十分なキャリアをもっている場合でも、職務経歴書で分かりにくい場合には、あえて面接でもう一度説明してほしいと依頼されることもあります。 ここで避けたいのが職務経歴書に記述した内容と同じことをただ長々と繰り返すこと。 職務経歴書に記入した内容と矛盾せず、簡潔でわかりやすい回答をするよう心掛けましょう。 回答例 「私はこれまで25年間で計3社に勤務いたしました。 そのうち販売職としての職歴は2社で、通算12年の販売経験を有しています。 直近の勤務先では、御社と同じようにレディスコスメ販売を担当しておりました。 顧客管理や商品管理も担当しており、新規開拓にも力を入れておりました。3年間は新商品の開発なども担当しておりました。」 十分なキャリアがあり、伝えたい経験が山ほどあっても、上記の回答例のように概略にとどめておくことをおすすめします。 その後の質疑応答で必要な経験やスキルはアピールできますから、最初の回答では「どこが自分の一番の売りか」を見極め、抜粋するかが大切です。 いくら十分なキャリアや実績があっても、応募先企業のニーズに合致していなければ評価の対象外となってしまいます。 応募先企業が求めているのは、幅広い知識や経験ではなく、すぐに役立つスキルと経験を持っているか、つまり即戦力となり得るかという点だということを忘れないようにしましょう。 なお、マネジメント経験がある場合にはその中身も具体的に伝えるようにしましょう。 30代後半はとくに即戦力が問われる年代なので、マネジメント経験の有無が採否の鍵になっていることもあります。 十分なキャリアがない場合 いわゆる第二新卒者や卒業後フリーターだった場合、正社員としてのキャリアがない、もしくは少ないため「職務経歴書に何も書くことがない」「面接で何もアピールできない」と言う人もいます。 しかしだからといって「半年で退職してしまったので、あまり経験はありません」と言ってしまっては、採用される可能性がゼロに近くなってしまいます。 キャリアが浅くても、新卒者と違うことを求められているということを意識して、「在職期間や雇用形態はともかくとして、社会人としての基礎的な能力が身につけていること」をアピールするようにしましょう。 面接では、職歴を通じて得た社会人としての基礎力や伸び率の高さ、ビジネス感覚などをしっかりアピールできるよう準備をしておきましょう。 とくに未経験者を可としている企業であれば、評価対象とする経験・スキルも幅広くとらえているケースが多いものです。 たとえ短期のアルバイトでも応募先企業と関連した業界の職歴があればその職歴をしっかりアピールしましょう。 また、基本的なビジネスマナーやパソコンスキルなどの経験もしっかり面接でアピールしておきたいものです。 「経験はありませんが、やる気はあります」などの精神論で語るのではなく、応募先企業のニーズに沿った職歴と経験を補足説明を加えながらアピールするようにしましょう。 回答例 「私は職歴はアルバイトのみですが、御社の顧客でもある○○の業界で、通算3年間勤務いたしました。2年目以降はリーダーに昇格し、接客だけでなく商品管理、売上邦コック書作成、仕入れ連絡、クレーム対応なども担当してきました。」 当社で担当したい業務はあるか 「当社で担当したい業務はありますか」「当社に入社して5年後・10年後にはどうなっていたいですか」という質問も、転職理由や志望動機に関する質問の延長としてよく聞かれる質問です。 これは入社に対する意欲や本人の希望と職種にギャップがないかを確認するための質問です。 言うまでもありませんが、熱意をアピールしたいからといって「どんなことでもやります」という回答はNGです。 応募先の企業が採用したいのは、必要な経験やスキル、適性を備えていて、それらを活用して会社で活躍してくれる人材なのです。 希望する業務や興味のあるジャンルを具体的に述べるのではなく、その仕事に就いたら自分がもっているどんなスキル・経験を活かせると考えているか、自分のどんな目標を実現したいと考えているのか、会社に対してどのような貢献ができると考えているかという熱意を盛り込んで回答することが大切になってきます。 以上、面接でよく聞かれる質問「経験・職歴」についてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

ヒューマンスキル【面接でよく聞かれる質問】 | 転職の基礎知識

ヒューマンスキル【面接でよく聞かれる質問】

面接では、服装や動作だけでなく、面接担当者の質問にどのように答えるかも重要です。 書類審査では判断しにくい応募者のヒューマンスキルや人柄もチェックされます。ここでチェックされるヒューマンスキルとは対人関係能力であり、コミュニケーション力やマネジメント力などが重視されます。 転職の面接では、長所や短所、仕事での価値観などについて質問され、ヒューマンスキルをチェックされることがあります。 ここでは、面接でのヒューマンスキルに関する質問への答え方についてご紹介します。 ヒューマンスキルとは ヒューマンスキルとは対人関係能力のことで、他者との良好な人間関係を構築・維持するために必要な能力のことをいいます。 ハーバード大学のロバート・カッツ教授は企業のマネージャーに求められる能力として、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」そして「ヒューマンスキル(対人関係能力)」の3つを挙げていますが、これらのスキルは中途採用の場合に特に重視されるスキルといえます。 なかでもヒューマンスキルは、業種・職種に関係なくあらゆる人に求められる能力です。しかし、履歴書や職務経歴書などの書類審査などからは判断しづらいため、面接ではすべての質問を通じてこのヒューマンスキルをはじめとした人物評価が行われていると思って挑みましょう。 長所・短所に関する質問 「あなたの長所・短所について教えてください」という質問は、応募職種について未経験者だったり、第二新卒を雇用する際によく聞かれる質問です。 中途採用で求められるのは即戦力ですが、実力があってもキャラクター的に仕事内容や職場に合わないと判断されれば、採用は難しくなります。 応募先企業によっては、積極的な人柄であることよりも、むしろ柔軟性のある人柄で、まわりとうまく調和できる人を好む場合もあります。 つまり、この質問に対する回答で面接担当者が見ているのは、あくまで応募者の人柄が仕事に与える影響や、職場とのマッチングであるということを意識しましょう。 ですから「長男なのでしっかり者である点が私の長所です」とか「子どものころからスポーツが全般的に得意で」などといった仕事とは無関係な回答は避けましょう。 また、見るからにおとなしいタイプの人間が「私はリーダーシップがあることが長所です。」などと回答すると、面接担当者は応募者本人から受ける印象との間にギャップを感じて「自己分析力がないのでは」と思われてしまう可能性も。面接担当者が納得できるように具体的なエピソードを交えるなど、回答する内容も注意しましょう。 面接担当者は長所・短所だけではなく、回答全体を通じて社会人としての常識やコミュニケーション力、仕事への姿勢を総合的に判断しています。そしてヒューマンスキルを判断しながら、仕事や職場のマッチング度合いを見ているのだ、ということを忘れないようにしましょう。 長所・短所を回答する時のコツ 長所・短所を回答する時のコツは大きく2つです。 1つ目は、「自分をどれだけ客観視できるか」そして「それを第三者に分かりやすく簡潔に説明できるか」という点。 そして2つ目は、「その長所を仕事でどう生かせるか」「自覚する短所はどのように克服していくつもりか」をアピールするという点です。 自分の長所を説明するのは気恥ずかしく、苦手意識を持つ人も多いでしょう。 そのような場合には、「同僚からはよく○○と言われます」「顧客から○○と評価されたことがあります」と言った裏づけとなる簡単なエピソードや第三者の言葉を添えると、回答を聞いている面接担当者が受ける印象がずいぶん変わるのでおすすめです。 また、応募先職種と関連したエピソードを入れることができれば、より心証が良くなります。 回答例 「私の長所はコミュニケーション力や調整力です。前の職場のプロジェクトではさまざまな部署とのやり取りが多かったのですが、それぞれのメンバーの考え方や部署の事情に配慮し、粘り強い調整を心掛けてきました。 そのため上司からは『調整力・交渉力がある』と評価されてきました。 短所は、部下の指導の際に必要以上に面倒を見てしまうことです。新しい職場ではこれまで不動産業界で培ってきた経験を生かすのはもちろん、長所である調整力と交渉力を生かしながら、短所を改善していきたいと思います。」 上記の回答例は、コミュニケーション力や調整力があることを、評価されてきたエピソードをうまく盛り込みながら、経験をうまくアピールしています。 コミュニケーション力や調整力が必要な職種である場合、心証がよくなる回答例といえますね。 仕事への姿勢に関する質問 「この仕事をするうえで一番大切なことは何だと思いますか」や「仕事について続けていることや励んでいることはありますか」「○○として働くにあたって、どのような心構えをしていますか」という仕事への姿勢に関する質問も面接でよく聞かれる質問です。 この質問で面接担当者が知りたいのは、志望職種に関する理解度や適性、そして新しい仕事への準備をしているかといった点になります。 仕事に対する姿勢やポリシーはその場で即座に回答しにくいものなので、ぜひ面接の前に自分の考えやポリシーを整理しておいてください。 とくに未経験の職種に応募する場合は、志望職種の業務を十分に研究しておくのがおすすめです。 この場合も応募先のニーズに合わせて、意欲や目標、工夫などを、自分の言葉で誠実に丁寧に回答すると、面接担当者の心証が格段に良くなります。 回答例 「私が○○として働くにあたって、聞き上手になることが最も大切だと思っています。もちろん、この仕事に関する知識の習得、情報の収集なども非常に重要だと思っており、セミナーにも積極的に参加しています。 しかし、その目的はあくまでお客様のニーズに沿った提案をするためです。お客様の気持ちを理解できなければ、習得した知識も収集した情報も、要望をつかんだ提案には結びつきません。 ですから、相手に真摯に向き合い、聞き上手になることを大切にしています。」 上記回答では、最新の知識を習得し情報を収集するためにセミナーに参加しているなど、向上心をもって仕事に取り組んでいる姿勢を、自分の言葉で上手にアピールしています。 人間関係に関する質問 人間関係に関する質問は、対人的なスキルやチームワークが重視される職種でとくによくされる質問です。 たまに「これまで人間関係で困ったことはありますか」のように、あえて「困ったこと」を尋ね、「人間関係の失敗談」を語らせようとする場合があります。 このような時「あります」と回答するとマイナスの評価を受けるのでは……と躊躇し「人間関係で悩んだり困ったりしたことはありません」などと言い切るのはNGです。 なぜなら対人業務やチームワークが必要な業務においては、人間関係で問題が生じるのはむしろ普通のことだからです。 「人間関係で問題がないなんてこの応募者は嘘を言っているのではないか」「人間関係に鈍く、起きている人間関係の問題に気づかないのではないか」と判断されてしまうこともあるので注意しましょう。 回答例 「プロジェクトを遂行する上で、上司との関係が難しくなったことがありました。 そのプロジェクトは多くの部署の担当者や技術者との混成チームだったので、上下関係を意識しない議論に発展しやすい、仲間同士のようなムードがあったためです。 けれどもそのようなプロジェクトチームの中でも謙虚さが大切だということに気づき、大変反省し、以降議論に発展するような場面でも、謙虚にまず意見を聞くよう接することで、プロジェクトチームのムードも改善し、無事目標を達成することができました。」 上記の回答例では、実務経験のエピソードを提示しながら、その事態にどのように対処し克服したかをアピールしています。難しい人間関係を克服したエピソードを盛り込ませたことで、問題解決力も同時に面接担当者に伝えることができた例です。 以上、面接でよく聞かれる質問「ヒューマンスキル」についてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。  

自己PR・自分の強み【面接でよく聞かれる質問】 | 転職の基礎知識

自己PR・自分の強み【面接でよく聞かれる質問】

「あなたを採用するメリットは何ですか」「あなたの強みを教えてください」「自分のアピールポイントは何だと思いますか」といった自己PRについての質問は、面接で聞かれる定番の質問で、とくに面接の終わりによく聞かれます。 中途採用の面接で自己PRを行う際には、自分が戦力になることをアピールする必要があります。そしてその場合には、実績や前職で評価された点など具体的なエピソードを織り交ぜるとライバルである他の応募者と差をつけることができます。 ここでは、自己PRや自分のアピールポイントに関する質問に対する答え方についてご紹介します。 中途採用の際の自己PR 面接でよく聞かれる質問のなかに、自己PRや自分のアピールポイントに関する質問があります。 中途採用の面接の際にはよく聞かれる質問ですが、面接担当者は新卒の時と同じ自己PRを期待しているわけではありませんので、とくに第二新卒者は注意が必要です。 中途採用の面接で自己PRする時には、即戦力になることを裏づけるために具体的な経験、スキル、事例などを示しながら、効果的にアピールする必要があります。 厳しい書類審査を通過してきた応募者の経験・スキル・実績はほぼ一様で、あまり差がないケースがほとんどです。 ですからライバルと差をつけ、面接担当者に「この人は他の応募者と比較して、○○だ」と思ってもらえるための、いわば「決めのアピール」が必要なのです。 ライバルと差をつけるための自己PR ほかのライバル応募者と差をつけるためには、応募先企業のニーズを把握して、そのニーズに沿った経験・スキル・実績を示すことが必要です。そして、それらの経験・スキル・実績を転職先の仕事でどのように役立てることができるか、そしてどのように貢献できるのかをしっかり説明できるように面接の前に準備しておくことが必要です。 面接担当者に「この応募者は、即戦力になる」「今後成長しそうな人材だ」などと思ってもらうために、ライバルと比べて自分にはどんな強みがあるのか、そして自分を採用するメリットを、経験や実績を示しながらしっかり伝えるための工夫をするように心掛けましょう。 志望動機との違い 自己PRは志望動機や入社後の目標とは違うことにも注意しましょう。 志望動機や入社後の目標は、意思の強さを伝えるものであるのに対して、自己PRは「自分にはこのような経験・スキル・実績があり、御社の望むとおりの成果を出せる」という、あくまで応募先企業のニーズに沿った説得材料を示しながら行うアピールのことです。 なお面接担当者と会話しているなかでは、面接担当者の言葉の端々に応募先企業のニーズがあらわれることもありますので、応募先企業の細かいニーズに沿った回答、応募先企業の視点に立った回答ができるよう、面接担当者の話にはしっかり耳を傾けてニーズを把握するようにしましょう。 未経験の職種に応募している時の自己PRの注意点 未経験の職種に応募している場合の面接では、応募先企業の細かいニーズをしっかりとくみ取ることがとくに大切です。 面接担当者の話に注意深く耳を傾け、「自分の知識や経験の中でそのニーズに合致するものはないか」を考え、面接担当者の言葉を引用するなど工夫してアピールするようにしましょう。 回答例 「私は日商簿記検定試験の2級に合格しているものの、経理の実務経験はありません。 けれども2年間総務の実務経験があり、この経験が私の強みであると思っています。 総務では、社会保険についての知識を習得して、各種手続きを担当していました。 先ほどのお話では、御社の経理事務ではそのような社会保険の知識を必要とする各種手続きを行っていらっしゃるということなので、私の総務での経験が役に立つと思います。」 また、未経験だったり知識や経験が少ない職種に応募する場合には、数回の短期講習でもいいので講習の受講をしてスキルアップに向けて努力している姿勢、自己投資した実績を示せると、面接で自己PRする際に説得力が増します。 受講する時間がない場合でも、入門書1冊でもいいので読んでから面接に臨むのがおすすめです。 面接で質問された際や自己PRを行う際に、ただ単に「これから勉強します」と言うのと「御社の求人広告を拝見してから○○を読み、基礎的な知識を習得しました。」と言うのでは、面接担当者の印象が明らかに変わってくるはずです。 未経験の職種に応募している時の自己PRの注意点 未経験の職種に応募している場合の面接では、応募先企業の細かいニーズをしっかりとくみ取ることがとくに大切です。 面接担当者の話に注意深く耳を傾け、「自分の知識や経験の中でそのニーズに合致するものはないか」を考え、面接担当者の言葉を引用するなど工夫してアピールするようにしましょう。 回答例 「私は日商簿記検定試験の2級に合格しているものの、経理の実務経験はありません。 けれども2年間総務の実務経験があり、この経験が私の強みであると思っています。 総務では、社会保険についての知識を習得して、各種手続きを担当していました。 先ほどのお話では、御社の経理事務ではそのような社会保険の知識を必要とする各種手続きを行っていらっしゃるということなので、私の総務での経験が役に立つと思います。」 また、未経験だったり知識や経験が少ない職種に応募する場合には、数回の短期講習でもいいので講習の受講をしてスキルアップに向けて努力している姿勢、自己投資した実績を示せると、面接で自己PRする際に説得力が増します。 受講する時間がない場合でも、入門書1冊でもいいので読んでから面接に臨むのがおすすめです。 面接で質問された際や自己PRを行う際に、ただ単に「これから勉強します」と言うのと「御社の求人広告を拝見してから○○を読み、基礎的な知識を習得しました。」と言うのでは、面接担当者の印象が明らかに変わってくるはずです。 十分な成果と実績がある時の自己PRの注意点 十分な成果や実績を持っている場合でも、それをそのままアピールするのではなく工夫が必要です。 成果や実績はすでに職務経歴書に記載されているケースがほとんどですので、それを面接でまた繰り返したところで、効果的なアピールにはなりません。 応募先企業に「これだけ評価されている人なら、うちの会社でも戦力になりそうだ」と感じてもらうために、面接では成果や実績を出すために行った工夫や努力も併せて上手に示すのがおすすめ。 ただし「こんなに頑張った」「こんなに辛いことがあった」などの苦労話にならないように表現の仕方にも工夫し十分な根拠を示して説得力が増すように注意しましょう。 例えば「粘り強い」という言葉も、「目標達成力を備えている」と言い換えるだけで随分と印象が変わるものです。 また、単に「目標達成力がある」というだけで根拠がなければ無責任に聞こえてしまうので、この点にも注意が必要です。 回答例 「私の強みは目標達成力です。これまで設定した売上数値と顧客数の目標は必ず達成してきましたし、昨年度は目標の120%を達成したことは大きな自信につながりました。御社でもこの目標達成力を生かし、新たな課題に取り組んでいきたいと思っております。」 以上、面接でよく聞かれる質問「自己PR・自分の強み」についてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツや面接対策をしっかり行い、あなたの転職の可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

志望動機(理由)~面接で聞かれる定番質問「志望動機」の答え方 | 転職の基礎知識

志望動機(理由)~面接で聞かれる定番質問「志望動機」の答え方

転職活動において、合否を左右する大きなポイントの一つが「志望動機」です。 採用担当者のなかには「志望動機をきちんと答えられない応募者は、採用しない」と言い切る人もいるほどです。 志望動機をきちんと答えられないのは、会社のことや応募職種について、ほとんど理解せずに面接に臨んでいる、つまり事前の情報収集が不十分で企業研究が足りなかったことが原因である場合が多いからです。 応募者の志望動機を聞けば、きちんと事前に企業研究をして面接に臨んでいるのかどうか、面接担当者にはすぐに分かってしまいます。きちんと回答できなければ、面接担当者に「真剣に転職を考えているのか」「志望動機が曖昧なのは、給与や福利厚生などの条件面だけ見て応募してきているのではないか」と疑われてしまっても仕方ありません。 面接担当者が志望動機を聞きたいのは、応募者が「何がしたいのか」「何ができるのか」ということ。ですからこの観点から企業研究をしっかり行ったうえで、オリジナルの回答を準備しておきましょう。 ここでは、志望動機を聞かれたら何を答えるべきか、逆に言ってはいけないワードは何かなどについてご紹介します。 志望動機とは 自己PR、志望動機、転職理由の3つは、面接で最もよく聞かれる定番の質問です。 特に志望動機はアピール度が高く、採用担当者も注目しているものですが、応募者からは、「何を言ったらいいのか分からない」という声もよく聞かれます。 志望動機とは、簡単にいえば応募先の会社で「何がしたいのか」「何ができるのか」をアピールすること。 ここでまず、そもそも自分が転職を決意した理由は何だったのかについて思い出してみてください。 「親の介護のため」「人間関係」「待遇面への不満」など、人それぞれ事情はあると思いますが、突き詰めてみれば「前職でできないことを、次の職場ではしたい」という想いがあるはずです。 ですから、志望動機について質問されたら、その熱い想いが伝わるように答えなければなりません。ただし、単に「~がやりたい」という応募者の熱い想いをそのまま採用側に伝えるだけでは不十分です。 今までの経験と実績を示す具体的な内容を示しながら、「なぜ応募先企業なのか」「なぜこの職種に応募したのか」「どのような業務をこなし、どのような成果を挙げる自信があるのか」という点を、具体的かつ端的に表現することが大切です。 徹底した企業研究を 志望動機を考える際には、まず徹底した企業研究が重要です。 いくら「応募先企業で働きたい」と思っていたり、応募者自身が優秀であっても、企業側から必要な人材と判断されなければ、その願いを叶えることはできません。 企業側に「この人を採用したい」と思わせるためには、しっかり企業研究をして企業のニーズを把握し、そのニーズにマッチした回答をすることが大切です。 なお企業研究をする際には、併せて応募先企業の今後の事業展開まで調べておきましょう。このような情報は、企業の資料や業界誌などで簡単に集めることができます。 応募先企業の今後の事業展開を把握したうえで、3年後あるいは5年後、自分はどのような形でどのような仕事をしているのかをイメージしてみましょう。 一般職として働く、総合職として働く、管理職として働く、専門職として特別なスキルを身に付ける……働き方にはいくつものパターンがあります。「今すぐは難しいかもしれないけど、将来は○○のエキスパートとして、会社から必要とされる人材になっていたい」など、将来のビジョンを具体的にイメージすることが大切です。 ビジョンを明確にすれば、志望動機にそのビジョンを盛り込みつつ「自分には豊富な職務経験があり、○○のスキルもある。御社では○○として業務に携わり、成果を挙げる自信がある」という回答をすることができて、面接担当者に「入社後に活躍してくれそうな人材だ」と思ってもらうことができるでしょう。 オリジナルの回答を準備 志望動機に限りませんが、回答を準備する際には、必ずその企業向けのオリジナルなものを準備しておくこと。 例えば、専門職であれば「こんな仕事がしたい」「こんなプロジェクトに携わって○○を成し遂げたい」といった職務的関心を具体的にアピールする必要があります。 面接担当者に人柄が伝わり、かつ印象に残るようなオリジナルの回答を準備しましょう。 志望動機のNGワード ①「御社の将来性、安定性に惹かれて」 「御社の業務に関心があるため」「御社の経営理念に惹かれたため」などといった抽象的な表現は使い古された言い回しですし、面接担当者の印象に残りません。 もちろん、会社の将来性や安定性を志望動機の一つとして回答する分には、問題ありません。「将来的に社会に必要とされる会社であり業種であるからこそ、魅力を感じた」という場合もあるでしょう。 しかし、それはあくまでも「志望動機の一部」であるべきです。志望動機では、「将来性のある会社で、こんな業務に携わり御社に貢献したい」というところまで答える必要があります。 採用担当者のなかには、職務経歴書で「経営理念に惹かれて」「将来性があるから」という文言しか記載されていない場合には不採用にする……という声もあるほどなので、十分注意してください。 ②「一生懸命がんばります」「やる気はあります」 「一生懸命がんばりたい」「仕事への情熱だけは人一倍あります」などといった、やる気だけを売り物にするのは説得力に欠けます。 ③「未経験だが御社で学ばせていただきたい」 会社は学校ではありません。 会社は仕事を学ぶところではないので、このような表現は避けましょう。 未経験の場合には、「未経験だが、○○の知識習得のためにセミナーに通っている」など、既に前向きに行動を起こしているということも、併せて説明するようにしましょう。 ④「前の会社は人間関係が悪かったため」「通勤に便利なため」 前職に不満があること、通勤に便利であるということも、志望動機の一つかもしれませんが、それは自分自身の事情です。このような回答は、自分の事情を志望動機にすり替えてしまっているだけなので、避けましょう。 特に前の会社の不満や悪口は絶対NG。たとえそれが事実であっても絶対に避けるようにしましょう。 「志望動機」の回答例 志望動機は「自分はこれまで、こういう仕事をしてきて、このような実績を出した。今後はこの経験を活かして、こういう仕事をしていきたいと考えている」という流れで回答するのがおすすめです。ここでは、志望動機の回答例をご紹介します。 回答例を参考に、応募先企業向けのオリジナルなものを準備しましょう。 志望動機【1】 これまで○○を開発するプロジェクトに携わり、幅広い業務を担当しました。 具体的には、ユーザーの希望に合っているかを調査する機能検証、サンプル評価、開発設計のサポートなどで、総合的な観点からプロジェクト全体に対する知見を持つことができました。プロジェクトの中核を担っていた経験・スキルを活かし、御社では企画段階から、開発、事業化するまでの一連の流れで○○を担当することができると思っております。 そして最終的には、○○のプロジェクトに携わり、○○に貢献したいと思っております。 志望動機【2】 前職では、営業部員10名の営業事務として、注文書や納品書の作成、管理、請求書や領収書の発行、管理、資料作成、小口現金管理を行っておりました。 営業事務として、営業部員の業務の流れや現状を把握することはもちろん、他部署の業務の流れも把握することで、営業部員がスムーズに複数の案件を進めることができるよう、工夫をしていました。 サポート業務を行う際には、営業部員が話しかけやすく、仕事を依頼しやすい雰囲気づくりを心掛けていて「いつも笑顔で応対してくれて助かる」と評価してもらったこともございます。 これまでの営業事務の経験と、持ち前の迅速さ、正確さを活かし、今後は営業事務に加えてデータ管理業務にも関わっていきたいと考えています。 志望動機【3】 前職では、アパレルメーカーで2年間販売業務を担当しておりました。 接客する際には、お客様のご要望を正確に把握すること、丁寧にお礼を申し上げること、お見送りをすることを心掛けておりました。 また、お客様のご要望の商品をすぐにご提案できるように、ストック棚の商品に写真付きのラベリングをするなどの工夫をしてきました。 2年の間には、懇意にしてくださるお客様も増え、販売成績は2年間常にトップでした。 今後は、より顧客単価の高いサービスを経験し、着実に成績を残せる「販売のスペシャリスト」を目指したいと考えています。 以上、転職面接を成功させるための志望動機の答え方についてご紹介しました。 「ココカラ転職」では、経験豊富なキャリアアドバイザーが、応募先企業のニーズにマッチした志望動機の回答例はもちろん、志望動機を考える際の注意点などについてアドバイスさせていただきます。もちろん、転職活動を進めていく上での不安やご心配事などもご相談ください。 応募者の皆様が、入社後も存分に能力を発揮できる転職を実現するために、しっかりとサポートさせていただきます。 地元での転職は、地元企業への転職に強い「ココカラ転職」にお任せ下さい。

転職の面接質問集~よく聞かれる質問10選&回答事例 | 転職の基礎知識

転職の面接質問集~よく聞かれる質問10選&回答事例

転職活動では、「御社で活躍できる人物です」という点を面接で伝える技術が必要です。 面接は、自社の事情を理解しニーズを把握し、それに最もマッチする人を採用するために行われるもので、優秀な人材が採用されるというわけではないからです。 ですから、面接担当者の質問の意図を把握し、それにマッチした回答をする必要があります。 回答例は、問いかけられた質問の裏に隠されている意図をくみ取る目安とするだけにとどめ、あくまでオリジナルの回答を用意する必要があります。 面接前にしておきたい「自己PRの準備」 面接前は、自分が伝えたいことを論理的にアピールできるよう、しっかりと準備をしておきましょう。 この準備が足りないと、面接の質問に対して回答内容に一貫性がなくなり、面接担当者の信用度が一気に下がって印象も悪くなってしまいます。 また、回答を準備する際は、企業ごとの事情やニーズをしっかり把握する必要があります。そのうえで、その環境と条件できちんと働き成果を上げることができる……という点をしっかりプレゼンできるよう準備をすることが大切です。 面接は、応募する業務のニーズを理解していること、その応募する業務に必要な能力があること、経営規模や人員構成、社風などを理解していることなど、さまざまな視点からチェックされるものだということを、しっかり理解しておきましょう。 自己PRの準備の仕方 中途採用をする企業は「このような人を採用したい」という具体的な人材イメージをもっているものです。 「何をやりたいか」より「何ができるか」を問われることも多く、経験業務の中身や持っているスキルの内容も細かくチェックされます。 ですから「頑張りたい」「やる気がある」などの熱意を伝えるだけでなく、「行ってきた業務」「持っているスキルや実績」などをしっかり伝えられるよう、準備しておきましょう。 具体的には、下記のようなチャートに沿って自己PRの準備をしておくことが大切です。 ■「御社で求められる能力は○○と○○であると理解している。とくに○○の能力が求められると思うが、自分にはその○○の能力が備わっている」 ↓ ■「○○の能力には自信があり、裏づけるエピソードとしてAのような経験がある」 ↓ ■「御社の事業内容を理解していて、具体的にいえば、○○というスキルが必要になるはずだ。そして私はそのスキルを身に付けている、もしくはそのスキルを向上させるための努力をしている」 ↓ ■「だから、私は御社で働きたいと思った。そして御社で活躍する自信がある」 面接でよくされる質問 面接において質問に対する回答は、求人企業の事情やニーズにマッチしている必要があります。 転職活動を成功させるためには、面接担当者の質問に隠れている意図、ニーズ、ねらいをしっかりと把握して、それに合わせて回答できるよう、準備しておくことが大切です。 ここでは、転職活動でよく聞かれる質問10選と回答事例をご紹介します。 回答事例を参考にして、応募先企業ごとのニーズに合わせてオリジナルの回答ができるように準備しましょう。 1. 「あなたの短所は何ですか」 この質問は、応募者本人がそれを自覚しているか、そしてどのように克服しようと努力しているかを見極めるために、よくされる質問です。 回答内容と本人から受ける印象にギャップがあり過ぎると、「欠点を自覚していない応募者だ」と思われてしまうので、注意が必要です。 なお、面接担当者は「職場でうまくやっていける人柄か」「業務にそぐわない人柄ではないか」という点を気にしています。「背が低いことが短所です」とか「心配性です」など、業務に関係ない短所の説明が求められているわけではない、ということを理解しておきましょう。 そのほか「整理整頓が苦手」「早起きが苦手」など、学生並みの幼稚な回答をすると、それだけで不合格になってしまうことがあるので、避けてください。 短所や弱点について聞かれた時に、その欠点を自覚したうえで、めざす理想像を描けていること、発言内容全体から向上意欲を感じさせることができるよう、回答を準備しておきましょう。 回答を準備する際は、応募先の業務に関連しやすい事柄や具体的なエピソードを交えて話すと、説得力が増します。 ~回答事例~ 私は開発職として、どうしても品質にこだわりがちで、品質向上のために時間をかけてしまうことがあります。しかし、品質向上する際には、同時に経営全般、競合他社との差別化を意識する必要があると思っています。 そのため、マーケティングの書籍などを読んで、さまざまな成功事例について学び、広い視野を忘れずバランス感覚のある開発を心掛けるよう努力しています。 2. 「○○のスキルが足りないのでは?」 面接担当者が応募書類や面接を通して、応募者のスキルに不安を感じたとき、「○○のスキル・資質が足りないようですが」という質問をすることがあります。応募先職種での経験がない場合にされる質問です。 スキルや資質が足りない場合は、それを克服する努力が必要になります。なので、覚悟をもって応募してきているかを確認したいのです。 ですから、スキルや資質に不足があっても、それを補う知識や適性をアピールすることが大切です。 更に具体的なエピソードを添えると、面接担当者も「この人なら大丈夫だろう」と安心して期待感を持つことができます。 エピソード以外にも、資格取得や専門知識の習得などをアピールするのも効果的です。 ~回答事例~ 確かに私には○○のスキルがありません。 しかし、これまでも実務を通して知識を習得しており、情報収集力には自信があります。 この知識と情報収集力を活かして、○○のプロジェクトでは、戦略立案から具体的なタスクの設定まで行い、無事目標値を達成させました。 ○○のスキルについても、現在年明けの検定に向けて日々勉強に励んでいるところです。 短期間で知識を習得し、成果を上げる自信がありますので、実務レベルでは問題がないと考えております。 3. 「前の会社を退職した理由は?」 転職活動では、退職理由についての質問は定番中の定番の質問といえます。 「すぐに辞めてしまうのではないか」「何か問題があるのではないか」などのマイナスイメージを払拭できるような回答を用意しておきましょう。 この際、前の職場の悪口や批判などを理由にするのは絶対に避けてください。 「ちょっとしたことで辞めたいと思う人なのでは」と不快な印象を抱いてしまうこともあります。 ネガティブなワードを避けつつ、応募先企業のニーズを把握し、そのニーズに沿って活用できる技能や資格を持っているとアピールしましょう。また、「キャリアアップに向けてのアクション」「実績を作ろうとする姿勢」「将来の目標」などをポジティブな態度で示すことが大切です。 ~回答事例~ もともと自分自身のキャリアアップのために○○の知識を習得し、その知識を生かした業務に就きたいと考えていました。 しかし、会社の組織上の理由で、マーケティング職や宣伝職への異動を勧めていただきましたが、○○の知識が活かせる仕事ではありませんでした。 このお誘い自体は非常にありがたいと思っておりましたが、やはり○○の知識を活かしたいと考え、今年2月より現職から○○職へのキャリアチェンジを考え始めました。 2月の内示で新たなプロジェクトがスタートしますが、このプロジェクトが始動すると、2年間はそのプロジェクトにかかりきりになるので、2年間は転職活動を始めることが難しくなります。 そのため、これを機会に転職活動に専念したいと考え、退職を決意いたしました。 4. 「前職からブランクがありますがどうしてですか?」 前職を辞めてから離職期間が長い応募者に対しては、面接担当者は「実務能力が衰えているのではないか」と不安を覚えるものです。 どの程度を「ブランクがある」とするかは、面接担当者によって違いますが、3~6カ月程度空白期間がある場合、この質問をされる可能性が高くなるでしょう。 「転職活動をしたが、多くの会社に不採用とされたのではないか」「病気やトラブルなどがあるのではないか」という懸念を払拭できるよう、回答を準備しておくことが大切です。 もしブランクがあっても、その間に身につけたスキルや知識があるなら、忘れずにアピールしましょう。真剣に再就職に向けて努力してきた姿勢が評価されます。 ~回答事例~ この半年は母の介護に専念しており、転職活動を行うことができませんでした。 その後、母の容態も安定し介護の必要がなくなったので、転職活動を始めました。 介護をしている期間は、統計学のセミナーに通い、さまざまな定量解析手法を学んだので、ブランク前よりもマーケティングスキルは向上したように思います。 この半年の経験は、ブランクというよりも自分自身の知識やスキルを向上させてくれた期間であると考えています。 5. 「何度も転職している理由は?」 転職回数が多い応募者は、「不満があると簡単に会社を辞めてしまうのでは」という不安だけでなく「トラブルを起こしやすいのでは」「就労意欲が乏しいのでは」といった不安を持たれがちです。 「2年以上勤続した会社がない」「2回以上の転職経験がある」と言う場合は、この質問をされる可能性があるので、回答を準備しておきましょう。 転職活動が多くても、納得のいく理由があればハンディになることはありません。 ただし言い訳やグチは禁物。 やむを得ない事情があったこと、一貫して前向きな目標を持っていること、今後は長く勤続したいと考えていることを簡潔に伝えましょう。 ~回答事例~ これまでの10年間は、将来の○○という夢に向けて、さまざまな職種を経験することが必要だと考えました。3社目ではこの経験を生かして、○○職でのキャリアを積みたいと考えて転職しました。 いずれの職種でも常に実績を出し、会社に貢献してきたという自負がありますし、すべての経験が現在の自分の強みになっていると思っています。 この経験、知識、ノウハウを御社で十分に発揮し、今回を最後の転職として自分の目標に向かおうと考え、応募しました。 6. 「希望職種に就けない場合もありますが?」 「希望職種に就けない場合は、どうしますか」という質問は、応募者の柔軟性や志望意欲を確認するためにされる質問です。 この場合も、「大丈夫です」「頑張ります」「どんな仕事でもやります」というだけでは足りません。かえって「仕事に対するこだわりや熱意がない」というマイナス評価につながるリスクがあります。 「希望職種の方が、応募先のニーズと自分が合致している」という根拠を示しつつ、「○○の職種を希望していますが、他職種を経験することも自分のスキルや視野を広げることにつながると考えます」という、柔軟で前向きな姿勢をアピールするのがおすすめです。 ~回答事例~ あくまで○○の職種を希望していますが、幅広い知識とスキルを身に付けることは、○○の仕事にも活かされると思いますので、問題ありません。 まずはどの部署に配属されても、その場でしっかりと仕事を覚えること、着実に成果を上げることを目指したいです。 ただ、やはりゆくゆくは○○の職種に就きたいため、どの部署に配属されてもそこで実績を出してから、○○職への異動届を出したいとは考えています。 7. 「応募条件を満たしていないのでは?」 「応募条件を満たしていないですね?」という質問は、志望動機についての問いかけで、第二新卒者などのキャリアが浅い応募者や、異業種からの応募者に対してされる質問です。 しかし、応募条件を満たしていなくても面接に呼ばれたのですから、十分合格する可能性があります。 もちろん、最低限の条件は満たしているのが一般的ですし、ライバルたちがその条件を満たしている場合、そのライバルたちにはない自分だけの強みなどをアピールすることが必要です。 応募条件を満たしていなくても、仕事内容を十分理解していること、ハンディをいかに克服しようとしているか、という前向きな姿勢をアピールできるように準備し、自信をもって面接に臨みましょう。 ~回答事例~ 確かに○○の資格は持っておりませんが、これまでの業務で誰よりも高い成果を上げてきました。経営、金融に関する専門書を年間200冊のペースで読破し、○○のセミナーにも通っておりますので、○○の資格に相応する業務に十分対応できると考えています。 ただ、やはり資格を保持しているという重要性は痛感していますので、○○の資格取得に向けて、勉強を続けています。 8. 「給与はどのくらいを希望しますか?」 給与や待遇について確認する質問は、面接の中核に当たる質問です。 このとき、高水準の給与額や待遇の良さを志望動機として述べたり、その企業が想定している給与額とあまりにかけ離れた回答をするのは危険です。 企業理念や経営モットーに惹かれたことを前置きしたうえで、妥当性のある希望額を提示しましょう。「御社の規定に従います」という回答も、無難な回答といえます。 ~回答事例~ 現在の年収は400万円です。そのうえで四半期ごとに営業キャンペーンがあり、報奨金がプラスされます。 ですから私の年齢、経験を考慮して、この額を最低保障していただけると幸いです。ただし、御社の規定もあると思いますので、ご相談させてください。 9. 「休日は何をしていますか?」 「休日は何をしているか」というプライベートな質問は、独身者がよく聞かれる質問です。「会社以外では、何をして過ごしていますか?」「趣味は○○とありますが、サークルなどに入っているのですか」と質問されることもあります。 これは、応募者の素顔や普段のライフスタイルをチェックすることで、健康面の悪影響や業務効率の低下がないかを確認するためです。 ユニークな回答をして、アピールしようとする応募者がいますが、質問の狙いは「勤務に支障のない生活を送っているか」という点を確認するためであることを忘れないようにしましょう。 意外なセールスポイントがあれば、人間性の幅の広さをアピールできますし、趣味や習い事、自己啓発で心掛けていることをアピールすれば、健康的で志が高いことをアピールできるので、効果的です。 ~回答事例~ 休日の午前中は、好きな読書やDVD鑑賞をよくしています。午後は年に一度出場しているトライアスロンのためのトレーニングをしていることが多いです。 また、日曜日には、ファイナンスのセミナーに参加しています。ファイナンスの知識を深め、一日も早く業務に活かしたいと考えています。 10. 「なぜ当社に応募したのか?」 「なぜ当社に応募したのか?」「なぜ他社ではなく当社なのか?」という質問は、志望動機について確認したい時によくされる質問です。 面接担当者の狙いは、「仕事内容も応募条件も似たような求人が多数あるなかで、なぜあえて当社に応募したのか」という点を確認すること。 「御社の商品に興味があるから」とか「御社の企業理念に魅力を感じたから」だけでは不十分です。「なぜ興味があるのか」「なぜ魅力を感じたのか」まで明確に説明できるよう準備しておかないと、誠実さや熱意が伝わらず、いい加減な印象を与えてしまいます。 ~回答事例~ 雑貨ショップなどで御社の商品を拝見し、素材や加工品質の良さに好感を抱きました。また、他社と違い、ディーラーに頼らない直販体制という点にも魅力を感じていました。 純粋に自分がファンである商品、エンドユーザーの支持を受けている商品を扱うことで、仕事にも誠実に取り組めると思っています。 また、前職と販路が似ているので、ニーズや購買動向も広く拾い上げることができ、経験をベースに貢献できると考えたのが応募理由です。

転職の内定を保留する時の注意点 | 転職の基礎知識

転職の内定を保留する時の注意点

内定の通知がきたらすぐに「内定決定」となるわけではなく、内定を承諾してはじめて「内定決定」となります。 内定の通知を受けた場合は、できる限り迅速に対応することが大切です。 ただし、何かしらの事情があり内定を保留にしたい場合、先方に連絡し、猶予をもらい、内定を一時保留にしてもらう必要があります。 ここでは、転職の内定を保留にする時の注意点をご紹介します。 内定通知への対応 内定の連絡をもらったら、承諾の連絡は早急に行うことが大切です。 何らかの事情があって承諾を保留にしたり、辞退したい場合も、早めにその旨の連絡をとり、謙虚に交渉を行いましょう。 内定の通知はいつ届くか 内定の通知は面接日の3日~1週間後、場合によっては1カ月後に届くケースもあります。 いつまでに届くという明確な基準は特になく、会社によってまちまちです。 応募者は、面接の時に「内定はいつ頃、どのような形で連絡があるのか」を確認しておくとよいでしょう。 面接の際に聞きそびれた場合は、1週間ほど待ってから問合せてみましょう。 内定の返事を保留にする時 内定の連絡がきたら、可能な限り早く承諾の返事をします。 内定の連絡があったからといって、すぐに内定が決定するわけではありません。内定を承諾してはじめて内定決定となるので、返事をしないと内定辞退の意思表示と判断されてしまうことも。 他社が第一志望でその面接の結果を待っている場合など、何らかの事情があって内定の返事を保留にしたい時も、保留したい旨を連絡するのが礼儀です。 その際は、「家族の了解を得たいので」などといった理由にするのが無難といえます。 せっかくもらった内定の通知に対する返事を保留にするのですから、謙虚に申し出を行い、丁寧な説明を心掛けましょう。 内定保留の上手な伝え方 内定保留を上手に伝えるには、何よりも丁寧に対応することが大切です。 しかし企業側に「待てない」と断られることもありますので、その心構えもしておきましょう。 ~回答例~ 「このたび内定の連絡をいただきました山田○子と申します。 このたびは、内定の通知をいただき誠にありがとうございました。 早速承諾のお返事をするべきなのですが、このたびの転職につきましてお世話になった方々や家族に事情を説明させていただきたく、誠に勝手ではございますがあと1週間返事を待っていただけませんでしょうか。 ○月○日までには、必ずお返事を差し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。」 内定を断りたい時 内定の通知後に第一志望の企業から内定通知が来るなど、入社を辞退したい場合も可能な限り早めに連絡しましょう。企業側は、内定を決めたらすぐに入社準備を始めるものです。時間が経ってから入社を辞退すると、企業側に迷惑がかかってしまいます。 また、内定を断る際には誠心誠意、謝罪することも大切です。 内定辞退の上手な伝え方 内定辞退をする際は、一刻も早く伝えることが大切です。また、企業側から辞退の理由を聞かれることもありますので、その際に言いよどむことがないよう準備しておきましょう。 ~回答例~ 「先日内定の連絡をいただきました山田○子と申します。 このたびは、内定の通知をいただき誠にありがとうございました。 しかしながら、せっかくいただいた内定ではございますが、内定辞退をさせていただきたく、ご連絡いたしました。 貴重なお時間を頂いたにも関わらず、このようなお返事になりましたことを心よりお詫び申し上げます。 末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。」 以上、転職の内定を保留にする時の注意点についてご紹介しました。 これまでご紹介してきたように、内定の返事は早急に、そして保留や辞退をする時には誠意をもって対応することが大切です。 「ココカラ転職」では、様々な転職活動をサポートしてきたキャリアアドバイザーが、丁寧にアドバイスいたします。 上記の内定保留や内定辞退など、自分では直接連絡しづらい内容も、キャリアアドバイザーが代行しますので、安心して転職活動をすることが可能です。 また、年収や待遇交渉といった企業との重要な交渉も、すべて無料で代行しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

転職書類|転職活動で必要な3つの書類 | 転職の基礎知識

転職書類|転職活動で必要な3つの書類

転職活動では、実際に希望の求人に応募する前に、提出書類の準備をしておくことが大前提です。 履歴書や職務経歴書といった書類を事前に提出する必要がありますし、面接では、提出した書類に記入している項目を中心に質問されるケースがほとんど。 面接の際に自信を持ってしっかり質問に答えられるようにするためにも、転職で必要となる書類を事前にしっかりと作り上げておくことが大切です。 ここでは、転職活動で必要になる書類は何か、そしてそれぞれの書類のポイントやサンプルについてご紹介します。 転職活動における必要書類 採用担当者は、会社の財産となる「人財」を大勢の応募者の中から探しています。 したがって、応募する側としても、他の応募者とは違うきらりと光る点をアピールしなければなりません。 書類を作成するときにも採用担当者の側に立ち、「どのように書けば、『よい人財』と思ってもらえるか」「他の応募者ではなく、自分を選んでもらえるか」といった点を意識して、書類を作成しましょう。 ここでは、転職の際に必要となる主な3つの書類についてご紹介します。 履歴書 履歴書は、本人の氏名・生年月日・住所・学歴など、本人確認をするうえで重要になる書類です。 履歴書は、正規雇用・非正規雇用に関係なく、採用選考の判断材料として広く使用されます。履歴書の仕様はJIS規格で定められており、メーカーが販売しているものや、ネットでダウンロードできるものもあります。 またwebから応募する際は、webで履歴書を作成し、提出することもできます。 職務経歴書 職務経歴書は、これまでの職歴を整理して記述する書類です。 職務経歴書に決まったフォーマットはなく、これまでどんな経験を積んでどんな実績を上げてきたか、どのようなスキル・知識・ノウハウを持っているかを、企業側へアピールする材料として準備します。 決まったフォーマットはありませんが、自分をより効果的にアピールするために記入すべき項目があり、コツをつかんでオリジナリティのある職務経歴書を作成することがポイントです。 添え状 念のため準備しておくといいのが添え状です。企業によってはネット上で書類を提出できる場合もありますが、なかには書類を郵送希望する企業もあります。 履歴書や職務経歴書を郵送する場合は、提出書類の表紙として挨拶代わりに添え状を添付しましょう。 添え状があることで、ビジネスマナーが身についているというアピールにもつながります。 履歴書の書き方 履歴書の記入項目はおおむね決まっており、主に以下の通りです。 ・氏名・生年月日・住所などの基本情報 ・学歴 ・職歴 ・免許や資格など ・趣味や特技など ・志望動機や自己PR ・本人希望記入欄 どの項目においても気をつけたいのが「正式名称」「正しい漢字」「丁寧な字で書く」という3つのポイントです。普段から書き慣れているので、粗雑になりがちですが、採用担当者は、このような項目にも人柄が出ると見抜いています。丁寧に記入しましょう。 また、履歴書によっては趣味・特技欄が志望動機欄や自己PR欄になっていることもあります。転職の場合、趣味・特技よりも志望動機や自己PRに注力して記入する傾向にありますが、職務経歴書と矛盾しないように、また同じ文章にならないよう工夫するとよいでしょう。 履歴書を作成する際の注意点 履歴書では職歴を記入する欄がありますが、スペースには限りがありますので、簡潔に記載しましょう。 ・日付 郵送であればポスト投函日、持参する場合は来社日を記入します。 元号については、履歴書内で「和暦もしくは西暦」で統一しましょう。 ・氏名 他の項目よりも大きめの字ではっきりとわかりやすく記入すること。入社後の各種手続きでも重要になるため、戸籍上の漢字を使って記入しましょう。 ・現住所 正式な表記で記入のうえ、マンション・アパート名まで記入します。 ・生年月日 書式に合わせてわかりやすく丁寧に記入、満年齢も忘れずに記入します。 ・性別 ○をつける形式が多いですが、記入する場合は記入漏れが多い箇所なので注意しましょう。 ・電話番号 連絡がつきやすい携帯番号を記入するのはもちろんのこと、自宅の連絡先も記入する必要があれば記入します。 ・メールアドレス 状況によってはパソコンでチェックするほうがよい内容もあるので、記入するのは携帯アドレスよりもパソコンメールのほうがおすすめです。 ・学歴 学校名は略さずに記入します。 公立校なら、都道府県・市区町村名から書きましょう。 小・中・高等学校は卒業年だけ記入します。大学は学部・学科・専門科目を明記しましょう。 【記入例】 --------------- 平成○○年3月 A市立aa中学校 卒業 平成××年4月 B県立bb高等学校 入学 平成○○年3月 B県立bb高等学校 卒業 平成××年4月 C大学cc学部dd学科 入学 平成○×年3月 C大学cc学部dd学科 卒業 --------------- ・職歴 職歴は、配属部署だけでなく担当業務も明記しましょう。 その部署でどんな業務を担当していたのかを具体的に記入します。 勤務先の会社の業務内容や規模も記載します。資本金や従業員数などの情報も書き得添えるとよいでしょう。 退職理由は、リストラや解雇の場合は「会社都合により退職」、自己都合による退職の場合は「一身上の都合により退職」と記入します。 【記入例】 --------------- 平成○○年4月 株式会社△△入社 OA機器専門商社 資本金5億円 従業員数 ○○×名 ××営業所 営業部へ配属 営業担当としてルート営業及びアフターフォローを担当 平成××年10月 一身上の都合により退職 以上 --------------- ・資格・免許 記入欄には限りがあるため、応募する業務に有益となるような資格・免許を優先して記入します。自動車免許があれば必ず記入しましょう。 【記入例】 --------------- 平成○×年5月 普通自動車第一種免許取得 平成××年10月 日商簿記検定2級 --------------- ・得意な学科 好きな学科を記入する場合は、具体的にイメージしやすいように記入します。 セミナーに参加していたりスクールに通っている場合は、その点もアピールしましょう。 ・スポーツ スポーツはできるだけ現在行っているスポーツを書くのがよいです。 体力があることをアピールできます。 ・趣味 ただ趣味の名詞を並べるのではなく、どのように楽しんでいるか、興味の対象や量についても書きましょう。 ・志望動機 自分が貢献できることを簡潔に伝えます。 希望給与額や希望勤務先に特に希望がなければ、「特になし」「貴社の規定に準ずる」としておくのが無難でしょう。 注意したいのは、前職に対するネガティブな発言は控えること。全体的にポジティブな内容でまとめ、企業への共感する気持ちや魅力について記入するといいですね。履歴書によっては自己PR欄がある場合もありますが、志望動機とかぶらない内容で記入しましょう。 【記入例】 --------------- 前職では商社の営業担当として、得意先からのニーズに答えるために、いただいたご意見・ご質問から、隠れたご要望・お悩みをくみ取ることを心掛けて営業活動をしていました。やりがいを感じるとともに、新しいフィールドへチャレンジしたいと思う気持ちも抱えていました。 先日企業ホームページを拝見し、貴社の企業理念のひとつに「悩むならチャレンジしよう」という言葉を見つけました。このフレーズは、まさに今の私の転職への考え方に対して背中を押してくれるものとなっています。 これまで培ったスキルや実績を活かし、風通しのよい貴社で是非精進していきたいと考えております。 --------------- ・通勤時間 待ち時間や乗り換えの時間を含まない、最短の時間を記入します。 職務経歴書の書き方 職務経歴書とは、これまでどのような経験を積み、どのような実績を上げてきたか、スキルや実績などを採用担当者に理解してもらうための強力なツールです。 レイアウトなどを十分検討して、時間をかけて取り組みましょう。 職務経歴書はレイアウトや構成の自由度の高い 職務経歴書は、レイアウトや構成の自由度が高い書類です。 そもそも職歴は、応募者によって十人十色。自分を最も効果的にアピールするために、見やすい書式なのはもちろん、アピールしやすいポイントにスポットを当てて書くことが重要です。 前述した履歴書では、職歴についてあくまで在籍期間や社名など簡易的な内容しか記入していませんが、職務経歴書では、具体的な仕事内容や実績まで、採用担当者がわかるように細かく記入する必要があります。 というのも、例えば「営業職」ひとつとっても、企業の規模や業種・所属人数やポジションによって、実際に経験してきた内容はまったく異なるのです。これまでの実績をアピールするためにも、経験した仕事はくまなく記入し、営業実績など数字で表せるものは必ず記載するようにしましょう。 自己PRはアピールポイントのひとつ 職務経歴書は自分をアピールするための書類ですが、自己PR欄もその項目のひとつ。注意したいのは、志望動機と内容がかぶらないことです。自己PRでは、今回の応募職種に対して自分の能力・スキルを使い、どのように貢献できるかをアピールすることに注力しましょう。 例えば技術的なスキル・人脈・コミュニケーション能力・マネジメント能力・リーダーとしての実績などは必ず記載し、アピールポイントにつなげます。 現在の仕事は、応募業種・職種とは異なるかもしれません。しかし、能力・スキルという切り口で伝えれば「こういう場面で活躍してくれるのでは」というリアルなイメージにつながるでしょう。 志望動機は説得力のある内容にまとめる 志望動機を書く際に注意すべきことは、「なぜ転職したいのか」「なぜこの企業なのか」「なぜこの職種なのか」を説得力ある内容にまとめることです。転職は、多少のリスクを抱えるものでもあります。「すぐに辞めてしまうのでは?」「安易に転職を繰り返す人物なのでは?」と思われないためにも、ポジティブな内容で本気で「この会社に入りたい!」という熱意を伝えましょう。 志望動機は、特に企業の良さ・魅力についてよく理解しておくことが重要です。面接担当者も知り得なかった魅力を伝えることで、入社したいという熱意が伝わり、内定にもぐっと近づきます。 時系列型職務経歴書は転職回数が少ない人向き 職務経歴書はさまざまな書き方がありますが、「時系列型」は、最もオーソドックスな形式といえるでしょう。 時系列型では、年月日が見出しになりますので、配属や異動が分かりやすいよう、左に突出させて記入します。 転職回数が少ない人は、時系列型がわかりやすいといえます。 職能型職務経歴書は豊富な経験を持つ人向き 「職能型」は別名「キャリア式」とも呼ばれる職務経歴書の書き方です。 実績年月や時系列に関係なく、業務内容ごとに記入します。複数の職種で経験がある場合には、さまざまな能力やスキルがあることをアピールできるので、おすすめの書き方です。一方で、ひとつの職種しか経験がないなど、これまでの実務経験が少ない場合には、この「職能型」の書き方はあまり適していません。 豊富な職歴やそれぞれの業務において、実績を積んできたエピソードをアピールするとともに、今回の応募職種でどんな経験が活かせるかを具体的に伝えましょう。 複合型職務経歴書は資料作成が必要な業務に応募する人向き 「複合型」とは、前述した「時系列型」・「職能型」をさらにアレンジし、独自のスタイルでアピールする方法です。 自分流のスタイルで、ビジュアル的な要素を組み込んだりして、応用することができます。 営業職など、顧客へプレゼンするような仕事に応募する場合に、営業力や書類作成能力などをアピールする効果が期待できます。 添え状の書き方 添え状とは、「こういう目的で、こういう書類を提出します」という挨拶にあたる手紙を添えて、書類の趣旨を伝えるためのものです。 添え状はビジネス文書ですし、添え状のない書類はぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。採用者側としても、応募書類のなかで一番先に目を通すものなので、履歴書や職務経歴書と同様、注意して作成しましょう。 以上、転職活動において必要となる書類についてご紹介しました。 「ココカラ転職」では、経験豊富なキャリアアドバイザーが、転職で必要な書類の書き方、注意点、効果的なアピール方法についてアドバイスをさせていただきます。 ぜひお気軽にお問合せください。

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