column

転職の基礎知識

面接前にやっておきたい企業研究 | 転職の基礎知識

面接前にやっておきたい企業研究

面接をする前にはやらなければならない準備がたくさんあります。 そのなかでも必ずやっておきたいのが、応募先企業の企業研究です。 企業研究のなかでも一番大事なのは、業績や待遇などをチェックすることではなく、応募先企業の仕事の5W1Hを分析して、どんな仕事なのかを予めイメージしておくことです。 企業研究「5W1H」 応募先企業の仕事の特徴を把握するのに便利な概念が、5W1Hです。 5W1Hとは、「どこで(Where)いつ(When)誰に(Who)なにを(What)なぜ(Why)どのように(How)」という6つの要素です。 まず応募先企業の仕事の内容を5W1Hを使って整理し、次に自分のキャリアの5W1Hを整理して、応募先との接点をつかんでおくのです。 面接官は「どのような業務で、どんなことをされてきたのかもう少し具体的に教えてください」と掘り下げて質問をしてきます。ですから面接前に、自分がどんな会社のどの部署でどのような仕事をしてきたのか、そして応募先企業とどのような接点があるのかを分析しておくと質問にスムーズに回答できるようになるわけです。 5W1Hの方法 【書き方例】 どこで(Where) :老舗の缶詰メーカー いつ(When) :年間で 誰に(Who) :高級デパートや高級スーパー なにを(What): 高級缶詰として売り出す なぜ(Why) :こだわり思考を持つユーザーに合わせた販路開拓のため どのように(How): 新規顧客の開拓 求められるキャリア・能力 専門知識、経験:缶詰などの食料に関する知識、食材営業の経験 スタンス:商材への知識、思い入れをもって熱心に営業活動を行う姿勢 求められるスキル:コミュニケーション力や交渉力 適性:人当たりの良さ このように分析することで、高級スーパーやデパートと高級缶詰という顧客と商材の特徴を把握することができますし、自分なりの営業戦略を立てることができます。 それに、面接でここまでリサーチしたことをアピールできれば、やる気と本気度を示せることでしょう。 応募先企業のホームページでチェックしたいこと 面接する前には、ほとんどの人が応募先企業のホームページをチェックしていると思いますが、その際に併せてチェックしたいのは、その企業の沿革や相関関係です。 人に歴史があるのと同様に、会社にもここまで成長してきた沿革があります。 企業研究をする際には、現在の状況だけをチェックするのではなく、その企業が成長してきたプロセスも注目したいものです。 会社のホームページの沿革などを見れば、どんな時代でどのように設立され成長し、節目節目でどんな決断をしてきたのかをイメージできます。 そして、その決断が企業カルチャーの形成に影響を与えていますので、その点を意識してチェックするようにしましょう。 なお事業内容や仕事内容の説明文のなかに、知らない専門用語があったら、それらもしっかり調べておくと、面白さや難しさなどが浮かんでくるようになります。 ネットで検索するポイント 応募先企業のホームページをチェックしたら、もう少し掘り下げてその会社の持つさまざまなキーワードで、検索してみましょう。 社名はもちろん、社員や役員の名前を検索していると、取引先会社名など会社の公式サイトには掲載されていない情報を知ることができたりします。 競合会社をチェック 医療関係の営業や、配送ドライバーなど、慢性的に人材不足状態で、応募先の競合会社も多数求人を実施しているような場合には、競合会社や応募先がどこの子会社かなどの業界の情報もチェックしておきましょう。 競合会社が積極的に人材募集をしている場合には、面接で「競合会社と比較したか、併願しているか」と質問されるケースもあるので、「比較した結果、競合会社にはない○○な点に魅力を感じて、応募させていただきました」と回答できるようにしておきましょう。 店舗がある場合には実際に行ってみる 店舗やショールームがある企業であれば、実際に行ってみて社風や会社の雰囲気を確認しておきましょう。面接の時点で一度も店舗やショールームをチェックしていない応募者は、それだけで不採用とする企業もあります。 店舗やショールームがない企業の場合には、面接で訪れた時にオフィス内を観察しておき、質問したいことがあったら面接で尋ねてみてください。 質問をすることで、自分自身が実際に働いているイメージが明確になりますし、面接担当者の目にも「よく観察して研究している。働く意欲が感じられる応募者だ」と好印象に映ります。 質問する 最近はTwitterやFaceBookなどのSNSが普及していて、応募先企業の仕事をしている人たちに直接コンタクトをとることもできます。分からないことがあれば、SNSなどを通して情報を収集するのもおすすめです。 以上、面接前にやっておきたい企業研究についてご紹介しました。 ココカラ転職には、経験豊富なキャリアアドバイザーが在籍しています。 キャリアアドバイザーは、適度な距離感を保ちながら、さまざまな角度からアドバイスをしてくれます。 応募先企業について分からないことや疑問点があれば、積極的に質問してみましょう。

ブランクがある人の職務経歴書 | 転職の基礎知識

ブランクがある人の職務経歴書

採用担当者はブランクのある応募者について「この人はなぜこんなにブランクがあるのか」という点を気にします。また、「ビジネス感覚が鈍っているのでは」「前職で何かあったのでは」と考えます。 ですからブランクのある人は、このような企業側の不安を取り除くために、履歴書・職務経歴書の段階で先回りして情報を開示して、フォローをしておくことが必要です。 ここでは、ブランクがある人の職務経歴書についてご紹介します。 前職退職後ブランクがある人の職務経歴書 どのくらいの期間を「ブランク」と呼ぶかに定義はありませんし、個々の状況や事情によっても変わります。しかし、一般的には前職を退職した後、半年以上のブランクが空いてしまった場合、採用担当者から「どうして半年もブランクが空いたのだろう」と気にされることが多いでしょう。 ですからブランクがどのような理由であれ、採用担当者を納得させるだけの合理的理由を履歴書・職務経歴書に記載して、必要以上に不安を与えないように先回りしてフォローをしておくことが必要となります。 ブランクをフォローする内容 ブランクの理由が「親の介護」など家族の健康問題であったり、出産や育児、留学などである場合は、ブランクの理由が明確なので、詮索されることはありません。 この場合は、履歴書や職務経歴書にはそのまま包み隠さずブランクの理由を書き「○○の理由でブランクはあるが、社会的な適応性や職務上のスキルは鈍っていない」ということをアピールできれば問題ありません。 「ブランク中にスキルアップのために資格を取得した」などの情報があればなおよいでしょう。 マイナス要素には工夫を 「体調不良による長期療養」や「精神面での不調」については、そのまま正直に書くとマイナスの印象を与えてしまう可能性があるので、書き方には工夫と注意が必要です。 書類の段階では、できるだけマイナス要素を入れ込まないように工夫して、病気やケガなどをブランクの理由にする場合も、現在は完全に回復していることを強調しましょう。 ブランクがある人の職務経歴書 記載例 記載例1 平成28年10月 一身上の都合により退職 ※退職後から約2か月間、営業職としてのプレゼンテーション力を高めるため、パワーポイントの講習を受講しておりました。 記載例2 前職の営業事務では、見積書作成、伝票記帳、会議資料等の作成、海外からの資料翻訳などを担当しておりました。しかし、緊張が続く業務であり、また残業も多く、体調を崩してしまい退職することになりました。 退職後は業務の範囲をさらに広げ英語力を高めたいと考え、平成28年4月から平成29年3月までイギリスに留学し、英語と貿易実務を学びました。 以上、ブランクがある人の履歴書・職務経歴書についてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツ、応募者の皆様の経歴を丁寧にヒアリングし、その可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 勤務期間が短く転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

中途採用の面接の流れ・注意点 | 転職の基礎知識

中途採用の面接の流れ・注意点

中途採用では即戦力が求められますが、この即戦力とは単にスキルや経験だけではなく、応募企業の環境と条件のもとできちんと働き、成果を挙げることができるか……という点も非常に重視され、採用担当者は面接でその点を見極めようとします。 ここでは、中途採用の面接の流れ・注意点についてご紹介します。 面接担当者の視点 面接では、業務に必要な能力の確認をはじめ、経営規模や人員構成、社風、給与水準などさまざまな事情を総合的にみて、応募者が組織で働けるか、他社員との相性に問題はないのかといった点を面接で判断しようとしています。 応募先企業によっては、人事部門の担当者による面接、配属部門の管理職による面接、取締役などの役員による面接など、何回も面接が行われ、複数の立場の面接担当者のさまざまな視点から厳しくチェックされることもありますので、覚悟が必要です。 ただし面接というものは本来、雇う側と雇われる側が双方共に「互いの希望や条件が合致するか」という点を対等の立場で確認する場でもあります。「選ばれたい」と思うがあまり、面接担当者の視点を気にしすぎるのもよくありません。 「本当に自分の転職先としてふさわしいか」「自分はこの企業で成長していけるか、やりがいを感じて仕事ができるか」という点を確認するつもりで面接に挑めるよう、心掛けることも大切です。   人事部門の担当者の視点 人事部門の担当者は、自社の応募条件に応募者が合致しているかを見ます。 学歴、資格、PCスキル、職務経験などの他、履歴書・職務経歴書の志望動機や退職理由についても、面接でさらに確認することが多いようです。 また、仕事内容や勤務条件に応募者が納得して応募しているかについても見極めようとします。   配属部門の管理職の視点 配属部門の管理職は、応募者の経験や知識・技術などを確認して、実務に使えるか、ほかのメンバーと協調性を持って仕事をしていけるかを見極めようとします。 また、目標達成に対する意欲があるか、工夫をしながら仕事をこなし成果をあげていけるか面接で確認したいという人も多いようです。   役員たちの視点 代表取締役や取締役など役員は、面接で応募者の意欲・資質を見極め、企業に貢献しようという意欲・自覚があるかを知りたがります。 誠実さ、ビジネスマナー、人柄などが経営理念や社風に合うのかという点も面接で確認したいという人も多いようです。   面接前に注意したい事項 面接に挑む際には、面接前に知っておきたいいくつかの注意点があります。   応募先のニーズに合致する自分をアピール 中途採用をする企業では、前任者や配属先の社員と比較されるケースも多々あります。 そして経験業務の具体的な内容や、持っている資格、これまでの成果(具体的な数値)などのすべての事実から、前任者や配属先の社員と比較して評価・判断されます。 ですから「頑張りたい」「勉強したい」などという言葉だけでは足りません。 前任者や配属先の社員と比較されていることをイメージしながら、これまで行ってきた業務内容や達成した実績を丁寧に説明するよう心掛けてください。   面接で入手した情報を上手に活用する 面接の質疑応答の中では、面接担当者から新たに情報を入手することがあります。 その場合には「先程、○○××というお話が出ましたが、それに関連して申し上げれば、私は、○○の経験があり……」など、入手した情報にうまく事実を付け加えて、効果的な自己PRをしていきたいものです。   応募書類を見直しておく 面接に挑む前には、提出した履歴書や職務経歴書の控えを、今いちど見直しておきましょう。 面接担当者も、応募者の書類には改めて目を通して事前に本人に確認すべき内容をピックアップしている場合もあります。 また、履歴書や職務経歴書を見ながら質問される場合もあります。 ですから、面接で応募書類と矛盾するような回答をしないよう、提出した履歴書や職務経歴書の控えはしっかり確認しておきましょう。 そして、面接で聞かれやすい自分の弱点(十分な実務経験がない、転職回数が多い、など)についても確認し、面接でその弱点について質問された時にどのように回答するかも予めシミュレーションをしておきましょう。 応募した職種と直接関係のない資格や特技を記入した場合には「応募した職種をきちんと理解しているのか」と疑問を持たれてしまう場合もありますし、必要以上の高学歴や高いスキルを持っている場合には「長く勤続する意思があるのか」という点や「組織に適応していけるのか」という懸念を持たれることも。 資格を持っていることや、高学歴・高スキルが実はハンディとなることもあるのだという点を自覚していないと、面接でピントが外れた回答をしてしまいがちです。 そうならないためにも、応募先企業の面接担当者の視点に立ってみて、自分が作成した履歴書・職務経歴書を細かくチェックしてみることをおすすめします。   一般的な面接の流れ ここでは一般的な面接の流れをご紹介します。細かな点は応募先企業によっても異なりますが、大まかな流れをイメージしてから面接担当者との想定問答の準備をしておくと、緊張する面接でも自分の意見をしっかり主張することができます。 01.入室 入室して挨拶をします。 ノックをし「どうぞ」といわれてから入室します。 入室したら横向きになり、ノブを持ち替えてドアを静かに閉めます。 着席する椅子の横まで進んだら「○○田○○子です。よろしくお願いします」と一礼して「どうぞ座って下さい」と促されてから、着席します。 身だしなみや立ち居振る舞い、基本的なビジネスマナーは、入室する時からすでにチェックされていることを忘れないでください。   02.導入 応募者の緊張をほぐすため、「今日は暑いですね」など軽い話題を投げかけられることも。 しかし、ここでも「会話のキャッチボールができるのか」という点をチェックされていることを忘れないようにしましょう。   03.職務能力面の確認 履歴書や職務経歴書に記入された職歴、実務経験、スキルなどの確認や、業務に必要な能力の有無をチェックされます。 「今までの職歴・経歴」や「今までの仕事でもっとも誇れる実績や成功体験」などの質問がされるケースが多いので、「どのような内容のどの程度の規模の業務の中で、どのような立場や役割で従事してきたのか、その業務の中でどのような経験を積み、どのような成果を出したか」という点を自分の言葉で説明できるように準備をしておきましょう。 ただし、「自己紹介」や「職歴」などをここで長々と説明するのは禁物。 コンパクトに手短に説明できるようにしておくことも大切です。 そのほか「転職理由」や「志望動機」も聞かれます。 ここで「前職にやりがいを感じられなくなったから」などのネガティブな発言は禁物です。 「うちでもやりがいを感じられなくなったら、辞めるのですか」といった突っ込みを受けてしまうことも。 「○○したいと思ったから今回転職を決意した」というポジティブな姿勢を心掛け、応募先企業のニーズに合わせたオリジナルの回答を用意しておきましょう。   04.人物面の適性確認 応募先企業に対する考え方や、仕事に対する考え方、姿勢、将来の目標やスキルアップに対する意欲などをチェックされます。 面接では、好感の持てる身だしなみをしているか、話す時の表情や話し方は基本的なマナーを心得ているか、しっかりと目を見て話すかなども併せてチェックされています。 第一印象が大変重要なので、できれば面接前に、信頼できる第三者に話し方や表情などをチェックしてもらうと良いでしょう。   05.面接終了の告知 面接担当者から、面接結果についての連絡方法や結果を通知する時期、その後の選考手順について説明があります。この際連絡方法などの説明がなかったり、その点について不明点がある場合には、ここで必ず聞いておくようにしましょう。   06.退室 立ち上がり、静かに椅子の横に立ち、「ありがとうございました。よろしくお願いします」と一礼します。 ドアを開けたら向き直り、「失礼します」と軽い礼をしながらドアを閉めます。 この際、最後の姿がお尻にならないように必ずドアに向き直ってドアを閉めるようにします。 以上、中途採用の面接の流れ・注意点についてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツ、応募者の皆様の経歴を丁寧にヒアリングし、その可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 中途採用で転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

勤務期間が短い人の履歴書・職務経歴書 | 転職の基礎知識

勤務期間が短い人の履歴書・職務経歴書

転職では、経験者の方が有利なことが多いため、勤務期間が短い場合は、履歴書・職務経歴書で「勤務期間は確かに短く実務経験は乏しいが、そのなかでも積極的に業務に取り組み、必要な素養は身につけてきた」ことをしっかりアピールする必要があります。 ここでは、勤務期間が短い人の履歴書・職務経歴書の書き方についてご紹介します。   勤務期間が短い人の職務経歴書の書き方 勤務期間が短く実務経験があまりない人について、採用担当者は「なぜ短期で辞めたのか」を知りたがります。従って短い職歴を職務概要で長々と書くのではなく、退職理由欄や自己PR欄を活用するなどの工夫が必要になります。   職歴欄は必要最小限で 職歴欄には「平成○年4月株式会社ABC 入社」「平成○年9月一身上の都合により同社退社」程度の必要最小限の記載で十分です。 退職理由欄や自己PR欄を活用して「どのように業務に取り組み、どのような結果を出してきたのか」を具体的に書くようにしましょう。 アピールポイントを探す どんなに勤務期間が短くても、入社直後と現在を比較すれば、仕事の内容や自分の能力に何かしらの変化・成長があったはずです。 何かしらレベルアップしている点がある場合は、その点をアピールポイントとして分かりやすく説明しましょう。 その際には、業務の難易度、平均処理数や担当案件数、応対件数など具体的な数値を文中に盛り込むと分かりやすくなります。 ただし、業界・業態、企業規模などによって「数値」の基準は異なるので、「平均はどのくらいの数値だったか」「前月比、前年度比でどのくらい凄い成績だったのか」など、具体的に伝えることが大切です。採用担当者に客観的に伝わる数字を意識しましょう。 そのほか社内研修などでビジネスマナーの基本を身につけたことや、資格・スキルなども必ず記載します。 また、どのように業務を工夫し改善したか、努力したか、どんな結果を出したかなど仕事への積極的な姿勢をアピールし、勤務期間の短さをカバーするようにしましょう。   以上、勤務期間が短い場合の履歴書・職務経歴書についてご紹介しました。 ココカラ転職では、専任のキャリアアドバイザーが、応募する際のコツ、応募者の皆様の経歴を丁寧にヒアリングし、その可能性を最大限に広げるサポートを心掛けています。 勤務期間が短く転職が不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。

添え状(添付手紙・カバーレター)の書き方 | 転職の基礎知識

添え状(添付手紙・カバーレター)の書き方

添え状(添付手紙・カバーレター)は、履歴書・職務経歴書とともに応募企業に送る書類です。 採用側が履歴書・職務経歴書を見る前に、添え状がきちんと作成されているかが重要です。 ここでは、添え状(添付手紙・カバーレター)の正しい書き方や注意点についてご紹介します。   添え状(添付手紙・カバーレター)とは 添え状(添付手紙・カバーレター)とは、簡単にいえば「履歴書・職務経歴書をお送りしますので、どうぞよろしくお願い致します」という意味合いで、履歴書・職務経歴書を応募企業に郵送する際に一緒に同封する書類です。 添え状(添付手紙)は挨拶文のような位置づけの書類なので、添え状なしで履歴書・職務経歴書を送り付けるのは、相手に対して大変失礼な行為になってしまいます。 ですから履歴書・職務経歴書を企業に送る時には、必ず添え状をつけるようにしましょう。   添え状(添付手紙・カバーレター)の内容 添え状(添付手紙・カバーレター)は儀礼的な要素が強い書類なので、とくに凝る必要はありません。ビジネス文書として礼儀正しい書き方であれば十分です。 ただ、応募先企業によって内容を変えるなどの工夫があると、量産的な雰囲気が改善されて印象がよくなります。 採用側が求めている人材像やニーズを予測して、それに当てはまる資格や経験などをカバーレターで少しだけアピールすると、担当者の関心の持ち方も変わってきます。 ただ、ここで自己アピールし過ぎてもそこまで目を通してもらえない可能性もあるので、ほどほどにとどめておくのが良いでしょう。   基本の添え状(添付手紙・カバーレター) 標準的な添え状(添付手紙・カバーレター)のサンプルは以下の4つの項目で作成します。この4項目は業界や業種を問わず、最低限押さえておくべき項目です。 挨拶 応募するに至った経緯 簡単な自己紹介 採用を検討してほしい旨のお願い 採用担当者が添え状だけで採用を決めることはありませんが、あまりに非常識な内容で誤字脱字の多い添え状悪い印象を与えてしまいます。 ビジネスマナーにのっとった書き方に注意し、履歴書や職務経歴書を読む意欲を高めるような添え状を作成するようにしましょう。 【添え状の例】 日付は、履歴書・職務経歴書と同じ日付にします。応募のきっかけや紹介者の名前は必ず記載するようにします。 採用側は、「その応募者がどのようなルートで応募してきたのか」について強い関心を持っているからです。また紹介者がいる場合には、その旨も記載します。紹介者が有力な取引先であったり、その企業にとって影響力を持っている場合にはなおさらです。右肩の連絡先は住所だけでOK。メールアドレスや電話、FAXなどは履歴書・職務経歴書に記載します。敬称は応募先企業によって、変わります。 会計事務所・法律事務所など…貴事務所 協会…貴協会 学院…貴学院 病院…貴病院 学校、大学…貴校 財団法人…貴財団 NGな添え状 まれに添え状で「失業して大変困っている」「親を介護しなければならない、どんな仕事でもやる」など窮状を切々と訴える人がいますが、これは逆効果です。 どんなに困窮していても企業側には「いかに自分が有能か」をアピールする必要があります。 常識外れの添え状は、採用のチャンスをつぶしてしまいますので注意しましょう。 宛名の書き方 封筒の宛名の書き方も気を抜かず、ビジネスマナーをしっかり守ることが大切です。 封筒はうすい茶か白のビジネス仕様の封筒を使います。 封筒の大きさは書類の大きさにあったものを選びましょう。 書類の枚数が少ないときには、三つ折りして封筒にいれても良いですが、枚数が多くなるようであれば、折らずに入る封筒を用意したほうが良いでしょう。 【1】住所 住所は端から1~1.5cm程度あけて、できれば1行で書くようにします。 2行目は1行目より1字分下げて書き出すようにします。住所は漢数字が原則です。 ビル名、階数まで正確に書きましょう。 【2】社名・部署名 株式会社を(株)などと略さず、必ず「株式会社」と書くようにします。 株式会社が社名の前につくのか後ろにつくのかも必ず確認します。 書き出しは、中央よりやや右で、住所より1字分下げるようにします。 【3】脇付 「履歴書在中」「応募書類在中」など文書の内容を書きます。 赤字で書くようにしましょう。 【4】差出人の住所・氏名 封筒裏面の左中央寄りに住所、その左に1~2字下げて自分の氏名を記載します。 【5】順番 書類は、添え状、履歴書、職務経歴書の順に入れます。 作文や作品のコピーなどを同封する際には、職務経歴書の次に入れましょう。 以上添え状の書き方についてご紹介しました。 ココカラ転職では、履歴書や職務経歴書の書き方についても、丁寧なアドバイスを行っております。「自分のアピールポイントが分からない」「志望動機の書き方が難しい」などのご質問にも丁寧にお応えします。

リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書の書き方 | 転職の基礎知識

リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書の書き方

リストラや倒産が原因で長年勤めた職場を辞めざるを得なかったという場合、その人自身には十分な実績がある、というケースがほとんどです。 その場合は、スキルアップの度合いを書くようにするなど、いくつかの工夫が必要です。 ここでは、リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書の書き方についてご紹介します。 リストラ・倒産で転職する場合の職務経歴書 リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書は、全体的に「リストラや倒産で仕方なく応募した」という印象にならないように気をつけましょう。ポジティブでプラス思考な姿勢を随所ににじませることが大切です。 退職理由は「会社都合」 リストラや倒産が理由で転職する場合の退職理由は、「会社都合により退職」「業績不振により退職」「事業清算のため解雇」など簡潔に書いておけば十分です。 会社都合と書くと不利になるのでは、という不安を持つ方もいらっしゃいますが、この点が採用・不採用の直接的な理由になることはまずありません。 実績は具体的に 倒産やリストラという言葉は確かにネガティブな響きを持っていますが、採用担当者からすれば日常茶飯事の話であり、倒産やリストラといっても、個人の業績には関係ないケースがほとんどです。 そのような事情は気にせずに、自身の経歴をポジティブに考えて、自分はこれまでどんな仕事をこなしてきたのか、どのような結果を出してきたのかを具体的に書きましょう。 職歴の書き方事例: 【職務経歴】 【主な業務内容】 自己PR欄を充実させる 本来、職務経歴書はあくまで職務の経歴について記載するもので、個人のキャラクターについてアピールする書類ではないと考えられています。しかし、自己PR欄や「私について」という項目を立て、より明確な人物像を伝えることが効果的な場合も。 「私について」という項目の追加に抵抗がある場合は、「職務の要約」という項目を立てて、これまでの職務の経歴について説明するのもよいでしょう。 自己PR欄事例: ○○のプロとしてお客様に信頼いただくために、自社の全商品の知識習得はもちろんのこと、他社商品についての知識も習得し、自社製品の良さをより知っていただけるよう努力しました。また、営業から施工管理、アフターサービスまでのすべての過程に関する一切の業務を経験しておりますので、設計業務全般、賃貸部分併設住宅の収支シミュレーション、顧客からのクレーム対応等の業務について豊富な経験を有しております。 自己の実績を強調する際、成果を時系列で述べる方法もありますが、文字数が増えて読みにくくなる場合もあるので、その場合は上記のようにシンプルにまとめるのがおすすめです。   前向きな姿勢をアピール 「頑張ってきたのに辞めることになってしまった」「上層部のせいで倒産した」などの不平・不満を職務経歴書に書くのは絶対に禁物です。 気持ちを切り替えて「今後はこれまでの経験を最大限生かして、このような仕事をこのようにこなしていきたい」という前向きな姿勢を示しましょう。 自信を失ってマイナス思考になっている人は、まずプラス思考になる努力をすることが大切です。 「人間的に一回り大きくなれた」「人生の試練だが、必ず乗り越えてみせる」「働ける、ということのありがたさを実感できた。周りへの感謝を忘れずに、仕事に全力投球したい」など、リストラと前向きに向き合ってる姿勢を示すことができれば、問題ない場合がほとんどです。 以上、リストラ・倒産が原因で転職する場合の職務経歴書の書き方についてご紹介しました。 会社でリストラが行われたり、会社が倒産するのは、会社の責任であり、個人の評価とは無関係の場合がほとんどです。 退職理由を気にしすぎるより、これまでの経験を生かして仕事をするんだ、というプラス思考で転職活動に挑みましょう。  

アルバイト、フリーターの職務経歴書の作成方法 | 転職の基礎知識

アルバイト、フリーターの職務経歴書の作成方法

アルバイト、フリーター経験しかない人の職務経歴書では、アルバイト、フリーターだった期間に、何らかの夢や目標にチャレンジしていたことがあるなどのアピールポイントがあるとよいでしょう。 また、アルバイト期間が長ければ、その期間の長さがアピールになる場合もあります。 ここでは、アルバイト、フリーターが採用される職務経歴書の作成方法についてご紹介します。   フリーターの職務経歴書の書き方 フリーター経験しかない人を採用する場合は、採用担当者はまず「どこまで本気で正社員になろうとしているのか」を考えます。 「アルバイトの場合と同じように、気に入らないことがあればすぐにやめてしまうのではないか」と思われないよう、職務経歴書でしっかりと意思の強さをアピールすることが必要です。   フリーターだったことへの理由づけ たとえ新卒で就職が決まらなかったために、やむをえずフリーターになったとしても、それをそのまま正直に記入しては、採用されるのはどうしても難しくなってしまいます。 フリーターだったことの理由を「目指していることがあった」「何らかの夢にチャレンジしていた」などと書くのがよいでしょう。   自己PRで「本気度」をアピール 一般にフリーター経験しかない人に対して、採用担当者は「本気で正社員になろうとしているのか」という点を不安に思うものです。 職務経歴書には、アルバイトといえども、いかに自分がその仕事に真剣に取り組み、経験を積んできたかという点をアピールしましょう。そして、応募先企業ではその経験を生かして正社員になりたいのだという、いわば「本気度」を出すことが大切です。 例:正社員と同様、ノルマがあった ノルマの目標があったなど、正社員並みの仕事経験を持つ人もいるでしょう。その場合は、その経験をぜひ書くようにします。 例:売上アップや業務の効率化をはかった 売上アップのために努力したことや、業務の効率化アップにつながる工夫をした場合は、その労力をアピールしてください。 チーフになった、リーダーになったなど、昇進があった場合も、しっかり記載しましょう。 例:ビジネスマナー フリーターの場合は、基本的なビジネスマナーを身につけているかも心配されます。 接客・応対などの経験があれば、それを通じて、社会人として基本的なビジネスマナーは身につけているという点を、しっかりアピールしましょう。   経験欄で「職務遂行能力」をアピール フリーター経験しかない場合、実務能力、職務遂行能力を不安視されることがあります。ですから、職務経歴書では、採用担当者のそのような懸念を取り除くようにアピールすることが大切です。 アルバイト・パートの経験が応募先企業にマッチしていて、それが「売り」になる場合は、その点をきちんとアピールします。 たとえば、アパレルを扱う店舗でアルバイトとして勤務していた場合は、その接客ノウハウやコミュニケーション力といった対人折衝能力は、どの職種でも通用するビジネススキルといえます。同じ販売職に応募する際にはとくに、強いアピールポイントとなるでしょう。 フリーターといっても、実際には正社員と変わりない仕事をしているケースも多々あります。 そのような場合は単に職務経歴を記すのではなく、必ず「自己PR」の項目で「正社員と同様にノルマがあった」「社員やお客様から評価されてきた」などをアピールするとよいでしょう。 逆に、応募先企業へのアピールにならないようなアルバイト経験については軽く触れる程度にしておき、短期間だったとしても、応募先企業にマッチした経験の方をアピールします。 すべてのアルバイト経験を書く必要はない フリーターで、さまざまなアルバイトの経験があったとしても、そのすべてを書く必要はありません。アルバイト期間の長いものを優先して、3か月未満などの短い期間のバイトは省略しましょう。 自己PRで丁寧に説明する なぜ自分がフリーターから正社員になりたいと思ったのか、なぜ今までフリーターをしてきたのか、という点を自己PRで丁寧に説明してください。 自己PR例1: 現在のアルバイトでは、正社員と同様の業務を行っており、店長に「接客の効率がアップし、業務がスムーズになって助かる」などのお褒めの言葉を頂き、やりがいを感じております。しかし、アルバイトと正社員では責任の大きさが違うのではないかという思いが生まれ、今後は正社員として貢献したいと考え、今回応募させていただきました。 自己PR例2: 大学在学中から弁護士を目指し、卒業後も司法試験にチャレンジしてきました。司法試験にチャレンジしている期間はコンビニやビデオショップで在庫管理を担当し、積極的にマニュアルの改善を提案し、売上集計のシステム化なども行いました。 司法試験に3回チャレンジし、結果的にこの夢は軌道修正をすることになりましたが、難関にチャレンジしたという経験については後悔しておりません。 またコンビニやビデオショップで在庫管理を担当した経験、店頭で接客した経験を生かし、今後は正社員として貢献したいと考えています。 以上、アルバイト、フリーター経験しかない人の職務経歴書についてご紹介しました。 ココカラ転職では、経験豊富なキャリアアドバイザーが、豊富な求人情報から、ご要望に沿った仕事を紹介しています。ぜひお気軽にお問合せください。

異職種(未経験分野)へ転職する場合の職務経歴書 | 転職の基礎知識

異職種(未経験分野)へ転職する場合の職務経歴書

転職活動を経て、中途採用される場合は、やはり同業種、同職種の実務経験が最も大きなアピールポイントとなります。 しかし、異職種へ転職する場合でも、「なぜその職種に応募するのか」を採用担当者に具体的に伝えることで、採用されるケースも多々あります。 ここでは、異職種(未経験分野)へ転職する場合の、職務経歴書の書き方のポイントについてご紹介します。   異職種(未経験)への転職活動の注意点 異職種に転職する際に、採用側が一番知りたいのが「なぜこの人はわざわざ未経験分野に転職しようとするのか」という点です。 採用担当者にもっとも嫌われるのが、「前の仕事がどうしても自分に合わなかったため、異職種へ転職したいと思うようになった」「前の仕事にやりがいを感じられなかった」というマイナスな理由です。基本的に「嫌なことから逃げ出したい」という姿勢は転職活動には禁物だからです。 たとえ、それが本当の理由でも「自分により適した職種で働きたい」という姿勢をアピールしましょう。 また、「以前新卒でこの職種を志したが、その際は果たせなかったために、他職種に就職したが、どうしてもその職種で働きたいという気持ちが抑えられなかったため、転職を決意した」という理由づけも、「適性がないのでは」と見なされてしまう可能性が高いので注意が必要です。 もっとも無理がなく無難なのは、「他職種で働いていたけれど、今回応募する職種に自分が適しているのではと感じ、転職を考えるようになった」というタイプでしょう。 その場合には、なぜ今までのキャリアを投げ打ってでも未知の領域でチャレンジしたいのかという理由説明、そのためには給与等の労働条件が下がっても構わないという強い覚悟、応募先の企業でやっていきたいという熱い志望動機を織り交ぜて、自己PR欄でアピールしましょう。   異職種への転職はリスクが高いか 異職種へ転職する場合、職務経歴書に記された職歴が売りにならない場合もありますので、そういう意味では異職種への転職は、確かにリスクがあるといえるでしょう。 しかし、たとえ応募する職種に直結する経験がない場合でも、「これまでの実務経験」のなかで、自主的、積極的に新しいことに取り組んでいく姿勢、柔軟な知識、業務を吸収していく姿勢を最大限アピールすることで、異職種への転職を成功させた人は大勢います。 諦めずにチャレンジして、夢を叶えましょう!   異職種(未経験)へ転職する際のポイント これまでどのように仕事に取り組んできたのかという積極的な仕事への姿勢は、業種・職種に関わらずアピールポイントになりますが、他にも異職種への転職だからこそ押さえておきたいポイントがあります。   異職種の採用担当者への配慮 異職種の仕事内容は、その職種特有の専門的な用語がある場合もあり、他の職種の人にはなかなか理解しにくい場合があります。 職務経歴書を作成する際は、採用担当者が具体的にイメージできるように、業務内容を丁寧に説明するよう配慮しましょう。 実績をアピールする際も、その実績がどれくらいのレベルなのか、異職種の人には分かりにくいものです。 「2020年は、○○の申し込み獲得数20件達成(いずれも本店指定の目標を上回る実績)」など、実際の数値を盛り込みながら具体的に説明しましょう。   謙遜し過ぎない 「経験はありませんが、いちから勉強させていただきたいと思っています」「未経験ではありますが」などの謙遜した書き方は、かえってマイナスのイメージになることがありますので、注意しましょう。 「遅いスタートではありますが、地道に努力し積極的に業務に取り組む姿勢は誰にも負けないつもりです」と決意を述べる方が、プラスイメージを持ってもらうことができます。 また、学生時代のアルバイトであったとしても、応募する職種に関連した経験があれば、それも記載するようにします。   異職種(未経験)へ転職する際は資格取得を 異職種(未経験)へ転職する際は、明らかに適性があると考えてもらえるような特技、資格が強いアピールになります。 ですから異職種(未経験)への転職を目指す場合には、実際に応募する前に、その職種で役に立ちそうな技術や資格を身につけておくと履歴書を書く上で有利になります。   異職種(未経験)へ転職する際の自己PR例   【仕事に対する強い責任感】 マーケティングリサーチ会社に従事したことをきっかけに、リサーチの側面から企業を支える仕事につきたいと考えるようになりました。 どんなに厳しい状況下であっても、期限以内に成果が出せるよう粘り強く取り組み、お客様のニーズを的確にくみ取り、それに応えてまいりました。 このようなプロ意識を貴社営業職でも活かしていきたいと考えています。 【前向きな性格】 私は明るく前向きな性格で、どのような状況でも気持ちを切り替え前向きに業務に取り組むことができます。 また自分なりにストレスをコントロールすることができますので、どのようなストレスでも業務に影響することはありません。 以上、異職種(未経験)へ転職する際の、職務経歴書の書き方の注意点についてご紹介しました。 ココカラ転職の経験豊富なキャリアアドバイザーのサポートのもと、異業種・異職種へ転職を成功させた方が大勢いらっしゃいます。 難しいと思われている異業種・異職種(未経験)への転職も、自信をもって挑戦していただけるように、しっかりとサポートいたします。  

履歴書の基礎知識・書き方のルール | 転職の基礎知識

履歴書の基礎知識・書き方のルール

転職活動において、履歴書は応募者の分身です。 丁寧に記入すること、誠意とやる気を伝えることが大切なのはもちろんですが、内容を充実させようとするあまり情報過多で見にくかったり、逆に空白や誤字脱字が目立ったりすると、パッと見の第一印象だけで落とされてしまう場合もあります。 ここでは、履歴書についての基礎知識、書き方のルールなどについてご紹介します。 履歴書の基礎知識、ルール  履歴書にはいくつかのルールがあります。 履歴書の記載事項は、通常連絡先や卒業した学校、過去の勤務先、取得した資格などの「データ的要素」が中心です。 ここでは、おさえておくべき履歴書の基礎知識についてご紹介します。 履歴書の基礎知識 以前は履歴書といえば手書きが原則でしたが、現在は、PCで履歴書を作成し、提出するように求める企業も増えてきました。 PCで作成する場合も、正確にかつ丁寧に作成することはもちろんですが、採用側にネガティブな印象を与えることがないよう、読みやすいフォントで事実を正確に記入することが大切です。 修正液は厳禁 手書きで間違えた場合は、最初から作成し直しましょう。修正液の使用は厳禁です。 PCの場合も、ミスがあった場合にはきちんと修正してプリントアウトし直しましょう。 誤字・脱字に注意 誤字・脱字・当て字にも十分注意しましょう。 PCで作成する場合も、文字の誤変換や打ち間違いに十分注意して下さい。 貼付写真の注意点 写真は履歴書の中でもっとも重要です。 実は、写真は履歴書のなかで採用担当者がいちばん先に注目するポイントなのです。「写真で履歴書の第一印象が決まる」といっても過言ではありません。  とくに営業、販売職、接客業などは、顧客に与える印象を考慮するので、写真による第一印象はより重視されると考えてよいでしょう。 それだけ採用側にとって写真の印象は大きいと考え、最大限の気遣いをしてください。 なお写真の裏には、はがれてしまった時に備えて、名前と連絡先を書いておきます。 スナップ写真NG スナップ写真はNGです。 スピード写真はOKですが、若干費用はかかっても写真館で撮影してもらうと、表情、姿勢などについて客観的なアドバイスをしてもらえますので、おすすめです。 表情、ヘアスタイル、服装 貼付する写真は「無背景・無帽・正面・ビジネス仕様の服装」が基本です。 ヘアスタイルは寝癖などを整え、前髪が目にかからないように注意しましょう。過度な茶髪も避けて、表情は柔らかめにして。  男性はスーツにネクタイ、女性もきっちりしたデザインの服装を選びましょう。濃い色の服装の方が、写真全体が引き締まって見えるのでおすすめです。 写真の使い回しはNG 写真は3か月以内に撮った写真を使います。 また、履歴書は、書類選考で落ちると返却されることもありますが、写真の使い回しは避けたほうがベターです。 履歴書を作成するごとに写真も新しくしましょう。 氏名、住所、電話番号の書き方 氏名、住所、電話等は採用担当者が最初に目を通すところです。気を抜かずに正確に丁寧に書きましょう。 氏名 戸籍に記載されている正確な字を書きましょう。 既婚者で仕事上は旧姓を使っている人も、履歴書には本名を記入します。 ふりがなは「ふりがな」と書かれていればひらがなで、「フリガナ」と書かれていればカタカナで書きます。 住所 原則として都道府県は略さずに「○○県○○市~」と書きます。番地は「○丁目○番地○号」と記入します。「○○町1-2-3」のような略した書き方は避けましょう。 また、建物名も住民票通りに記入し、部屋番号まで正確に書きましょう。 なお住所のふりがなは忘れがちですが、必ず記入しましょう。 住所に書いた場所以外に連絡を希望する際には、連絡先に記入します。 実家を連絡先と書く場合は、家族に企業から電話がかかってくるかもしれないので、家族には予めその旨を伝え、きちんと対応してもらうようにしておきましょう。 なお、転職前の職場(現職)を連絡先にするにはマナー違反です。 電話番号 自宅の電話と携帯電話の両方を書きます。 自宅に固定電話がない場合には「なし」と記入します。 メールアドレス 採用担当者からの連絡がメールで来るケースが増えていますので、間違いがないように記入しましょう。 メールアドレスが「[email protected]」や「[email protected]」などのように、年齢にふさわしくない上にプライベート感のあるものであれば、ビジネス用としてふさわしいものを新規で取得しておきましょう。 生年月日 元号で記入するのが一般的です。 ここで元号を使用したら、学歴、職歴の年数も元号で統一します。  学歴の書き方 学歴は中学卒業年次から書くのが基本ではありますが、絶対書かなくてはならないものではありません。なかには、最終学歴だけ書く様式になっている履歴書もあります。 大学卒業であれば「○○大学 法学部 法律学科 民事訴訟法専攻」と詳細まで記入します。なお、応募書類では、企業名や学校名を正しく記入しましょう。 その際には、「県立山本高校」「福井県立山本高校」と都道府県から記入するのがおすすめです。  地元の小学校・中学校・高等学校を卒業したことが「売り」になる場合も 地元の企業に就職する際には、地元の小学校・中学校・高等学校を卒業したことが「売り」につながる場合もありますので、記入したほうがよいでしょう。  中途退学した場合の書き方 中途退学した場合には、退学の旨と退学の理由を書いておきます。正直に中退と書かないと学歴詐称になってしまいます。学歴詐称が判明すれば、せっかく入社できたのに懲戒処分の対象となってしまいますし、最悪の場合、会社を解雇されることもあります。 「家庭の事情により中途退学」「健康上の理由により中途退学」「進路志望変更のための中途退学」など簡単でいいので、きちんと理由を記入しましょう。 予備校や語学学校は学歴ではない 予備校や語学学校、資格取得のための学校は学歴ではないので、学歴の欄には記載しません。 アピールになる場合は、資格の欄に書くようにします。 留学したときの書き方 留学した経験がある場合は、留学先の国名、学校名、何を学んだかも記入します。 留学は普通は1年以上の留学がある場合に学歴として記入しますが、応募企業へのアピールポイントになりそうであれば、1年未満の留学経験も書いておくとよいでしょう。 学歴でアピールするか職歴でアピールするか 社会人経験の長い人は職歴欄でアピールする内容が多いはずなので、最終学歴だけ記入し職歴欄に記入する量を増やし、逆に社会人経験が短い人は空白をできるだけ少なくするためにも、基本どおりに中学校卒業年次から記入するなど工夫するとよいでしょう。 職歴の書き方 中途採用を行う企業は、どこも即戦力となる人材を求めていますので、職歴は採用人事が最も知りたい情報のひとつです。 また、転職者の売りは「これまでの実績」なので、応募者にとっても職歴欄は最大のアピールポイントといえます。 なお、転職を何回も繰り返した場合は「すべての勤務先を書くと転職回数の多さが分かってしまい、不利になるのでは」と考える人がいます。 しかし履歴書には、正社員として在籍していた勤務先については全て記入する必要があります。「この会社にはあまり長くいなかったから」と勝手に省略してしまうと「詐称」となってしまいますので、注意して下さい。 【職歴欄の書き方例】 免許・趣味・特技・資格の書き方 免許や資格は応募者の能力や実力の裏付けになります。しかし、応募先の応募職種にマッチしていなければアピール材料にならないので、履歴書に書く意味はありません。 免許・趣味・特技・資格を記入する際は、まず応募先の応募職種のニーズを考えてから記入する必要があります。 応募先の会社の内容とあまりにかけ離れた免許や資格を記入する場合は、その資格が異職種でも活かされる理由もアピールとして入れておくとよいでしょう。 【免許・資格欄の書き方例】 資格、免許は取得の古い順に書くTOEICスコアがあまりに古い場合は、書くのはNGアピールになるもの、難易度の高いもの、取得年度の新しいものを記載する自動車免許など略さずに正式名称を書く知名度の低い民間資格は書かない 志望動機の書き方 志望動機には、応募先企業の応募職種で何がしたいのか、何かできるのかの2つの観点を必ず盛り込むようにします。 そして、今までの経験と実務を裏付けとして、「自分はこれまでこういう仕事をしてきて、このような実績を出した。今後はこの経験を生かしてこういう仕事をしていきたい」という流れで具体的に書きましょう。 「経営理念に惹かれた」「御社の安定性に惹かれた」「御社の仕事内容に興味をもって」……など、よく使いまわされるような表現はNGです。必ず応募者オリジナルの文章を作成し、企業に合わせて書き分けましょう。 また「未経験ですが、御社で学ばせていただきたい」などもNGです。「残業や転勤がないので」「女性が働きやすい環境」などは、自分の事情であってアピールになりませんので、注意して下さい。 【志望動機欄の書き方例】 「競争の激しい○○業界において、私は常に現場の最前線で営業スキル・経験を培ってきました。 私は貴社で、このスキルと経験と取得した○○の資格を最大限活かせると考えました。また貴社の成果主義を重視する姿勢に強く惹かれ応募いたしました。」 「これまでシステム開発の企画、機能検証、サンプル評価、解析などの業務に従事していました。 これらの経験を活かし、貴社の落ち着いた職場環境の中で、開発の初期段階から事業化までの一連の流れに従事し、持ち前の迅速さ、正確さを活かしながら貴社発展の一翼を担いたいと考え応募いたしました。」 「前職ではレディースフォーマルのアパレルメーカーで販売・接客を担当しておりました。接客の際にはお客様のご要望をよく聞くこと、お帰りになるお客様を丁寧にお見送りをすることをとくに心掛けていました。 懇意にしてくださるお客様も徐々に増え、入社3年目以降の個人売上は、販売員10名のなかで常にトップを保っていました。 今後は、貴社が長年蓄積してきた信頼感ある商品を取り扱う接客サービスに従事していきたいと考えています。」 退職理由の書き方 退職理由は、自己都合の場合は「一身上の都合により退職」、会社都合の場合は「会社都合により退職」と書きます。 このほか、「同社倒産による会社都合退職」「在籍部署が海外に全面移転することが決定し退職」など、不可抗力のせいで退職したと明確に伝わるような退職理由である場合は、具体的に記入しましょう。 ココカラ転職では、履歴書や職務経歴書の書き方についても、丁寧なアドバイスを行っております。 「自分のアピールポイントが分からない」「志望動機の書き方が難しい」などのご質問にも丁寧にお応えます。

自分に合った企業が見つかる

紹介する地元の企業とは定期的に情報交換を行っています。そのため、職場の雰囲気や求められる人物像など、求人情報にはのっていない独自の企業情報を持っています。本当にあなたにマッチした企業を一緒にみつけましょう。

お電話でお問い合わせの際は、「転職相談希望」とお伝えください。

0120-554-361

受付時間:10:00~19:00