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転職の面接質問集~よく聞かれる質問10選&回答事例

転職でよく聞かれる質問10選

転職活動では、「御社で活躍できる人物です」という点を面接で伝える技術が必要です。
面接は、自社の事情を理解しニーズを把握し、それに最もマッチする人を採用するために行われるもので、優秀な人材が採用されるというわけではないからです。
ですから、面接担当者の質問の意図を把握し、それにマッチした回答をする必要があります。
回答例は、問いかけられた質問の裏に隠されている意図をくみ取る目安とするだけにとどめ、あくまでオリジナルの回答を用意する必要があります。

面接前にしておきたい「自己PRの準備」

面接前は、自分が伝えたいことを論理的にアピールできるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
この準備が足りないと、面接の質問に対して回答内容に一貫性がなくなり、面接担当者の信用度が一気に下がって印象も悪くなってしまいます。

また、回答を準備する際は、企業ごとの事情やニーズをしっかり把握する必要があります。そのうえで、その環境と条件できちんと働き成果を上げることができる……という点をしっかりプレゼンできるよう準備をすることが大切です。

面接は、応募する業務のニーズを理解していること、その応募する業務に必要な能力があること、経営規模や人員構成、社風などを理解していることなど、さまざまな視点からチェックされるものだということを、しっかり理解しておきましょう。

自己PRの準備の仕方

中途採用をする企業は「このような人を採用したい」という具体的な人材イメージをもっているものです。
「何をやりたいか」より「何ができるか」を問われることも多く、経験業務の中身や持っているスキルの内容も細かくチェックされます。
ですから「頑張りたい」「やる気がある」などの熱意を伝えるだけでなく、「行ってきた業務」「持っているスキルや実績」などをしっかり伝えられるよう、準備しておきましょう。

具体的には、下記のようなチャートに沿って自己PRの準備をしておくことが大切です。

■「御社で求められる能力は○○と○○であると理解している。とくに○○の能力が求められると思うが、自分にはその○○の能力が備わっている」

■「○○の能力には自信があり、裏づけるエピソードとしてAのような経験がある」

■「御社の事業内容を理解していて、具体的にいえば、○○というスキルが必要になるはずだ。そして私はそのスキルを身に付けている、もしくはそのスキルを向上させるための努力をしている」

■「だから、私は御社で働きたいと思った。そして御社で活躍する自信がある」

面接でよくされる質問

面接において質問に対する回答は、求人企業の事情やニーズにマッチしている必要があります。
転職活動を成功させるためには、面接担当者の質問に隠れている意図、ニーズ、ねらいをしっかりと把握して、それに合わせて回答できるよう、準備しておくことが大切です。

ここでは、転職活動でよく聞かれる質問10選と回答事例をご紹介します。
回答事例を参考にして、応募先企業ごとのニーズに合わせてオリジナルの回答ができるように準備しましょう。

1. 「あなたの短所は何ですか」

この質問は、応募者本人がそれを自覚しているか、そしてどのように克服しようと努力しているかを見極めるために、よくされる質問です。
回答内容と本人から受ける印象にギャップがあり過ぎると、「欠点を自覚していない応募者だ」と思われてしまうので、注意が必要です。

なお、面接担当者は「職場でうまくやっていける人柄か」「業務にそぐわない人柄ではないか」という点を気にしています。「背が低いことが短所です」とか「心配性です」など、業務に関係ない短所の説明が求められているわけではない、ということを理解しておきましょう。
そのほか「整理整頓が苦手」「早起きが苦手」など、学生並みの幼稚な回答をすると、それだけで不合格になってしまうことがあるので、避けてください。

短所や弱点について聞かれた時に、その欠点を自覚したうえで、めざす理想像を描けていること、発言内容全体から向上意欲を感じさせることができるよう、回答を準備しておきましょう。
回答を準備する際は、応募先の業務に関連しやすい事柄や具体的なエピソードを交えて話すと、説得力が増します。

~回答事例~

私は開発職として、どうしても品質にこだわりがちで、品質向上のために時間をかけてしまうことがあります。しかし、品質向上する際には、同時に経営全般、競合他社との差別化を意識する必要があると思っています。
そのため、マーケティングの書籍などを読んで、さまざまな成功事例について学び、広い視野を忘れずバランス感覚のある開発を心掛けるよう努力しています。

2. 「○○のスキルが足りないのでは?」

面接担当者が応募書類や面接を通して、応募者のスキルに不安を感じたとき、「○○のスキル・資質が足りないようですが」という質問をすることがあります。応募先職種での経験がない場合にされる質問です。

スキルや資質が足りない場合は、それを克服する努力が必要になります。なので、覚悟をもって応募してきているかを確認したいのです。
ですから、スキルや資質に不足があっても、それを補う知識や適性をアピールすることが大切です。

更に具体的なエピソードを添えると、面接担当者も「この人なら大丈夫だろう」と安心して期待感を持つことができます。
エピソード以外にも、資格取得や専門知識の習得などをアピールするのも効果的です。

~回答事例~

確かに私には○○のスキルがありません。
しかし、これまでも実務を通して知識を習得しており、情報収集力には自信があります。
この知識と情報収集力を活かして、○○のプロジェクトでは、戦略立案から具体的なタスクの設定まで行い、無事目標値を達成させました。
○○のスキルについても、現在年明けの検定に向けて日々勉強に励んでいるところです。
短期間で知識を習得し、成果を上げる自信がありますので、実務レベルでは問題がないと考えております。

3. 「前の会社を退職した理由は?」

転職活動では、退職理由についての質問は定番中の定番の質問といえます。
「すぐに辞めてしまうのではないか」「何か問題があるのではないか」などのマイナスイメージを払拭できるような回答を用意しておきましょう。

この際、前の職場の悪口や批判などを理由にするのは絶対に避けてください。
「ちょっとしたことで辞めたいと思う人なのでは」と不快な印象を抱いてしまうこともあります。

ネガティブなワードを避けつつ、応募先企業のニーズを把握し、そのニーズに沿って活用できる技能や資格を持っているとアピールしましょう。また、「キャリアアップに向けてのアクション」「実績を作ろうとする姿勢」「将来の目標」などをポジティブな態度で示すことが大切です。

~回答事例~

もともと自分自身のキャリアアップのために○○の知識を習得し、その知識を生かした業務に就きたいと考えていました。
しかし、会社の組織上の理由で、マーケティング職や宣伝職への異動を勧めていただきましたが、○○の知識が活かせる仕事ではありませんでした。
このお誘い自体は非常にありがたいと思っておりましたが、やはり○○の知識を活かしたいと考え、今年2月より現職から○○職へのキャリアチェンジを考え始めました。
2月の内示で新たなプロジェクトがスタートしますが、このプロジェクトが始動すると、2年間はそのプロジェクトにかかりきりになるので、2年間は転職活動を始めることが難しくなります。
そのため、これを機会に転職活動に専念したいと考え、退職を決意いたしました。

4. 「前職からブランクがありますがどうしてですか?」

前職を辞めてから離職期間が長い応募者に対しては、面接担当者は「実務能力が衰えているのではないか」と不安を覚えるものです。
どの程度を「ブランクがある」とするかは、面接担当者によって違いますが、3~6カ月程度空白期間がある場合、この質問をされる可能性が高くなるでしょう。

「転職活動をしたが、多くの会社に不採用とされたのではないか」「病気やトラブルなどがあるのではないか」という懸念を払拭できるよう、回答を準備しておくことが大切です。
もしブランクがあっても、その間に身につけたスキルや知識があるなら、忘れずにアピールしましょう。真剣に再就職に向けて努力してきた姿勢が評価されます。

~回答事例~

この半年は母の介護に専念しており、転職活動を行うことができませんでした。
その後、母の容態も安定し介護の必要がなくなったので、転職活動を始めました。
介護をしている期間は、統計学のセミナーに通い、さまざまな定量解析手法を学んだので、ブランク前よりもマーケティングスキルは向上したように思います。
この半年の経験は、ブランクというよりも自分自身の知識やスキルを向上させてくれた期間であると考えています。

5. 「何度も転職している理由は?」

転職回数が多い応募者は、「不満があると簡単に会社を辞めてしまうのでは」という不安だけでなく「トラブルを起こしやすいのでは」「就労意欲が乏しいのでは」といった不安を持たれがちです。
「2年以上勤続した会社がない」「2回以上の転職経験がある」と言う場合は、この質問をされる可能性があるので、回答を準備しておきましょう。

転職活動が多くても、納得のいく理由があればハンディになることはありません。
ただし言い訳やグチは禁物。
やむを得ない事情があったこと、一貫して前向きな目標を持っていること、今後は長く勤続したいと考えていることを簡潔に伝えましょう。

~回答事例~

これまでの10年間は、将来の○○という夢に向けて、さまざまな職種を経験することが必要だと考えました。3社目ではこの経験を生かして、○○職でのキャリアを積みたいと考えて転職しました。
いずれの職種でも常に実績を出し、会社に貢献してきたという自負がありますし、すべての経験が現在の自分の強みになっていると思っています。
この経験、知識、ノウハウを御社で十分に発揮し、今回を最後の転職として自分の目標に向かおうと考え、応募しました。

6. 「希望職種に就けない場合もありますが?」

「希望職種に就けない場合は、どうしますか」という質問は、応募者の柔軟性や志望意欲を確認するためにされる質問です。
この場合も、「大丈夫です」「頑張ります」「どんな仕事でもやります」というだけでは足りません。かえって「仕事に対するこだわりや熱意がない」というマイナス評価につながるリスクがあります。
「希望職種の方が、応募先のニーズと自分が合致している」という根拠を示しつつ、「○○の職種を希望していますが、他職種を経験することも自分のスキルや視野を広げることにつながると考えます」という、柔軟で前向きな姿勢をアピールするのがおすすめです。

~回答事例~

あくまで○○の職種を希望していますが、幅広い知識とスキルを身に付けることは、○○の仕事にも活かされると思いますので、問題ありません。
まずはどの部署に配属されても、その場でしっかりと仕事を覚えること、着実に成果を上げることを目指したいです。
ただ、やはりゆくゆくは○○の職種に就きたいため、どの部署に配属されてもそこで実績を出してから、○○職への異動届を出したいとは考えています。

7. 「応募条件を満たしていないのでは?」

「応募条件を満たしていないですね?」という質問は、志望動機についての問いかけで、第二新卒者などのキャリアが浅い応募者や、異業種からの応募者に対してされる質問です。
しかし、応募条件を満たしていなくても面接に呼ばれたのですから、十分合格する可能性があります。
もちろん、最低限の条件は満たしているのが一般的ですし、ライバルたちがその条件を満たしている場合、そのライバルたちにはない自分だけの強みなどをアピールすることが必要です。

応募条件を満たしていなくても、仕事内容を十分理解していること、ハンディをいかに克服しようとしているか、という前向きな姿勢をアピールできるように準備し、自信をもって面接に臨みましょう。

~回答事例~

確かに○○の資格は持っておりませんが、これまでの業務で誰よりも高い成果を上げてきました。経営、金融に関する専門書を年間200冊のペースで読破し、○○のセミナーにも通っておりますので、○○の資格に相応する業務に十分対応できると考えています。
ただ、やはり資格を保持しているという重要性は痛感していますので、○○の資格取得に向けて、勉強を続けています。

8. 「給与はどのくらいを希望しますか?」

給与や待遇について確認する質問は、面接の中核に当たる質問です。
このとき、高水準の給与額や待遇の良さを志望動機として述べたり、その企業が想定している給与額とあまりにかけ離れた回答をするのは危険です。
企業理念や経営モットーに惹かれたことを前置きしたうえで、妥当性のある希望額を提示しましょう。「御社の規定に従います」という回答も、無難な回答といえます。

~回答事例~

現在の年収は400万円です。そのうえで四半期ごとに営業キャンペーンがあり、報奨金がプラスされます。
ですから私の年齢、経験を考慮して、この額を最低保障していただけると幸いです。ただし、御社の規定もあると思いますので、ご相談させてください。

9. 「休日は何をしていますか?」

「休日は何をしているか」というプライベートな質問は、独身者がよく聞かれる質問です。「会社以外では、何をして過ごしていますか?」「趣味は○○とありますが、サークルなどに入っているのですか」と質問されることもあります。
これは、応募者の素顔や普段のライフスタイルをチェックすることで、健康面の悪影響や業務効率の低下がないかを確認するためです。

ユニークな回答をして、アピールしようとする応募者がいますが、質問の狙いは「勤務に支障のない生活を送っているか」という点を確認するためであることを忘れないようにしましょう。
意外なセールスポイントがあれば、人間性の幅の広さをアピールできますし、趣味や習い事、自己啓発で心掛けていることをアピールすれば、健康的で志が高いことをアピールできるので、効果的です。

~回答事例~

休日の午前中は、好きな読書やDVD鑑賞をよくしています。午後は年に一度出場しているトライアスロンのためのトレーニングをしていることが多いです。
また、日曜日には、ファイナンスのセミナーに参加しています。ファイナンスの知識を深め、一日も早く業務に活かしたいと考えています。

10. 「なぜ当社に応募したのか?」

「なぜ当社に応募したのか?」「なぜ他社ではなく当社なのか?」という質問は、志望動機について確認したい時によくされる質問です。
面接担当者の狙いは、「仕事内容も応募条件も似たような求人が多数あるなかで、なぜあえて当社に応募したのか」という点を確認すること。

「御社の商品に興味があるから」とか「御社の企業理念に魅力を感じたから」だけでは不十分です。「なぜ興味があるのか」「なぜ魅力を感じたのか」まで明確に説明できるよう準備しておかないと、誠実さや熱意が伝わらず、いい加減な印象を与えてしまいます。

~回答事例~

雑貨ショップなどで御社の商品を拝見し、素材や加工品質の良さに好感を抱きました。また、他社と違い、ディーラーに頼らない直販体制という点にも魅力を感じていました。
純粋に自分がファンである商品、エンドユーザーの支持を受けている商品を扱うことで、仕事にも誠実に取り組めると思っています。
また、前職と販路が似ているので、ニーズや購買動向も広く拾い上げることができ、経験をベースに貢献できると考えたのが応募理由です。

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