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職務経歴書のルール

職務経歴書のルール

職務経歴書は、自分の経験やスキルを企業のニーズに合わせてまとめる必要があります。
長文や不要なアピールポイントを盛り込むのは意味がありません。差別化し、会いたいと思わせるためには工夫が必要です。
特に、応募先企業のニーズを把握し、それにマッチした情報を記載することが重要です。
ここでは職務経歴書を作成するコツや、セールスポイントの見つけ方についてご紹介します。

職務経歴書の枚数はA4で1枚~2枚

職務経歴書は、A4で1枚、長くても2枚までにまとめましょう。
何ページにもわたってビッシリ記載された職務経歴書は、採用担当者の「読む意欲」を奪うだけで逆効果です。

分量はA4で1枚で、スッキリとまとめるのが理想です。
キャリアが長い場合や転職回数が多い場合でも、2枚までにまとめます。どうしてもキャリアを書ききれないという人は、職務要約を上段に入れて、キャリアの概要がすぐに分かるように工夫しましょう。

編年体式職務経歴書

編年体式職務経歴書とは、いつからいつまで、何をしてきたかを年ごとに時間の経過に合わせて記載していくタイプの職務経歴書です。
入社、研修、配属、異動、昇進などの節目をポイントにして、箇条書きなどで分かりやすく表現していきます。もっともベーシックな書き方の職務経歴書で、業種を問わずに用いられる形式です。
読み手にとっても、応募者の成長の度合いが時系列で確認出来るので、今後どのように成長していくかもイメージしやすいでしょう。

ただ、書き方を工夫しないと、他の応募者に差をつけることは出来ませんし、特徴がない分かりにくい職務経歴書になってしまいます。

転職回数が多い場合や、多くの会社で派遣社員として勤務してきた経験がある人などは、年ごとに職歴を羅列すると、それだけで目一杯の印象になってしまいますので注意が必要です。
転職回数の多さだけ目立って、成長度合いを把握しにくい職務経歴書になってしまわないよう、工夫しましょう。

編年体式は、全体に項目を羅列するだけでなく、適切に項目を分けてタイトルをつけるなど、読み手に分かりやすいレイアウトを心掛け、採用担当者に「読もう」という意欲を起こさせることが重要です。
数字でアピール出来ることがあれば、きちんと具体的な数字を記入しましょう。可視化出来る表現は、採用担当者にストレートに届くので有利です。

~編年体式職務経歴書の記載例~

平成年○年4月 株式会社○○ 営業第2課
・個人顧客のデータ管理
・ルート営業のアシスタント

平成年○年4月 株式会社○○ 営業第1課
・法人顧客の売掛金管理
・新人教育研修

平成年○年4月 株式会社○○ 営業第3課
・大学顧客向け営業促進
・販売促進用グッズ企画立案

平成年○年10月
・主任に昇格
・前年度売上25%アップ達成

■これまでに企画した販促品の例
・○○○○○
・△△△△△

■取得資格
平成年○年4月 マイクロソフトオフィススペシャリスト

キャリア式職務経歴書

キャリア式職務経歴書は、経歴や業務内容を分類してスキルを強調するスタイルの経歴書です。
この形式では、募集職種に沿ったアピールができるメリットがあります。職務の内容はアピール度の高いものから順に記載し、具体的なポイントや実績を示しましょう。
この形式は、転職や異動が多い人や専門性の高い人におすすめです。ただし、経験が浅い若手の場合は誇大表現になる可能性があるため、避けることが無難です。

~キャリア式職務経歴書の記載例~

◆○○システム開発
株式会社○○ 平成○年12月~平成○年3月
・概要 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・規模 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・役割 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・環境 機種:□□、OS:□□、言語:□□

◆○○システム開発
株式会社○○ 平成○年12月~平成○年3月
・概要 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・規模 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・役割 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・環境 機種:□□、OS:□□、言語:□□

自己PRをメインとした職務経歴書

職務経歴書には厳格なルールがないため、他の応募者と差をつけるためにアレンジすることがおすすめです。
たとえば、自己PRを先に記載して、経歴を後に書く方法があります。ただし、抽象的な表現ではなく具体的なアピールを意識することが重要です。
このようにアレンジされた職務経歴書は、すべての企業で効果的ではないかもしれないので、注意が必要です。伝統的な業界や老舗企業では、厳格なルールを重視している場合がありますので、避けることが無難です。

職務経歴書の記載ルール

これまで述べてきたように、職務経歴書の書き方はいろいろなアレンジがありますが、最低限盛り込まなければならない事項や体裁は意識しましょう。

見出し・行頭

日付、氏名、タイトルは、職務経歴書に最低限必要な要素です。
日付は提出日にし、文書の最後には「以上」と記載しましょう。
忘れがちですが、2枚以上になってしまう場合には、きちんとページ番号をつけます。

誤字・脱字は論外

誤字・脱字、名称や敬称の間違い、年号のミスがないことは最低限のルール。
十分注意して、書き間違いのないように丁寧に作成しましょう。

セールスポイントの見つけ方

自分を客観的に見ることが出来る能力は、社会人として特に求められます。
自分のセールスポイントと応募先企業の接点を見つけ、採用側のニーズを意識しなければ、選考に通る職務経歴書を作成することは出来ません。

応募先企業が必要なキャリア・スキルを見極める

まず、希望職種や求人内容を再度確認し、ホームページも見ながら、自分が応募する仕事を具体的にイメージします。
求人欄には、対象となる人材や求める人材について記載されています。これらの情報を読み込んで、実際にその企業に入社し、その仕事をすることになった時の自分を具体的にイメージすると、企業のニーズが分かりやすくなります。

企業のニーズが分かったら、要求される経験や能力を判断します。そして、自分の経験や能力と照らし合わせながら、応募先と自分の「接点」を見つけ出しましょう。
求人広告に「明るい対応が出来る人」と書かれてあれば、過去にお客様などに明るく対応出来た経験はないか、褒められたことはないかを考えます。
キャリアが浅くて接点が見つけられない……という人も、諦めずに新人研修や職種別研修などを思い返してみましょう。そこで身に付けた知識なども、十分アピール出来る要素になります。

どうしても自己分析が出来ない場合は、他人に自分を評価してもらうのも一つの方法です。信頼出来る同僚や友人に相談してみると、思わぬヒントを得られることもあります。

接点を見つけたらアピール

接点を見つけたら、職務経歴書でその接点を効果的にアピールしましょう。
アピールする場合は、「やりたい」「学んだ」と記載するだけではなく、前向き・具体的な表現を心掛けるのがおすすめです。

たとえば、単に「コミュニケーション能力を学んだ」と記載するのではなく、「顧客に名前を覚えてもらえるような関係づくりを目指した」と表現します。他にも、「システム開発に関する知識がある」ではなく「要件定義、実装、運用まで、システム開発に関する一連の流れをすべて経験している」というように具体的な表現にすると効果的です。

盛り込める数値がある場合には積極的に記載しましょう。顧客数や売り上げ、成果など、数値で表すことが出来れば、説得力を増すことが出来ます。その他、第三者からの「お褒めの言葉」があるエピソードも、十分なアピールポイントになるでしょう。


以上、職務経歴書のルールについてご紹介してきました。
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