想定外の食費増も幸せのうち?大手食品メーカーを離れて見つけた「土地に生かされる」豊かな暮らしと新たな挑戦
投稿日:2026.01.27 最終更新日:2026.06.11
十全化学株式会社
石山 和裕様
今回お話を伺ったのは、46歳で東京から富山へ移住し、十全化学株式会社へ入社した石山和裕様です。大手食品メーカーでの華やかなキャリアを持つ中、なぜ富山を選んだのか。その決断と新たな挑戦の軌跡に迫ります。
【転職前】
- 業種
- 食品
- 職種
- 人事開発・人材開発
- 仕事内容
- 組織開発
【転職後】
- 業種
- 薬品・化学・バイオ
- 職種
- 人事
- 仕事内容
- 人材開発・組織開発
現在どんな仕事をしていますか?
創業75年を超える医薬品原薬メーカー、十全化学の総務部で課長を務めています。私のメインミッションは、これまでのキャリアで培ってきた「組織開発」の知見を活かし、歴史ある同社の組織基盤を次世代に向けてアップデートすることです。
現在は、人材開発・組織開発がメインではありますが、評価・査定の取りまとめ、部下のマネジメントなど幅広い業務に取り組んでいます。
取り組みの1つとして社長と従業員の対話セッション(※後述)を企画し、立場の垣根を越えたコミュニケーションの場を創出するなど社内での新しい取り組みにも挑戦しています。
入社前のご経歴を教えてください
キャリアのスタートは岡山本社の乳業メーカーでの営業職と商品開発でした。食べることが好きで身近な商品に触れたかったことに加え、東京出身ということもあり、他県での一人暮らしに憧れがあり入社を決めました。
その後、ライフステージの変化もあり東京本社の大手食品メーカーに転職しました。営業を経験した後、マネージャーとして13名の部下を率いていましたが、そこで「組織の持続性」という大きな壁にぶつかりました。ブランド力はあっても人が定着しにくい現状を打破するため、独学でコーチングや組織開発を学び、自分のチームで実践したところ、「業務に前向きに取り組む姿勢」と、「やりがい」の向上を実感する事ができました。
この成功体験を全社に広めるべく、役員に相談して立ち上げたのが「組織開発部(後のウェルビーイング推進部)」です。2名から始まったこの部署を最終的には20名規模にまで成長させました。エンゲージメント調査の導入やキャリアコンサルティングの仕組み化など、日本の大企業における組織変革の最前線で「人と組織の可能性」を形にしてきました。
転職のきっかけを教えてください
きっかけは、金融機関でキャリアを積んできた妻の「46歳を機に、立山連峰の景色が見える富山で人生の後半を歩みたい」という強い決意でした。
実は私たちには、かつて転勤で過ごした新潟での強烈な記憶がありました。東京での消費中心の多忙な日々とは対照的に、日本海側の土地には「土地に生かされている」という感覚、豊かな食、そして四季の移ろいを肌で感じる心の余裕がありました。
これまで私のキャリアに合わせて各地をついてきてくれた妻が、初めて明確に示した「自分の生きたい場所」。その思いを尊重したいと考えたのが一番の理由です。
セカンドキャリアとして年齢を重ねてからの移住も検討していましたが、「46歳なら転職も移住もできる。両親も健在のため説得できる。」という妻の心強い言葉をきっかけに家族や価値観を大切にするべく富山への移住・転職を決意しました。
どのように転職活動を進めましたか?ココカラ転職を利用したきっかけも教えてください
最初は全国展開の大手エージェントにも登録しましたが、移住を決意したこともあり、地場のエージェントも利用してみようと出会ったのがココカラ転職でした。
正直、最初はココカラ転職のことをよく知りませんでした。求人を探す中で、大手インターネット関連サービス会社出身の社長が所属する十全化学を知り、その取扱いがあるココカラ転職への期待度は少しずつ高まっていきました。
また、面接対策として提供された資料は、企業の歴史や社長のパーソナリティが鮮明に描かれた、大手にはない「手作り感」のあるものでした。地元の事情に精通したエージェントならではの深い寄り添いがあったからこそ、納得感のある決断ができたと感じています。
「手作り感」のある資料については変わらず継続して欲しいですね(笑)。
十全化学を選んだ理由
もともと廣田社長を知っていたことや、社長の前職である大手インターネット関連サービス会社に組織立ち上げ時にお世話になった過去もあり、興味を持ったことがきっかけです。妻の転職が先に決まっていたこともあり、焦ってはいませんでしたがテンポ良く求人紹介してもらえたこともありご縁に繋がりました。
自分の知見・経験を最大限に発揮できる環境があり、組織開発に注力する廣田社長の考えにも共感できたため十全化学への入社を決意しました。他エージェントからも十全化学の内定後に求人の紹介がありましたが、満足のいく結果だったためそのまま入社に至りましたね。
やりがいを感じる瞬間
自分の現時点のバリューを発揮するよりも「10年後、20年後の十全化学の在り方」を考慮して、サステナブルなものを提案できる環境にやりがいを感じます。真の人材開発は「どれだけ残せるか、人を育てられるか」だと思いますので、そのような視点で廣田社長と対話し、認めてくれる。この環境はとても有難いですね。
先日、私が企画した「それ、廣田さんに聞いてみよう」という対話セッションでは、社員から「私の次の賞与はどうなりますか?」といった非常に率直な声もあがり盛り上がりました。何でも遠慮せずに聞くことができる環境づくりは従業員の助けにもなっているかもしれませんね。
また、業務上特に管理職との接点が多いため、話し合いや飲み会でコミュニケーションを重ね、感謝される機会も多いです。負荷を掛ける部分もある中、前向きに対応してくれる皆さんに同じく感謝しています。
個人的に入社後1年間は前職の話をすることは控えていましたが、社内改善のためにこれまでの経験を披露する場も多く、皆さん快く受け入れてくれました。これもやりがいに繋がっているかもしれません。
入社後の悩みや困ったこと
そもそも移住のため、富山を調べたこともあり公私ともに悩みを感じることはありません。年に数回土曜出勤のある企業でしたが、有給を充てることもできるとココカラ転職を通じて確認できたため、大きなギャップはありませんでした。
唯一の困りごとは、食に関する誤算です。富山の魚があまりに美味しすぎて、妻と近所の回転寿司や魚屋を巡ることが日常になり、食費が想定以上に跳ね上がりました(笑)。エンゲル係数は上がりましたが、それ以上に生活の満足度が向上し、毎日楽しく過ごしています。
実際に転職して、よかったと思うこと
46歳の転職・移住ということもあり、様々な点で諦めが必要ではないかと思っていました。
キャリアアップや給与改善のための転職ではなかったため、「やりたいことができないのではないか。年収が半減するのではないか」と覚悟していました。前職の経験を遺憾なく発揮させていただいたうえで給与面も想定以上に評価してもらえたことが嬉しかったです。
「地方に行く=諦め」ではなく可能性を見出して動くことの大切さを感じた経緯もあり、富山県の移住支援のお手伝いもさせていただいています。東京で講演する機会もあるため、純粋に嬉しく思います。
これから転職する方へのメッセージ
「自分は何を大切にして生きていきたいのか」という価値観をぶらさずに活動していけば自然と結果はついてきます。価値観が明確でないと、どうしても他責思考になってしまいます。自分の羅針盤(=一番大切にするもの)があれば入社後のカルチャーショック、リアリティショックのダメージも軽減できるかと思います。
細かい部分をギャップとするのであればキリがありません。自分が信じてきた価値観があればきっと大丈夫ですのでぜひ一歩踏み出してみてください。
担当コンサルタントより
北陸担当
稲月 琴子
大手企業からIターンという素敵なご縁をつなぐことができたご成約でした。
当初、十全化学様は20代若手を募集されていましたが、石山様は素晴らしいご経歴をお持ちであったため、お打ち合わせ時に私から「管理職クラス」での採用を打診いたしました。
結果、企業の潜在ニーズと合致し、ご入社となりました。異業種からの挑戦かつ管理職クラスということもあり、面接対策や情報共有を徹底し、伴走支援に注力いたしました。
COMPANY 会社概要
| 会社名 | 十全化学株式会社 |
|---|---|
| 資本金 | 6,500万円 |
| 売上高 | 135億円(2024年12月) |
| 事業内容 | 医薬品原薬(有効成分)及びその重要中間体 特殊中間体の受託製造 治験用原薬等の試製受託 CMC開発支援サービス |
RECRUIT この会社の求人情報
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