キヤノンイメージングシステムズ株式会社(以下、CIS)は、キヤノングループの一員として、世界中で愛用されるキヤノン製品の開発を担う技術者集団です。新潟に拠点を置きながら、そのアウトプットは世界品質を誇ります。
今回は、新卒入社から20年、開発部隊を牽引する金子様と、理想の環境を求めUターンしたエンジニアの高澤様が登場。
「物理的な手応えを感じる組み込み開発」「20年前から続く働きやすさ」、そして「圧倒的な信頼を支える厳格なプロセス」について、世界最高峰のモノづくりを支える「技術」と「人」の核心を語っていただきました。
Profile
金子 昌弘(かねこ まさひろ)様
キヤノンイメージングシステムズ株式会社 第一開発部 開発11課 課長
2005年に新卒で入社後、20年にわたりディスプレイやプロジェクター、プリンターといったキヤノン製品の組み込み開発に従事。現在はプリンターのファームウェア(OS、ハードウェア制御などの基幹部分)の開発マネジメントを担当しながら、次世代のリーダー育成や組織づくりに尽力している。
高澤 健司(たかさわ けんじ)様
キヤノンイメージングシステムズ株式会社 第一開発部 開発11課 エンジニア
大学卒業後、関西にて車載系ECUの開発に従事。30歳を機に、働き方の改善と地元貢献を目指し、2022年にCISへUターン転職。「オシロスコープで通信波形を見るのが好き」という根っからの組み込みエンジニア気質を持ち、現在はプリンターのファームウェア開発でプロジェクトリーダーを務める。
【Adviser】鍛治 岳志(かじ たけし)
ココカラ転職 新潟エリア担当
2008年、株式会社カラフルカンパニーに入社。人材紹介部門にて北陸エリアを経験後、新潟拠点の立ち上げに伴い新潟市へ転居。現在は同エリアの責任者として、求職者の転職支援と企業の採用支援の双方を一貫して行っている。
新潟発、世界基準。キヤノンのDNAが息づく技術者集団
―まず、CISという会社の全体像と、独自の魅力について教えてください。
金子様:
私たちは、キヤノンの製品開発における「ソフトウェア領域」を一手に担う技術者集団です。もともとはベンチャー企業としてスタートしたのですが、現在ではキヤノンの100%子会社として、完全に技術開発に特化した組織になっています。
新潟に拠点を置いていますが、東京のキヤノン本社や各地の事業所とは常にシームレスに連携し、最先端の製品開発を行っています。初代社長が新潟出身だったというご縁でこの地に拠点を構えたと聞いていますが、今では「新潟から世界のキヤノン製品を生み出す」という誇りを持って仕事をしています。
高澤様:
私は中途入社ですが、入って驚いたのは「技術への没頭しやすさ」ですね。新潟駅に近い好立地でありながら、オフィスの中は非常に静かで落ち着いています。
技術的な議論は活発ですが、感情的に怒鳴るような人は誰もおらず、純粋に「どうすれば動くか」「どうすれば良くなるか」に向き合える環境です。受託開発というと「下請け」のようなイメージを持たれるかもしれませんが、実際はキヤノンの開発チームと対等に議論し、こちらからも提案を行うパートナーのような関係性です。
基板剥き出しの興奮。「仕組み」と対話する物理的な手触り
―その環境で取り組む「組み込み開発」の魅力、特にWeb開発などとの違いはどこにあるのでしょうか。
高澤様:
私がエンジニアとしての原体験を感じるのは、「目に見えないものが、自分の手で可視化され、動く瞬間」です。
前職時代から、オシロスコープを使って電気信号の波形を覗き見るのが大好きでした。目に見えない通信データが、波形として画面に現れ、意図通りに制御できているかを確認する。その瞬間に面白さを感じるんです。Web系の開発は、画面上のUIなど「目に見えるもの」を作ることが多いですが、組み込み開発はハードウェアの内部、つまり「仕組みそのもの」と対話ができる点が大きな違いです。
CISに入ってからは、開発段階の「基板剥き出しの状態」の試作機が手元に届きます。まだ世に出ていないハードウェアにファームウェアを書き込み物理的に動かす。この「モノづくり感」は、メーカー系システム企業ならではの醍醐味だと思います。
金子様:
その「自分のプログラムで、物理的なモノが動く」という手応えは、私もすごく分かります。画面の中だけで完結せず、目の前の機械がリアクションを返してくれるのは面白いですよね。そうやって生み出した製品が、さらに社会の中で活躍する姿を見た時の達成感もまた格別です。私も若手の頃、開発に携わったプロジェクターがプロジェクションマッピングや、展示会の8K映像投影に使われているのを見たときは震えました。「この制御の一部を自分が実装したんだ」と世界的な舞台で実感できるのは、エンジニア冥利に尽きますね。
「自工程完結」の誇り。世界品質を支える厳格なプロセス
―キヤノン製品といえば「高い品質」で知られていますが、開発現場ではどのようにその品質を担保されているのでしょうか。
金子様:
私たちの根底にあるのは「自工程完結」という思想です。「自分の工程で品質を完全に作り込み、後工程(お客様)には絶対に不良を流さない」という意識を、全員が当たり前のように持っています。
そのために、開発プロセスには厳格な「フェーズゲート」を設けています。工程が進むごとに「関所」のようなチェックポイントがあり、チーム内レビュー、他チームによるクロスレビュー、管理職チェック、必要に応じて第三者評価部門によるテストまで、何重もの網をかけます。
―そこまで徹底されているのですね。
金子様:
はい。単に「動きました」では決して次の工程には進めません。「どのようなテストを、どれだけのボリュームで行い、どういう結果が出たか」という客観的なエビデンス(証拠)をセットにして初めて、成果物として認められます。
時には技術的なリスクが高い部分について、専門の評価部隊を入れて徹底的に叩くこともあります。この厳格なプロセスと、それを裏付ける膨大なエビデンスこそが、キヤノンブランドの「信頼」の源泉であり、私たちがプロフェッショナルとして最も誇れる部分ですね。
「20年前からホワイト」だった。心理的安全性が生む品質
―非常に厳しいプロセスのようですが、現場の雰囲気も張り詰めているのでしょうか?
高澤様:
それが、プロセスは厳格ですが、「心理的安全性」は非常に高いんです。
ミスやバグが起きた時、「誰がやったか」を責めるのではなく、「なぜ起きたか」「どう仕組みで解決するか」を冷静に議論します。感情的な叱責がないからこそ、ミスを隠さずに報告でき、結果として早期に品質を高めることができる。厳しさと温かさが両立している稀有な環境だと思います。
金子様:
そこは昔から変わらない当社のカルチャーですね。私は新卒で入社して20年になりますが、IT業界でよく聞くような「デスマーチ」や理不尽な長時間労働といった経験は、実は若手時代からほとんどないんです。
当時から「社員を大切にする」という方針が徹底されていて、「ワークライフバランス」という言葉が世に出る前から、無理なく働ける環境が整備されていました。だからこそ、社員が疲弊することなく、長く技術を磨き続けられる。ベテラン層が厚く、技術の継承がスムーズに行われているのも、この「働きやすさ」が土台にあるからだと思います。
派遣時代の不透明さを払拭。「納得感」のある評価と支援
―エンジニアとしての「評価」や「キャリア」については、前職と比べてどう感じていますか。
高澤様:
前職の派遣時代に一番悩みだったのが、「評価の不透明さ」でした。派遣先でどれだけ成果を出しても、自社の評価者は現場を見ていないため、頑張りが給与や評価に直結しないもどかしさがありました。
しかしCISに入社してからは、リーダーや管理職がすぐ近くで日々の働きを見てくれています。「あの時のあの対応が良かった」「ここはもっとこうすべきだった」というフィードバックが直接もらえますし、それが正当に評価に反映される。この「納得感」は、モチベーションを維持する上で非常に大きいです。
金子様:
私たちは、メンバーのスキルを「見える化」することに力を入れています。定期的な目標面談の中で、本人がやりたいことや将来のビジョンをヒアリングし、それに合ったプロジェクトや役割をアサインするようにしています。
高澤さんのように、「リーダーをやりたい」「新しい技術に触れたい」という意欲があれば、入社年次に関わらずチャンスを提供します。実際、彼は入社2年目でプロジェクトリーダーを任されていますが、これは決して特別な例ではありません。
―中途入社の方が孤立しないような取り組みはあるのでしょうか。
金子様:
はい、そこにも力を入れています。中途入社の方は、どうしても「人間関係の構築」や「社内ルールの把握」で孤立してしまいがちです。
そこで、私たちは定期的な「1on1ミーティング」や「中途入社者座談会」を開催しています。同期入社のような横のつながりを作ったり、業務上の些細な疑問を解消したりする場を設けることで、孤独感を解消し、早期に定着できるようサポートしています。
DXと生成AI。受託開発の枠を超える挑戦
―未来に向けた新しい取り組みである「DX推進」についても教えてください。
金子様:
はい。私たちは長年、キヤノン製品の受託開発をメインに行ってきましたが、それだけにとどまらず、新しい価値を生み出す取り組みを加速させています。
DX推進と構造改革を行う専門の部署が中心となり、社内の開発プロセスの革新や生産性・品質の向上、およびDXを担うプロフェッショナル人材の育成に取り組んでいます。生産性・品質向上では、AI技術を活用した効率的な開発体制・開発支援環境、クラウド活用したインフラの構築などの実証実験と導入が進んでいます。既存の技術力や品質に、AIという最新技術を組み合わせることで、開発効率を劇的に向上させる。これは単なる効率化だけでなく、エンジニアがよりクリエイティブな「考える業務」に集中するための環境づくりでもあります。
―キヤノン製品以外の、外販や地域への展開についてはいかがでしょうか。
金子様:
キヤノングループ外へのソリューション提供も、戦略的に拡大しようとしています。例えば、私たちが培ってきた画像処理技術やセキュリティ技術、AIの知見を活かして、セキュリティコンサルティングやAIビジネスコンサルティング、IoTシステム開発を行う新規事業です。また、新潟という地域性を活かし、地元企業のDX推進を支援するといった構想もあります。
これまではキヤノン向けの受託開発に集中してきましたが、今後は会社としてCISというブランド価値そのものを高め、技術の力で社会課題を解決していく方針を打ち出しています。社長自身が開発出身で、こうした新しいチャレンジを積極的に後押ししてくれるので、会社全体としても非常に前向きな空気が流れていますね。
技術と文化を理解する「パートナー」との出会い
―今回、ココカラ転職を利用されてみていかがでしたか。率直なご感想をお聞かせください。
金子様:
企業側として率直に申し上げると、ココカラ転職さんは単なる人材紹介会社ではなく、信頼できる「パートナー」だと感じています。私たちの求める人物像や技術的な要件を深く理解し、的確にマッチする方をご紹介いただけるからです。ただ条件に合う人を送るのではなく、「なぜこの人がCISに合うのか」という定性的な部分まで汲み取っていただけている安心感があります。今回の高澤さんのように、こちらの希望に合致する素晴らしい方と巡り会えたのは、その精度の高さゆえだと思います。
高澤様:
求職者側としても、担当の鍛治さんには本当に助けられました。関西にいながら新潟の企業を探すのは大変ですし、一人ではこれほど深い情報は得られなかったと思います。特に、面接でのトラブルの際、すぐに企業側と連携をとって私の不安を解消してくれたスピード感と親身な対応には救われました。夜遅い時間でもメール対応をしてくださったり、私の「組み込み開発が好き」という志向を深く理解し、的確な企業を紹介してくれたおかげで、ミスマッチのない転職ができました。心から感謝しています。
技術を楽しみ、変化を恐れない。あなたらしいキャリアを、ここで共に
―最後に、転職を考えている方へメッセージをお願いします。
高澤様:
転職を迷っているなら、まずは自分の中での「基準」を明確にしてみるといいかもしれません。私の場合は、「業務と給与のバランス」「ワークライフバランス」「やりたい仕事が今の職場で叶えられるか」の3点を基準に考えていました。これらが崩れてきたと感じたら、動き出すタイミングかもしれません。また、実際に転職するかどうかに関わらず、一度これまでの業務の「棚卸し」をしてみるのもお勧めです。自分がやってきたことに自信が持てますし、いざ動こうとした時にスムーズに自己PRが書けるので、心理的な負担も軽くなります。
CISは社員の声をしっかり聴いてくれる会社です。「これがやりたい」という意思を持っていれば、入社年次に関わらずチャンスをくれる環境ですので、ぜひ自分の軸を持って飛び込んできてほしいですね。
金子様:
私たちの現場には、技術を磨きつつ、仲間と協力しながら共に成長できる温かい環境が根付いています。学ぶ姿勢と前向きな気持ちさえあれば、私たちがしっかりサポートしますので安心してください。
この業界は技術の変化が激しいため、「これしかできない」と固執するよりも、新しいことに興味を持って自ら学び続けられる方が活躍できるはずです。キヤノンからの要望も多岐に渡りますので、「求められていること」や「やりたいこと」に対して柔軟に変化を楽しめる方には、多くの成長機会が待っていると思います。
中途入社の方がスムーズに馴染めるようなサポート体制もしっかり整えていますし、私たちも全力でバックアップします。ぜひ、一緒に新しいキャリアを築いていきましょう。
―本日はありがとうございました。
担当コンサルタントより
新潟担当
鍛治岳志
組み込み開発という仕事に強い誇りを持っている方、というのが最初の印象でした。高澤様のそういう思いに応えたいと思い、求人のご提案や面接対策などにも時間を使い、サポートさせていだきました。高澤様が企業研究や志望動機作成など、面接の準備をしっかりしていただいたことが希望する企業へ内定が出たことの要因だったと思います。今回のインタビューで、現職での活躍ぶりをお聞きできて非常に嬉しかったです。
COMPANY 会社概要
| 会社名 | キヤノンイメージングシステムズ株式会社 |
|---|---|
| 資本金 | 1億円 |
| 売上高 | 55億3,700万円(2024年) |
| 事業内容 | キヤノンの製品・装置に搭載されるソフトウェアや、PC・スマートフォンを通して製品の付加価値や機能を高めるアプリケーションの、開発・品質検証 |
RECRUIT この会社の求人情報
SE・PG(アプリ開発)【新潟市】
450万円~650万円(時間外手当を含む)※目安の年収であり、選考を通じて上下する可能性がございます。 年収例:600万円(35歳)、640万円(40歳)※いずれも時間外手当20H/月を含む
新潟県新潟市
組込みエンジニア【新潟市】
450万円~650万円(時間外手当を含む)※目安の年収であり、選考を通じて上下する可能性がございます。 年収例:600万円(35歳)、640万円(40歳)※いずれも時間外手当20H/月を含む
新潟県新潟市
SE・PG(業務系システム)【新潟市】
450万円~650万円(時間外手当を含む)※目安の年収であり、選考を通じて上下する可能性がございます。 年収例:600万円(35歳)、640万円(40歳)※いずれも時間外手当20H/月を含む
新潟県全域, 新潟県新潟市
インフラエンジニア
450万円~650万円(時間外手当を含む)※目安の年収であり、選考を通じて上下する可能性がございます。 年収例:600万円(35歳)、640万円(40歳)※いずれも時間外手当20H/月を含む
新潟県全域, 新潟県新潟市